【今日の記事は私の憶測がかなり入っています】
これまで「米の価格が下がらない(再び上昇)理由」などで、これまでもコメの価格については述べていて重複する部分もかなりあります。
リンクした記事の時から20日ほど経過していますが、ほぼ考えは変わりません。この20日間で随意契約による備蓄米(いわゆる“小泉米”)が市場に出回ってきたことで、新たに分かってきたことがありますが、考えは基本的に変わっていません。憶測の域は出ていませんが、《的外れではなかった》という感触は強くなっています。
コメの価格が高くなった理由として、昨夏の終わりにコメが不足したのが始まり。
コメに限らず、モノの価格は「需要」と「供給」とのバランスによって決まる。不作によってコメが不足、供給量が減少してコメの価格が高くなった。
価格が高くなるケースとして、供給量は変わらないのに、ブームなどで需要が高まって、価格が高騰するパターンもある。
私の感覚ではあるが……
①昨夏は猛暑でコメの出来が良くなかったが、“不作”というほどではない(近くの農家の話や県内の報道)
②(原因は知らないが)首都圏でコメ不足となり、コメどころの福井にコメ卸業者から発注が殺到し、福井の売り場からコメが消えた
③その状況を、「コメどころでも、コメがない」という全国報道された
④《それは大変だ》ということで、外食チェーン店やそこに販売する卸業者がコメ確保が最優先となり、買いあさった(←憶測です)
⑤その報道で、コメ卸業者だけでなく一般消費者もコメ確保に走り、全国的に極度の※不足に陥り、コメの価格が高騰した
➅秋に新米が出回るころになっても、流れは変わるどころか、コメ確保の動きは加速した
⑦その流れで、卸業者が《コメは高くても売れる》という感触を持った
⑧入札備蓄米が放出されたが、⑦の感触があるので、銘柄米価格を下げて販売しなくても売れそうだ。そもそも、流通の現場(小売店)は高い価格で仕入れているので、価格を下げて売ることはできない
⑨銘柄米を売りたいので、入札価格米をどんどん市場に出したくないという意図が働いた(憶測です)
コメの流通経路や精米する段取り、コメ袋の印刷・製造は分からないが、今回の小泉米流通の迅速さを見ると、入札備蓄米(“江藤米”)のモタモタぶりは何だったのか?と思ってしまう。
上記の憶測では、《コメの卸業者がコメ高騰の主因》という流れになるし、卸企業の決算状況もいいらしい。
一部報道(産経新聞)では「売上高が前年比25・4%増の809億円、純利益は24・3%増の30億円と増収増益だった。コメの高騰による価格転嫁で食品事業の営業利益は約3・7倍の23億円となった」とある。
一方で小泉農水相「営業利益が前年比500%は異常」発言にコメ卸大手が反論 「利益率は5%、暴利むさぼっていない」という記事(YAHOOニュース)もある。同記事では『産経新聞は6日、「これまで低い利益率でやってきた。切り取りで悪者にされるのは我慢ならない」と卸から猛反発が出ていると報じた』という記載もある。
本日の『ミヤネ屋』でも米騒動以前は、ギリギリの利益でやっていたという言葉もある。
コメ卸業者への疑惑の真偽はハッキリしないが、私は現在のコメ価格の高騰の要因であるように思っている(←憶測です)
それはともかく、今回の記事の趣旨は《上記のコメ高騰の流れ(①~⑨)の③の罪は大きい》である。
“小泉米”販売初日の映像も私は疑問に思っている。長蛇の列の映像や「夜の10時から並んでいる」という声は確かに事実であるが、それだけを切り取って報道されると、日本中がそういう状況だと思えてしまう。
実際は、一部(主に大都会、東京)で、ほとんど販売されていないという地域が多い。意図はないかもしれないが、結果的に情報操作、意識の誘導になっている気がした。
【追記】
・入札備蓄米(江藤米)は政府が買い戻す(政府に返納する)義務・責任があるので、無理に売らなくてもいいという考えもあるかもしれない。
・《生産者が利益を得られる適正価格にならないといけない》という意見は尤もだが、卸売りが利益を上げてコメの価格が上がるのだったら意味はない
これまで「米の価格が下がらない(再び上昇)理由」などで、これまでもコメの価格については述べていて重複する部分もかなりあります。
リンクした記事の時から20日ほど経過していますが、ほぼ考えは変わりません。この20日間で随意契約による備蓄米(いわゆる“小泉米”)が市場に出回ってきたことで、新たに分かってきたことがありますが、考えは基本的に変わっていません。憶測の域は出ていませんが、《的外れではなかった》という感触は強くなっています。
コメの価格が高くなった理由として、昨夏の終わりにコメが不足したのが始まり。
コメに限らず、モノの価格は「需要」と「供給」とのバランスによって決まる。不作によってコメが不足、供給量が減少してコメの価格が高くなった。
価格が高くなるケースとして、供給量は変わらないのに、ブームなどで需要が高まって、価格が高騰するパターンもある。
私の感覚ではあるが……
①昨夏は猛暑でコメの出来が良くなかったが、“不作”というほどではない(近くの農家の話や県内の報道)
②(原因は知らないが)首都圏でコメ不足となり、コメどころの福井にコメ卸業者から発注が殺到し、福井の売り場からコメが消えた
③その状況を、「コメどころでも、コメがない」という全国報道された
④《それは大変だ》ということで、外食チェーン店やそこに販売する卸業者がコメ確保が最優先となり、買いあさった(←憶測です)
⑤その報道で、コメ卸業者だけでなく一般消費者もコメ確保に走り、全国的に極度の※不足に陥り、コメの価格が高騰した
➅秋に新米が出回るころになっても、流れは変わるどころか、コメ確保の動きは加速した
⑦その流れで、卸業者が《コメは高くても売れる》という感触を持った
⑧入札備蓄米が放出されたが、⑦の感触があるので、銘柄米価格を下げて販売しなくても売れそうだ。そもそも、流通の現場(小売店)は高い価格で仕入れているので、価格を下げて売ることはできない
⑨銘柄米を売りたいので、入札価格米をどんどん市場に出したくないという意図が働いた(憶測です)
コメの流通経路や精米する段取り、コメ袋の印刷・製造は分からないが、今回の小泉米流通の迅速さを見ると、入札備蓄米(“江藤米”)のモタモタぶりは何だったのか?と思ってしまう。
上記の憶測では、《コメの卸業者がコメ高騰の主因》という流れになるし、卸企業の決算状況もいいらしい。
一部報道(産経新聞)では「売上高が前年比25・4%増の809億円、純利益は24・3%増の30億円と増収増益だった。コメの高騰による価格転嫁で食品事業の営業利益は約3・7倍の23億円となった」とある。
一方で小泉農水相「営業利益が前年比500%は異常」発言にコメ卸大手が反論 「利益率は5%、暴利むさぼっていない」という記事(YAHOOニュース)もある。同記事では『産経新聞は6日、「これまで低い利益率でやってきた。切り取りで悪者にされるのは我慢ならない」と卸から猛反発が出ていると報じた』という記載もある。
本日の『ミヤネ屋』でも米騒動以前は、ギリギリの利益でやっていたという言葉もある。
コメ卸業者への疑惑の真偽はハッキリしないが、私は現在のコメ価格の高騰の要因であるように思っている(←憶測です)
それはともかく、今回の記事の趣旨は《上記のコメ高騰の流れ(①~⑨)の③の罪は大きい》である。
“小泉米”販売初日の映像も私は疑問に思っている。長蛇の列の映像や「夜の10時から並んでいる」という声は確かに事実であるが、それだけを切り取って報道されると、日本中がそういう状況だと思えてしまう。
実際は、一部(主に大都会、東京)で、ほとんど販売されていないという地域が多い。意図はないかもしれないが、結果的に情報操作、意識の誘導になっている気がした。
【追記】
・入札備蓄米(江藤米)は政府が買い戻す(政府に返納する)義務・責任があるので、無理に売らなくてもいいという考えもあるかもしれない。
・《生産者が利益を得られる適正価格にならないといけない》という意見は尤もだが、卸売りが利益を上げてコメの価格が上がるのだったら意味はない