英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

安倍派を解散したものの、会見では反省が見られなかった

2024-01-22 16:09:44 | 時事
安倍派を解散したものの、会見では反省が見られなかった……
安倍派は19日夜、党本部で座長を務める塩谷 元文部科学大臣や「5人衆」と呼ばれる有力議員で、事務総長の高木 前国会対策委員長、常任幹事会のメンバーの松野 前官房長官らが出席しておよそ1時間半、議員総会を開き、派閥を解散する方針を決めた。(塩谷氏と高木氏が記者会見を行った)

塩谷 元文部科学大臣
「長年にわたる事務的なミスリードにより、議員の所属事務所に誤った処理をさせたことに対して幹部としておわびする。あたかも違法な支出のために裏金づくりをしたと報道されていることに対し、議員たちは心を痛めているが、決して不正な使い方をしたわけではないと思う」

事務的なミスリード……ノルマのリストを作っており、それを基にキックバックを行っていたので、“事務的”であるとは思えない
議員の所属事務所の誤った処理……事務所(秘書)に責任を押し付け、議員は無関係と言っているが、これまでの諸議員の発言などを考えると、議員も(“議員も”と言うより”議員が”であろう)認識していた可能性が高い。塩谷氏自身も、11月30日、派閥パーティー券の販売ノルマを超えた売り上げ分を議員側に還流させる「キックバック」の慣習があるのか記者団に問われ、「あったと思う」と認めていた(同日夕、「事実確認をしているわけではないので、撤回したい」と一転して疑惑を否定)
あたかも違法な支出のために裏金づくりをしたと報道されている……“あたかも”ではなく、事実に近い報道であろう。
 キックバックなどの事実を隠しており、“表に出ないようにした資金”のことを“裏金”というのである。
不正な使い方をしたわけではない……“不正な使い方”というのは交友費とか着服はしていないという意味かもしれないが、選挙資金として使うなどというのもグレーゾーンではないだろうか?
 そこまで言うのなら、きちんと、使用用途の領収証などを提示してほしい

 議員へのキックバックについては
「いつ、どういう形で始まったかはまったく分かっていない。収支報告書への不記載もまったく知らなかった。派閥内で具体的に問題にしたことも一切なかった」
 上述したように、”怪しい”の一言だ。そもそも、“収支報告書への不記載”というのは“上からの指示”と言われており、派閥ぐるみ(議員、しかも、幹部)で行われたと考えるのが自然だ。

 ちなみに、塩谷立元文部科学相、萩生田光一党政調会長、西村康稔経済産業相側も数百万~約100万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書に収入として記載していなかった疑いがある。



 「安倍元総理に申し訳ない」と涙を浮かべていた高木現事務総長の会見は、笑うしかない(笑)
 安倍派解散になってしまったことについての言葉であろうが、それは、墓前で言う言葉で、会見での言葉ではない。

 派閥所属議員の言葉などは「自民党安倍派 派閥解散の方針を決定 政治資金めぐる事件で」(NHK NEWS WEB)参照

パーティ券購入・キックバック問題などについては
 「1からわかる政治資金事件 自民派閥 いったい何が?」(NHK 政治マガジン)で、非常に詳しく記されている。




 起訴・不起訴のボーダーラインが3000万円というのも(以前は1億円)、おかしな話である。
 結局、有耶無耶にされて逃げ切られそうだが、刑事責任は問われなくても、罰に近いものを与える権利が国民には残されている。
 次回の選挙では、彼らを当選させてはいけない。
コメント
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