英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

刑事7人 第4シリーズ  第9話「模倣犯から挑戦状!? 最後の殺人を止めろ!!」

2018-09-13 16:41:31 | ドラマ・映画
――50年前(古過ぎだろう)の連続殺人事件とシンクロしていく今回の巡査射殺(巡査から奪った銃を使用)に始まる連続殺人!――
 50年前の事件の中山(野澤剣人)と同様に、悲哀な人生を歩んできた古川泰(渋谷謙人)が容疑者として浮かび上がる。
 事件の被害者は50年前は1人目がガードマン、二人目が神社の守衛、3人目はタクシー運転手。今回は巡査、公園の守衛、タクシー運転手と酷似。

模倣犯か?!……ところが、なんと、単なる偶然だった!!
 ただし、≪凶悪犯は社会や家族が作る≫という法則(必然性)をひねり出す天樹(東山紀之)

得意げに唱えていた“模倣犯説”が大外れで、唖然とする天樹に免じて、奇跡的な偶然には目を瞑るとしても……
・“模倣犯説”を唱えるタイミングが早過ぎ!(公園の守衛が殺害された後なら分かるが)
・衝動的に銃を奪って射殺した古川が、その直後、試し撃ちをするのは不自然
・遠くに逃げるためタクシーに乗るのも不自然

★もう一つのシンクロした要素
 ………≪400ページに及ぶ中山の精神鑑定書を作成した右川(津嘉山正種)≫≪古川と向き合い、彼の心内を聞いた天樹≫
 鑑定書を読んだ中山本人に「これは俺じゃない」と否定されて心が折れてしまった右川だったが、その後中山は細かく添削していたようなので、嬉しかったのだろう。堂本(北大路欣也)もその添削鑑定書を早く渡してあげればよかったのに。

 でも、あの鑑定書、とても400ページもあるようには見えなかったなあ……

 脚本担当は徳永富彦氏
 以前より私は「氏は“虚構”をテーマにすることが多い」と述べてきたが、“悲哀な人生”をテーマとすることも多いようだ。
 

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【ストーリー】番組サイトより
 刑事資料係で天樹悠(東山紀之)が一人、吸い寄せられるように『広域重要指定第108号』と書かれた一冊の古い資料を読んでいる。それは50年前に中山俊夫(野澤剣人)という男が盗んだ銃で立て続けに4人を射殺して逮捕された事件。中山は犯行の事実は全て認めたが、それ意外は一切を黙秘したまま死刑になっていた。

 そんな折、北新宿署地域課の三好達也巡査(国枝量平)が銃を奪われた上に銃殺される事件が発生。捜査一課総出の捜査になる。銃弾が2発使われていたことから、捜査本部は警察に怨恨などの悪感情を抱いている者と想定。だが現場を臨場していた海老沢芳樹(田辺誠一)がそれとは違う見立てをし、片桐正敏(吉田鋼太郎)の判断で専従捜査班は一課とは違う線で同事件を追うことを決める。
 水田環(倉科カナ)と青山新(塚本高史)は三好巡査がつけていた捜査日誌を基に、日頃彼と接点を持っていた人々に接触。ホストやシングルマザー、ネットカフェ住民らに話を聞く。一方、天樹は片桐に「模倣犯だってことはないでしょうか」と指摘。その彼が手に持っているのは、あの『広域重要指定第108号』だ。中山は最初にガードマンに発砲した3日後に、今度は神社の守衛を撃って殺害していた。
 そこへ、新たな犠牲者が出たとの報告が入る。撃たれたのは公園の守衛。50年前は神社の守衛、今の事件では公園の守衛…。ますます模倣犯の可能性を考える天樹は、堂本俊太郎(北大路欣也)の紹介で、50年前に中山の精神鑑定を行った医師・右川(津嘉山正種)に会いに行く。現在は町医者として過ごしている右川。天樹を招き入れた右川は、彼から中山の名前が出た途端、硬い表情になり口を閉しまい…?

 右川はなぜ表情を曇らせたのか?そして今追っている容疑者は本当に模倣犯なのか――?
  
脚本:徳永富彦
監督:及川拓郎
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