今回は、火災の原因究明。しかし、これがメインではなくドラマ中盤(開始20分)で解明。
そのせいか、推理過程やその仕組みがすっきりしなかった。
まず、出火時の柳沢のアリバイ(湯川たちとトレーニング)が成立し容疑は晴れた点。自動発火装置の可能性もあり、容疑者から外すのはどうなのだろうか?
また、「物置の中にあったストーブを使ったのは何故なのか。放火するのなら、ストーブを使う必要はない」という疑問点を挙げている。
この疑問から、普通、自動発火(点火)装置に考えが到達するように思う。つまり、ストーブから出火したのは、出火させるためにはストーブが必要だったからだと。
出火の原因は、違法電波にストーブの点火装置が反応してしまったことによるものだった。
しかし、50mも離れた地点から、ストーブを点火させたり、自動ドアも誤作動させるって、強力過ぎ。その違法電波発信中のトラックが通過すると、そこらじゅうでトラブルが起こりそう。
また、そういう特殊なストーブの点火事故って、科捜研や消防、それに、製造メーカーは把握していなかったのだろうか?そういう危険性があるのは、メーカーや消防、消費者庁の怠慢のような気がする。
そもそも、湯川に頼りすぎで、警察(美砂)も、湯川ばかりに頼らず、メーカーや消防に聞き込むくらいはやってほしいものである。
湯川准教授の流体力学の投球への応用(物理学的検証)
1.球種(ストレート・スライダー)の解析
2.柳沢の投球リリース時の軸のバラつきが大きい欠点を指摘
3.モーションキャプチャーを使って投球フォームと球の軌跡やスピードをチェック
①数値的には軸のバランスは問題ない
②実際には球のキレがない
4.推測
妻の死が柳沢に何らかの影響を与えているとしか思えない
5.改善状況
数値的には回復している。完璧なスライダーでフォームも球威もほぼ全盛期に戻った。
しかし、
「こんなボールではプロのバッターに通用しない。だいたい、ボールに気持ちが全然乗っていない」
「ここから先は、メンタルだ」
6.湯川の柳沢のメンタル解析
妻の死が解明された(放火で殺されたのではなく、不慮の事故だった)
妻を亡くした悲しみにも拘らず、ここまで球威を戻してきた。事件は解決したのだから、もう少し頑張ってみたらどうか?
7.柳沢の自己分析
事は解決していない。妻は不倫していた。
夫婦としてうまくいっていなかった(別居中)。妻は、自分が減益に固執することに反対。
なので、反対していた妻もいないのだから、野球に集中できるはず。
8.しかし、集中できない。その訳は?
どんな選手でも、いつかダメになる。その時支えてくれるはずの妻が不倫。
不倫相手はのうのうとしている。それを思うと集中できない。
9.湯川の主張
不倫しているかどうかは不確定
10.「科学で野球がうまくなるなんて、無理だ」
11.その言葉に、湯川が反応しないはずがない。
「科学の可能性をお見せしましょう。奥さんの不倫相手を見つけ出して差し上げます」
12.科学探偵・湯川、不倫調査開始
「調べてくれないなら、今後一切、君(美砂)とは接触しない」と脅迫し、美砂を脅迫
・3週間前から事故の日の間に、都内近郊で強アルカリ性の薬剤がまかれたことはないか?
・泡消火剤がまかれた時に、そのホテルに来ていた車を調べろ→妻の車を発見
・ホテルに同行して、聴き込みに協力しろ→相手は置時計のプレゼントを返した→台湾人と推理
・その相手が誰か、調べろ
13.不倫の真実を解明
妻は、夫・柳沢が日本でダメだった時、台湾での投球の機会を用意しようとしていた。
妻は心から夫のカムバックを願っていた
14.柳沢、復活
湯川の物理学は復活に貢献したのか?
流体力学の投球復活への貢献が、具体的にははっきりしない
2でリリース時の軸のバラつきを指摘、3でキャプチャーモーションを使用して投球を解析したが、この段階では軸のブレは問題ない。となると、いつ投球フォームを改善したのだろうか?キャプチャーモーションは数値的には問題ないと確認しただけで、改善には関与していない。
メンタルが重要ということを立証しただけ
科学をもとに妻の行先を突き止め、妻の真意を解明し、柳沢をメンタル的にも回復させた。しかし、結果的には、メンタルが重要ということを証明してしまった←「フォームやタイミングなどデータ的に問題ない(復活している)のにボールにキレがない。メンタル回復し、切れが戻った」
せめて、タイミングなど、どこか物理的な問題点が残っていて、メンタル回復後、それも改善されたというのなら、湯川の物理学(モーションキャプチャー)の顔が立つのに。
不可解な柳沢のメンタル
柳沢のボールに気持ちが乗らないのは、妻が不倫していたためというのも、どうなのか?
妻の真意はともかく、柳沢からすると別居状態だったのだから、妻が不倫していても、そんなに影響はないように思う。
むしろ、ドラマ前半の描写では、柳沢が妻をホントに愛していたかが分からない。妻が急死しても、投球練習を続けるというのは、妻の死自体は柳沢にとってそれほどの悲しみではないように感じる。
ドラマ中盤においても、妻の死よりも、妻の不倫を重要視していたし。
【その他の疑問点など】
・トラックが左から3レーン目の直進車線から急ハンドル気味に左折するのは、危険な運転である。
・「運転中のあなた、何か大事なことを忘れてませんか?」って、何を忘れていたんだろう?
【ストーリー】番組サイトより
帝都大学物理学科准教授・湯川学(福山雅治)のもとへ、プロ野球選手の柳沢忠正(田辺誠一)と練習パートナーの宗田祐輔(古田敦也)がやってきた。柳沢はアースリーズのエースとして活躍していたが、昨年末に戦力外通告を受け、所属球団が決まらないまま浪人生活を送っていた。ふたりが湯川の元を訪れたのは、バドミントンのシャトルの動きを物理学的に検証した湯川の論文を読んだ宗田が、柳沢を復活させるためのヒントを求めて、協力を要請したからだった。
同じころ、柳沢の妻・妙子(中田有紀)の実家で火災があり、ソファーで眠っていた妙子が一酸化炭素中毒死するという事件が起きていた。出火元が物置にしまってあったストーブだったことから事件性も考えられたが、放火だとすれば犯人が何故ストーブを点火したのかなど、不明な点も多かった。物置には家の中からしか入れないのだ。また、表に停めてあった妙子の車の中には、誰かへのプレゼントと思われる置き時計が入った紙袋が残されていた。
貝塚北署の刑事・岸谷美砂(吉高由里子)は、柳沢を呼んで事情を聞いた。柳沢は、妙子が3週間ほど前に自宅マンションを出て行ったこと、そして浮気をしていたことを証言する。美砂は、柳沢にも妻を恨む理由がある、と疑いの目を向けた。が、火事があったとき、柳沢が湯川と一緒にいたと聞いて驚く。
物理学によって柳沢をカムバックさせることに情熱を傾ける湯川は、妻の死による心理的な影響がその妨げになっていると考え、自ら美砂に捜査協力を申し出る。湯川は、美砂とともに火災があった妙子の実家を訪れるが…。
そのせいか、推理過程やその仕組みがすっきりしなかった。
まず、出火時の柳沢のアリバイ(湯川たちとトレーニング)が成立し容疑は晴れた点。自動発火装置の可能性もあり、容疑者から外すのはどうなのだろうか?
また、「物置の中にあったストーブを使ったのは何故なのか。放火するのなら、ストーブを使う必要はない」という疑問点を挙げている。
この疑問から、普通、自動発火(点火)装置に考えが到達するように思う。つまり、ストーブから出火したのは、出火させるためにはストーブが必要だったからだと。
出火の原因は、違法電波にストーブの点火装置が反応してしまったことによるものだった。
しかし、50mも離れた地点から、ストーブを点火させたり、自動ドアも誤作動させるって、強力過ぎ。その違法電波発信中のトラックが通過すると、そこらじゅうでトラブルが起こりそう。
また、そういう特殊なストーブの点火事故って、科捜研や消防、それに、製造メーカーは把握していなかったのだろうか?そういう危険性があるのは、メーカーや消防、消費者庁の怠慢のような気がする。
そもそも、湯川に頼りすぎで、警察(美砂)も、湯川ばかりに頼らず、メーカーや消防に聞き込むくらいはやってほしいものである。
湯川准教授の流体力学の投球への応用(物理学的検証)
1.球種(ストレート・スライダー)の解析
2.柳沢の投球リリース時の軸のバラつきが大きい欠点を指摘
3.モーションキャプチャーを使って投球フォームと球の軌跡やスピードをチェック
①数値的には軸のバランスは問題ない
②実際には球のキレがない
4.推測
妻の死が柳沢に何らかの影響を与えているとしか思えない
5.改善状況
数値的には回復している。完璧なスライダーでフォームも球威もほぼ全盛期に戻った。
しかし、
「こんなボールではプロのバッターに通用しない。だいたい、ボールに気持ちが全然乗っていない」
「ここから先は、メンタルだ」
6.湯川の柳沢のメンタル解析
妻の死が解明された(放火で殺されたのではなく、不慮の事故だった)
妻を亡くした悲しみにも拘らず、ここまで球威を戻してきた。事件は解決したのだから、もう少し頑張ってみたらどうか?
7.柳沢の自己分析
事は解決していない。妻は不倫していた。
夫婦としてうまくいっていなかった(別居中)。妻は、自分が減益に固執することに反対。
なので、反対していた妻もいないのだから、野球に集中できるはず。
8.しかし、集中できない。その訳は?
どんな選手でも、いつかダメになる。その時支えてくれるはずの妻が不倫。
不倫相手はのうのうとしている。それを思うと集中できない。
9.湯川の主張
不倫しているかどうかは不確定
10.「科学で野球がうまくなるなんて、無理だ」
11.その言葉に、湯川が反応しないはずがない。
「科学の可能性をお見せしましょう。奥さんの不倫相手を見つけ出して差し上げます」
12.科学探偵・湯川、不倫調査開始
「調べてくれないなら、今後一切、君(美砂)とは接触しない」と脅迫し、美砂を脅迫
・3週間前から事故の日の間に、都内近郊で強アルカリ性の薬剤がまかれたことはないか?
・泡消火剤がまかれた時に、そのホテルに来ていた車を調べろ→妻の車を発見
・ホテルに同行して、聴き込みに協力しろ→相手は置時計のプレゼントを返した→台湾人と推理
・その相手が誰か、調べろ
13.不倫の真実を解明
妻は、夫・柳沢が日本でダメだった時、台湾での投球の機会を用意しようとしていた。
妻は心から夫のカムバックを願っていた
14.柳沢、復活
湯川の物理学は復活に貢献したのか?
流体力学の投球復活への貢献が、具体的にははっきりしない
2でリリース時の軸のバラつきを指摘、3でキャプチャーモーションを使用して投球を解析したが、この段階では軸のブレは問題ない。となると、いつ投球フォームを改善したのだろうか?キャプチャーモーションは数値的には問題ないと確認しただけで、改善には関与していない。
メンタルが重要ということを立証しただけ
科学をもとに妻の行先を突き止め、妻の真意を解明し、柳沢をメンタル的にも回復させた。しかし、結果的には、メンタルが重要ということを証明してしまった←「フォームやタイミングなどデータ的に問題ない(復活している)のにボールにキレがない。メンタル回復し、切れが戻った」
せめて、タイミングなど、どこか物理的な問題点が残っていて、メンタル回復後、それも改善されたというのなら、湯川の物理学(モーションキャプチャー)の顔が立つのに。
不可解な柳沢のメンタル
柳沢のボールに気持ちが乗らないのは、妻が不倫していたためというのも、どうなのか?
妻の真意はともかく、柳沢からすると別居状態だったのだから、妻が不倫していても、そんなに影響はないように思う。
むしろ、ドラマ前半の描写では、柳沢が妻をホントに愛していたかが分からない。妻が急死しても、投球練習を続けるというのは、妻の死自体は柳沢にとってそれほどの悲しみではないように感じる。
ドラマ中盤においても、妻の死よりも、妻の不倫を重要視していたし。
【その他の疑問点など】
・トラックが左から3レーン目の直進車線から急ハンドル気味に左折するのは、危険な運転である。
・「運転中のあなた、何か大事なことを忘れてませんか?」って、何を忘れていたんだろう?
【ストーリー】番組サイトより
帝都大学物理学科准教授・湯川学(福山雅治)のもとへ、プロ野球選手の柳沢忠正(田辺誠一)と練習パートナーの宗田祐輔(古田敦也)がやってきた。柳沢はアースリーズのエースとして活躍していたが、昨年末に戦力外通告を受け、所属球団が決まらないまま浪人生活を送っていた。ふたりが湯川の元を訪れたのは、バドミントンのシャトルの動きを物理学的に検証した湯川の論文を読んだ宗田が、柳沢を復活させるためのヒントを求めて、協力を要請したからだった。
同じころ、柳沢の妻・妙子(中田有紀)の実家で火災があり、ソファーで眠っていた妙子が一酸化炭素中毒死するという事件が起きていた。出火元が物置にしまってあったストーブだったことから事件性も考えられたが、放火だとすれば犯人が何故ストーブを点火したのかなど、不明な点も多かった。物置には家の中からしか入れないのだ。また、表に停めてあった妙子の車の中には、誰かへのプレゼントと思われる置き時計が入った紙袋が残されていた。
貝塚北署の刑事・岸谷美砂(吉高由里子)は、柳沢を呼んで事情を聞いた。柳沢は、妙子が3週間ほど前に自宅マンションを出て行ったこと、そして浮気をしていたことを証言する。美砂は、柳沢にも妻を恨む理由がある、と疑いの目を向けた。が、火事があったとき、柳沢が湯川と一緒にいたと聞いて驚く。
物理学によって柳沢をカムバックさせることに情熱を傾ける湯川は、妻の死による心理的な影響がその妨げになっていると考え、自ら美砂に捜査協力を申し出る。湯川は、美砂とともに火災があった妙子の実家を訪れるが…。