さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

領海侵犯は嫌な情報ですが直視もしなくては…

2016-02-07 18:04:56 | ダイアリー


3、4日前ネットに「日本が5日で敗北」というタイトルが出ていて、何の競技?とみてみると、元自衛官で 三菱重工顧問の織田氏が、米外交専門誌に載っていた記事、米ランド研究所の尖閣諸島をめぐる日中衝突のシミュレーション、日本は5日で中国に敗北するストーリーについて、稚拙なものと 批判している記事でした。

中国の公船が数日おきに日本領海を侵犯してもネット上にしかニュースとならない現状、中国による領海侵犯の常態化を是認しているような現状に、織田氏は警鐘を鳴らしているのでしょうか?


米国ランド研究所のシミュレーションは 次のようなもの と紹介されていました。

1日目:日本の右翼が魚釣島に上陸し、中国の海警(公船)が 彼ら右翼を逮捕・拘束する

2日目:日本の護衛艦や戦闘機と 米軍の駆逐艦と潜水艦が 中国の海軍艦艇と相対峙する

3日目:日本の漁船が中国の海警に沈められ、緊張状態が破られ、中国フリゲート艦が空自機に発砲し、日中は戦闘状態に入り、海自艦2艙が沈み、米海軍は中国艦艇2艙を沈める

4日目:中国は米国を本気にさせない程度の攻撃、サンフランシスコとロスアンゼルスにサイバー攻撃 を仕掛け、両市は停電、証券取引所は機能停止となる。米国は中国攻撃を受けて日本との共同戦線をトーンダウンさせる。

5日目:海自艦は中国からのミサイル弾で戦力の五分の一を失い、中国は日本の経済中枢部へ攻撃を開始する。日本は米国に策源地攻撃を要求するが、米国は拒否し、日本は尖閣諸島を手放し、中国が諸島も海域も確保する

というもの。


確かにランド研究所のシミュレーションは稚拙だが、

・莫大な額のチャイナマネーが米国の有名大学やシンクタンクに流れている点

・米国の中国系シンクタンクが発表しているコミットメント・パラドックス(米国は同盟国に肩入れをし過ぎると全面戦争に巻き込まれ、人類を不幸にする。米国は利益にならない無人島などの領有権に口出しすると中国との紛争に巻き込まれ国益を損なう、というもの)が浸透し始めている点

・中国の大々的な軍拡に対し オバマ政権は日本に際立った防衛力増強を要求してこなかった点

・ロバート・ゲイツ前米国国防長官の退任時(2011年6月末)のあいさつは、国防に力を入れない国へは米国の資源や意欲は次第に減退してゆく、という(警告)ものだった点

などが織田氏の指摘するところでは 米国の日本放置は現実的。


そう 現実的には、

1日目:軍艦を海警に仮装させるぐらいだから 中国が軍人を漁民に仮装させて魚釣島に上陸でしょう。海上保安庁が上陸し漁民を拘束。

2日目:中国は硬軟両作戦で、軟は日本大使館員の追放で、日本品不買デモで、日本企業の焼き討ちでしょう。硬はロシアのウクライナ侵攻同様に、自国民保護を名目に、艦隊で尖閣諸島を侵攻する。

3日目:自衛隊と中国軍は尖閣沖でにらみ合い。米国は日中に話し合いを強調し、米軍は傍観者となる。

4日目:中国軍による挑発発砲が始まるが、海自は米軍の支援待ちで 応戦せず。

5日目:日本の米軍出動要請に 米国は出動せずの情報を得て 中国は艦船を沖縄周辺にまで進攻する。

6日目以降:米中は、米中大戦回避のため、沖縄の米軍基地の共同使用を決め、日本へその旨を通達する。

でしょう。


今できる対抗措置は、

・マスコミは中国の領海侵犯をその都度大々的に取り上げる

・外務省は次期大統領候補者にも日米の関係強化(東アジアの緊張緩和策)を訴える

・抑止力・牽制力を強化する自衛隊の軍事力増強を図ることでしょう。
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