報道の自由は正直に…

トランプ政権とCNNが 大統領選後もまだ戦っているとは知らなかった。

選挙期間中の政治報道は 有権者に及ぼす影響は大きく 報道機関はそれなりの注意を払っているが、立候補者側から見れば いつでも多少の不満はあるもの…

しかし　トランプ陣営とCNN との遣り合いは凄まじかった：

起こりは、
2016 年 6月 23日のトランプ大統領候補の NYでの演説の報道があまりにも民主党寄り、クリントン候補寄り に放送されていると、トランプ氏の娘婿で選挙運動の参謀を務めていたクシュナー氏が、CNN の社長に電話で文句を言った（ CNN 社長は文句を突っぱね、クシュナー氏はトランプ陣営は CNN に主演することはないと対抗した）こと といわれている。

2016 年 7月にはトランプ氏自身が CNN 副社長に、CNN のコメンテーターは、共和党員でさえ反トランプを掲げるもので、CNN　の報道は公平を欠くとクレームをつけたという（副社長は報道は公平と異議を受け付けなかった）。

選挙戦終盤では　トランプ氏は CNN を フェイク(嘘の)ニュースと ツイッターや演説でCNN を批判し、また AT&T 社が CNNを傘下に持つタイムワーナー社の買収に乗り出すと、少数のメディアに権力が集中することになるので AT&T とタイムワーナー社との買収には反対　と表明。

大統領選挙後　クシュナー氏は CNN 副社長に スタッフの 2割は解雇せよ と要求し、CNN はしない と返事。

それはそうですよね。


これで休戦と思いきや、
そして AT&T のタイムワーナー社の買収は認可されると思いや、

最近になってトランプ大統領が指名した司法長官補が 反トラスト法の観点から 買収の承認には　タイムワーナーの傘下のケーブル局か衛星部門局のどちらかを　要は CNN を切り離しなさい との条件を案件に出したという。

これを受けて、

娯楽/メディア大手 21世紀フォックス会長のマードック氏が AT&T 社長にタイムワーナー買収後 CNNを売る気があるなら買うよ と言ったとか言わなかったとの報道がでました。

CNN はどうなるのでしょうか？


CNN といえば日本にも東京支社があり、TV 朝日と NHKが提携しています…
そして、親中・朝日新聞・米国民主党 寄りの報道を続けています。
CNN 東京は 2010 年尖閣沖での中国漁船による海保巡視船への突撃映像を最初に入手したのに黙殺し、2017 年 10-11月にはマリアナ海溝の表示として日本列島の大部分を隠す世界地図を自身の HPに掲載（ 2018 韓国平昌オリンピック公式サイトは この世界地図を採用し日本列島を隠しました）しています。

CNN 東京の報道姿勢をみると トランプ氏が CNNを理由なくいじめているというわけではないのかも？

因みに、

5 ﾁｬﾝ のTV朝日は朝日新聞系、6 ﾁｬﾝ のTBSは毎日新聞系、7 ﾁｬﾝ のテレビ東京は日経新聞系、8 ﾁｬﾝ のフジテレビは産経新聞系、4 ﾁｬﾝ の日本テレビは読売新聞系ですね。私見ですが、5 ﾁｬﾝ と 6 ﾁｬﾝ は反政府左系的、7 ﾁｬﾝ は経済主体の報道で政治的には中立系(?)、4 ﾁｬﾝ と 8 ﾁｬﾝ は中立系(ちょっと右寄り?)で、NHK　は強く中立を意識している系(現場は左で、上層部は人によって左右に振れる系)　でしょうか…

日本で安倍政権が 例えば 5 ﾁｬﾝや 6 ﾁｬﾝに　報道番組は偏っている と言ったら 政治的に大騒動になるでしょうね。それと比べると 米国ではそれほどでも(今騒いでいるのは投資系のニュースソースです) ということは、報道機関は それぞれ 内外に政治的な立場を明らかにしているからでしょう。したがって極端な報道をしない限り 政治家も視聴者も それあり としているのでしょう。

日本も新聞社も TV 局も 中立を装っていないで　報道番組の編集方針を明らかにすれば良いのでは？ 二大政党化の土壌ができるかも？と思った トランプ政権と CNN との確執関連情報でした…