百日紅を見ている母方の祖母を思い出す。
一緒に住み始めた時祖母はお花の先生を辞めたばかりで資産家。
早速居住する部屋を和風に改装し、障子越しに見える庭も作りました。
庭は、石組の向こうに百日紅を植え、枝葉をふすまに向かわせました。
遠めに 祖母が百日紅を眺める姿が間々ありました。
4,5年したら祖母は息子がいるシアトルへ引っ越しました。
義理の娘の実家果樹園に引っ越したのでスモモの花を眺めて過ごしたのでしょうか。
息子が亡くなってしばらく連絡が途絶え、その後大叔母に「ここは地獄のようだ」と連絡があり、間もなく亡くなった。
百日紅を眺めていた折が祖母にとって “一番” だったのかも知れません。