カンボジア経済

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カンボジア地方選挙2022 選挙運動開始

2022年05月24日 | 経済
 6月5日の統一地方選挙に向けて、選挙運動が始まりました。選挙運動期間は、5月21日から6月3日までです。各党は政策等をSNS等で発信するとのことです。また、各地で車やバイクに運動員が乗って街中を走り回る選挙ラリーが行われています。
 カンボジアでは、5年に一度、地方自治体(コミューン・サンカット)の評議会議員の選挙が行われています。今回の選挙では、全国1652のコミューン・サンカットを対象に、17政党から合計8万6092人(うち女性2万7813人)の候補者が立候補しています。登録済有権者数は、920万5681人で、6月5日に全国2万3602か所の投票所で投票が行われる予定です。なお、選挙の透明性を保つために、4万6980人の選挙監視員が承認されているとのことです。
 前回の選挙は、2017年6月4日に投開票が実施されました。与党の人民党が第一党になったのは、全体の70.2%に相当する1156コミューン、救国党は29.7%に相当する489コミューン、クメール国家連合党は1コミューンでした。得票率は人民党が50.8%(約354万票)、救国党は43.8%(約306万票)でした。獲得議席数は、人民党6503議席(前々回8292)、救国党5007議席(同2955)でした。この他、フンシンペック党28議席、クメール国家連合党24議席、草の根民主党5議席、民主連盟等4議席、蜂の巣民主党1議席でした。このように、最大野党であった救国党が議席を大きく伸ばしましたが、その後、同党は裁判所に解散を命じられ、翌年の総選挙では与党が議席を独占する結果となりました。
 フン・セン首相が強権的な政権運営を続ける中、2023年の国民議会選挙の前哨戦ともされる今回の地方選挙の結果が注目されるところです。また、欧米諸国等が注目しているため、選挙の公平性・透明性等も注目点となるものと見られます。
(写真は、与党人民党の選挙ラリー。AKPより)


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