10月12日に、シアヌークビルに多数存在する未完成の建物に関する問題を解決するための関係省庁委員会が設立されていたことが明らかとなりました。委員会では、今後、民間企業等からも意見を聞いて、対応策を検討していくとしています。
シアヌークビルと言えば「中国化」の代表例と言われてきました。新型コロナ以前は、中国人の不動産投資に支えられて、カジノやホテル、リゾートマンション等が次々に着工されて活況を示していました。また、多くの中国人が移住・訪問して、町は中国語だらけとなり、シアヌークビルは第二のマカオであるとも言われました。しかし、中国の海外投資規制やカンボジア側のオンラインカジノ規制に加えて、新型コロナの影響も大きく、多くの中国人が引き揚げていきました。建設が途中で止まった建物(カジノやホテル、リゾートマンション)は80件から100件程度あると言われています。更に、最近の中国の大手不動産会社の破たんも、中国人の海外不動産投資に更にネガティブな影響を与えるものと見られます。このため、建設工事が止まっている不動産をどうするかが重大な課題となりつつありました。
不動産評価協会では、具体的対応策として、不動産保有者と新規投資家を仲介する専門的能力を有する独立仲裁人を選定すること、投資家が事業を放棄している場合には独立仲裁人に新規投資家を選定する権限を与えること等を提言しています。
中国企業や中国人投資家による野放図な開発や、事業頓挫後の無責任な対応は、許されるものではありません。他方、廃墟と化している未完成の建物群の処理も重要です。未完成の建物を引き受けてくれる新規の投資家がいるかについては懸念もありますが、カンボジア政府による地道な努力の継続が期待されます。
(写真は、シアヌークビルで廃墟化する未完成不動産)
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シアヌークビルと言えば「中国化」の代表例と言われてきました。新型コロナ以前は、中国人の不動産投資に支えられて、カジノやホテル、リゾートマンション等が次々に着工されて活況を示していました。また、多くの中国人が移住・訪問して、町は中国語だらけとなり、シアヌークビルは第二のマカオであるとも言われました。しかし、中国の海外投資規制やカンボジア側のオンラインカジノ規制に加えて、新型コロナの影響も大きく、多くの中国人が引き揚げていきました。建設が途中で止まった建物(カジノやホテル、リゾートマンション)は80件から100件程度あると言われています。更に、最近の中国の大手不動産会社の破たんも、中国人の海外不動産投資に更にネガティブな影響を与えるものと見られます。このため、建設工事が止まっている不動産をどうするかが重大な課題となりつつありました。
不動産評価協会では、具体的対応策として、不動産保有者と新規投資家を仲介する専門的能力を有する独立仲裁人を選定すること、投資家が事業を放棄している場合には独立仲裁人に新規投資家を選定する権限を与えること等を提言しています。
中国企業や中国人投資家による野放図な開発や、事業頓挫後の無責任な対応は、許されるものではありません。他方、廃墟と化している未完成の建物群の処理も重要です。未完成の建物を引き受けてくれる新規の投資家がいるかについては懸念もありますが、カンボジア政府による地道な努力の継続が期待されます。
(写真は、シアヌークビルで廃墟化する未完成不動産)
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