新聞報道によりますと、ベトナム航空は国営カンボジア・アンコール航空の株式35%を売却したとのことです。カンボジア・アンコール航空は、カンボジアのナショナルフラッグキャリアーとして2009年7月27日に発足しました。当初、株式は、カンボジア政府が51%、ベトナム航空が49%を保有していました。ベトナム航空は35%分の株式を売却金額3500万ドル(約45億円)で3月29日までに売却しており、約1800億ドン(約10億円)の利益が出ている模様です。なお、売却相手は公表していません。2020年には株式を売却する意向を表明し、中国系企業に売却が決まったとの報道もありました。残る14%の株式についても年末までに売却する方針としています。
ベトナム航空は新型肺炎の拡大などで業績に悪影響が出ていることから、財務状況の改善が急務と判断して、株式売却に動いたものです。2022年1~3月期の最終損益は、約2兆6000億ドンの赤字でした。2021年12月期まで2期連続の最終赤字になっており、3期連続で最終赤字の場合、ホーチミン証券取引所の上場基準に抵触するため、資産売却を急いだものと見られます。
世界の航空業界は、新型コロナの影響の影響で厳しい状況が続いています。カンボジアは、比較的早く、国境を越えた移動を再開していますが、観光客数はピーク時の数分の一にとどまっています。アンコール航空は、エアバス3機とプロペラ機ATR-72を3機しか保有していない小規模航空会社であり、今回の新型肺炎問題を乗り切るためには、新たな出資者に加え政府からの支援も重要なものになるものと見られます。
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ベトナム航空は新型肺炎の拡大などで業績に悪影響が出ていることから、財務状況の改善が急務と判断して、株式売却に動いたものです。2022年1~3月期の最終損益は、約2兆6000億ドンの赤字でした。2021年12月期まで2期連続の最終赤字になっており、3期連続で最終赤字の場合、ホーチミン証券取引所の上場基準に抵触するため、資産売却を急いだものと見られます。
世界の航空業界は、新型コロナの影響の影響で厳しい状況が続いています。カンボジアは、比較的早く、国境を越えた移動を再開していますが、観光客数はピーク時の数分の一にとどまっています。アンコール航空は、エアバス3機とプロペラ機ATR-72を3機しか保有していない小規模航空会社であり、今回の新型肺炎問題を乗り切るためには、新たな出資者に加え政府からの支援も重要なものになるものと見られます。
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