カンボジア経済

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中国 カンボジアの取り込みを狙って大規模援助を供与

2012年06月15日 | 経済
 中国共産党序列8位の賀国強・党中央規律検査委員会書記は6月13日、訪問先のカンボジアの首都プノンペンでフン・セン首相と会談しました。両国は、中国によるインフラ向けの4億2000万ドル(約334億円)の融資や航空機2機(中国製のMA60 )の供与に関する文書に調印しました。融資は、バッタンバン州のダム建設、国道6号線の改良、国道44号線の改修等に使用される予定です。
 カンボジアは今年のASEAN議長国であり、来月にはASEAN地域フォーラムなど一連の外相会議も開かれる予定です。南シナ海の領有権問題をめぐりASEANの加盟国であるベトナムやフィリピンと中国が激しく対立する中、中国は相次ぐ要人の訪問と援助供与で攻勢をかけ、カンボジアの取り込みを図っています。
 4月初めのASEAN首脳会議の直前には胡錦濤国家主席がカンボジアを訪問し、無償援助と低利融資の計4億5000万元(約56億円)の供与を表明しています。先月下旬のASEAN国防相会議の際には梁光烈国防相が訪問し、1億2000万元の無償援助などの供与に関する文書に調印しています。
 これに対し、米国は第7艦隊旗艦をシアヌークビルに派遣し、米軍とカンボジア軍の共同演習を行う等の対抗策をとっています。日本の得意とするODA資金協力の供与拡大も期待されるところです。


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