Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

永遠の0

2011-06-27 01:25:17 | LEGEND
遅ればせながら。
「永遠の0」読みました。

重いテーマながら
小説としてもよくできていて
不思議と読みやすかった。
というよりページをめくる手を止められないカンジ。

こういったテーマでエンターテイメント性まで兼ね備えてるなんて
すごいです。

といっても決して不遜な気持ちで読んだワケではないデスヨ。
念のため。


dolce-vitaのおじいちゃんの命日は
1945年4月15日

フィリピン・ルソン島沖にて
とお墓には刻まれている。

軍人などではなく
この小説の中の表現を借りるなら
わずか一銭五厘のハガキで徴兵されていった兵士だった。

おじいちゃんには妻と幼い子供3人と
そして病気の父親と嫁入り前の3人の妹がいた。
長男である父もまだ小学校に入学したばかりだった。
でもまだあどけないその男の子が
残された一家の家長となる。

おじいちゃんが帰って来ていたら
父の運命も大きく変わっていただろう。


以前とある人物を主人公にしたドラマの中で
主人公が徴兵を忌避した。
「自分はこの戦争の無意味さがわかっていて
その辺の無学で何もわからず
ありがたがって徴兵されていく農民とは
わけが違うから」
だそうだ。
本筋とは何の関係もないところで
dolce-vitaは悔しくて涙が止まらなかったよ。


「永遠の0」を読みながら
dolce-vitaはおじいちゃんの姿を探した。
何かの場面で後ろを通りかかる気がして。

そんなワケないのにね。


おじいちゃんは南の海で眠っている。
家族の誰も訪れたことのない遠い遠い場所で。

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