Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

石見銀山・松江・出雲の旅~1日め【石見銀山】@社内旅行

2017-03-26 22:16:00 | おでかけ
恒例の会社の旅行🚌行って来ました。

今回はこけしちゃんが不参加。
それ以外は女性は去年と同じメンバーで
大阪支社のラスボスT姉さん(超美人)と
おっとりさんのYさん。
名古屋支社のK姉さん(年下)の4人。
みなさん、お久しぶりです🎵

今年は「石見銀山・松江・出雲の旅」
サロンバスに乗り込むと大阪・名古屋チームが
もう盛り上がってます。
早く飲んで追い付かなくっちゃ😝

まず一日めは、石見銀山。
なんと自由時間はたった50分❗

龍源寺の間歩(坑道)まではずーっと坂道なので
電動アシスト自転車🚲をレンタル
これがあるので若者チームは飲酒を控えてました。
(あ、dolce-vitaも若者チームだよ?)
大森の町並みも
マイナスイオンいっぱいの森も
目もくれず激こぎ💦
おっとりさんのYさんのことは打ち捨て
K姉さんと爆走💨
暑い☀😵💦
もはやサイクリングの域ではない。


間歩の中はあまりフォトジェニックじゃない。
「トントンしたらまだ銀が採れるのかな?」と聞いたら
「世界遺産なんでトントンしちゃダメです☝」
とイケメンYくんに優しく注意された。

間歩を出るともう時間もギリギリ💦
あせりつつも香袋を売ってるお店があったので
女子3人ともうっかり購入😜
(ラスボスはお留守番だったの)

さあ、後は一気に下って帰ります❗のつもりが
K姉さんに「製錬所寄ろう😤」と言われ寄り道




明治時代の製錬所跡
梅とのコラボがサイコーにステキ✴
K姉さんナイスです👑

帰りの坂道を滑走しながら
かなりの坂道だったんだなって実感。
電動アシスト自転車ってスゴいね👀✨




バスから見る日本海に沈む夕日☀
美しい👀✨

もちろんこのバス旅行には酒蔵はハズせません🍶

出雲市駅の近くの商店街にある酒蔵さん旭日酒造

十旭日はコクがあってdolce-vitaも大好きデス❤


これは出雲大社の御神酒「八千矛」
(手タレはイケメンYくん
「カッコよく撮ってください」とのリクエスト)

森鴎外「即興詩人」

2017-03-26 01:56:00 | life
森鴎外訳のアンデルセン「即興詩人」
読みました~💮💮




11月に小倉の森鴎外旧居を訪れて
そこで森鴎外が「即興詩人」を翻訳したと知り
勢いで紐解く。



軍服を和服に着替え、この部屋で
「羅馬に往きしことある人は
ピアツツア・バルベリイニを知りたるべし」
と始めたのですね。うふっ


もちろん鴎外の雅文はそのままではハードル高すぎるので
安野光雅さんの口語訳の助けを借りる。

文語体や古い漢字は慣れてしまえばなんとかなるものの
意外と難しいのが名称や地名。
森鴎外の時代、開国してまだ四半世紀。
外国の生活様式も地名も一般には知られてなく
その当時の日本人にわかるように
翻訳した工夫を感じるものの
今と違う名称に非常に戸惑う。

まず1頁めから「ヰア・フエリチエ」
出たっ😲旧仮名遣ひ🌀
ヴィア・フェリーチェと言ってくれれば
フェリーチェ通り?と思うところが早速躓く。
「テヱエル河畔」…河畔てゆうからには
テヴェレ河…なんだよね?きっと😒
「アヱ・マリア」に「ピアツツア・ヂ・トレヰイ」
(↑知ってるはずのものも見失う😅)
はいはい💡
ここにきてやっと「V」の音を
「ワ」「ヰ」「ヱ」「ヲ」で表してるのね
と法則に気づく🐷

主人公アントニオの恋と苦難の物語
ロオマ、ナポリ、ヱネチアを舞台に
(↑異国情緒感ハンパない❗)
名勝や旧跡を網羅し、ある意味イタリア讃歌のような作品で
当時の若者がこぞって
この本を携えイタリアを旅したという「即興詩人」

重要な舞台となる「琅玕洞」…
?と思ったら、
カプリ島の青の洞窟Grotta Azzurra だった。
異国情緒っ
でも奇跡が起こりそうなのはやっぱり「琅玕洞」です。

もちろん、それだけでなく
絵画や彫刻、音楽、食べ物の記述も
なかなかテンションあがる。

まず食べ物のくだり。
パルミジヤノにプレシチウツトオ
いつも食べてるものなのにね😜
ヱスヰオでは「兵卒数人火を囲みて聖涙酒を呑めり。」
ラクリマ・クリスティのこと?👀💡
ラクリマ・クリスティはそういえば
デル・ヴェスヴィオでしたね。

出てくる絵画、彫刻も豪華✴
アヌンチヤタの語るフィレンチエ。
八角に築きたる室の「メヂチのヱヌスの石像」
ウフィッツィのメディチのヴィーナス💡
「チチアノのヱヌス油畫二幅」
ティチアーノのヴィーナスといえば「ウルビーノのヴィーナス」でしょ✌
文句なく美しいですよね✨
あれ?あともうひとつは?
dolce-vita🐷無知を露呈😱

ボルゲエゼの館の畫廊
コルレジヨオの「ダナエ」
アントニオが愛してやまないアルバニイ「四季の圖」
(↑悲しい哉、絵が浮かばず💧)

ワチカアノの畫廊のくだりなんかは
もうお宝の山ですし。

アヌンチヤタがフィレンチエに去る日。
アントニオはワチカアノのシクスツス堂で
アレエグリの「ミゼレエレ」を聴く。
ステキすぎる場景✴うっとり😍
目に映るのは
ミケランジェロが世に稀なる丹精の力もて
此堂の天井と四壁とに現ぜしめたる幻界
「世の季(すえ)の審判の圖」
昔訪れたシスティーナ礼拝堂を思い浮かべる。
贅沢すぎません?

そう、音楽もまた重要です。
歌姫アヌンチヤタとの最初の出逢いの場面。
楽劇「ヂド」
ヴェルギリウスの「アエネアス」のカルタゴの女王
パーセルの「ディドとエネアス」なのかな?
残念ながらdolce-vitaの知るディドが登場するオペラは
ベルリオーズの「トロイアの人々」
時代的にも違うってわかってるのに
ベルリオーズの美しい楽曲が脳内で流れる🎼
そこで歌われる単吟(アリア)、宣敍調(レチタチイヲオ)、對歌(ヅエツトオ)…
なんかステキ😍

アントニオが即興詩人として初舞台を踏むのが
ナポリの「サン・カルロ」の劇場
えっ?これってサン・カルロ劇場?
現役最古の劇場だと知っていても
登場するとびっくりしちゃう。

そしてその日演じられた演目は
「セヰルラの剃手」
お馴染みの演目だとピンとくるまでに時間がかかる😝

全編を通して出てくる時を告げる「アヱ・マリア」
広島でいうところの「花ぐるま」なのかな
ステキさが全然違いますぅ

主人公のアントニオはイエズス会の学校で
ダンテの「神曲」に傾倒する。
ま、その前に(結構浅い頁で)幼きアントニオの即興詩が
「ダンテの神曲とはかかるものか」
という評価を得る。
そのくだりを読んでから丸一日くらい経過して
ぼんやりのdolce-vitaはやっとこさ思い当たる💡
「神曲」❗これかぁ
「神曲」というタイトルは森鴎外の名訳✴
↑ということは知っていたけど。
この「即興詩人」で初登場だったんだぁ👀✨
…見た瞬間気づきたかった⤵⤵
(↑打っても響かない🌀)

森鴎外の書く文語体はなんて
陰影に富んでいることか👀❗
今の口語体を並べて読むと
薄っぺらく感じてしまう。
dolce-vitaの話す言葉なんてホントにぺらっぺら💧
内容のことではなくて。
言葉の奥行きが2Dと4Dくらい違う。
この美しい文体を使うどころか読むのも覚束ないなんて
勿体なくも嘆かわしいことです。

もっと書きたいことは山のようにあるけど
読めば読むほどいろいろ出てきて
キリがありません。
たぶんこれからも何度も読んじゃう。
言葉に触れるだけでも幸せな気持ちになります。