3月初めは「文楽」の季節です(o^∀^o)
今年の演目は
「三十三間堂棟由来」
『平太郎住家の段』『木遣り音頭の段』
「本朝廿四孝」
『十種香の段』『奥庭狐火の段』
まずは人形遣いの吉田一輔さんの解説。
あらすじを中心にお話して下さるので
素人にも安心o(^-^)o
「三十三間堂棟由来」
柳の精が人間と結婚して子供までなして幸せに暮らしていた。
ところが急にその柳が切られることになり…。
解説のとき一輔さんがおっしゃってました。
「私も最初観たとき泣きました。皆さんもぜひハンカチをご用意いただいてご覧いただきたいと思います。」
会場からは和やかな笑いがおこるわけである。
私もホホ(^o^)と笑った。
しかーし!
一輔さんの言うこと聞いとけばよかったのよ(≧ヘ≦)
最後、切り倒された柳の木。
屈強な男たちが引いても引いても動かなかった柳が
「かかさま」と駆け寄った子供に引かれていく。
(┳◇┳)
ばかっ
なんでハンカチ用意してなかったのよっ(`o´)
あれは決してウケをねらった話ではなく
心からのアドバイスだったのね。
カバンからハンカチを取り出すこともできず
切ない義太夫を聴きながら
ただただ涙を流すのみであった。
ヤバい、マスカラが~
「本朝廿四孝」
これは偶然にも、以前歌舞伎座で観た演目♪
玉三郎の八重垣姫と菊之助の勝頼、福助の濡衣でした。
なんと(◎o◎)
文楽も歌舞伎も舞台装置は同じ構成なのね。
若干カルチャーショックのdolce-vita
それとも常識なんだろうか(?_?)
八重垣姫の主遣いは人間国宝の吉田文雀さん
それだけでこの役柄の重要さがわかろうというもの。
『十種香の段』
亡くなった許婚の命日に瓜二つの男性に出会う。
ていうか実は生きていた!
冬ソナばりの設定です。
(でもこっちが200年早い)
モデルは上杉謙信の姫と武田信玄の息子勝頼。
そんな衝撃の展開の中でも
深窓の姫君である八重垣姫は
あくまでたおやかで上品、そして可愛らしい…
(口説き方が突飛にだけど(^_^;))
『奥庭狐火の段』では
三味線が2人に箏を弾く人と華やかになる。
ギターをキュイーンと弾くみたいに
三味線の棹の糸をこすったりして
超かっこいい♪
雰囲気も自ずと妖しげになる。
歌舞伎でもキツネの人形が出てくるけど
さすが文楽!
キツネも躍動感溢れてます(o^∀^o)
前日観に行ったオペラが「原語上演字幕なし」だったことに
不服申し立てをしたdolce-vita
悲しい哉、義太夫もおぼつかなく
予め買っておいたパンフレットの床本を広げて
チラチラ(場合によってはガッツリ)見る始末。
日本語なのに…(^。^;)
何をやってもダメダメなのであった。
来年は昼の部「仮名手本忠臣蔵」
夜の部「曽根崎心中」
今回は尋常ではないバレエの筋肉痛により着物を着るのを断念したけど
来年こそ自分で着付けして出かけるぞo(`▽´)o