Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

華麗なるメトロポリタンオペラ 歌劇「蝶々夫人」

2010-03-04 07:35:52 | オペラ
華麗なるメトロポリタンオペラ
歌劇「蝶々夫人」
プッチーニ作曲

指揮:パトリック・サマーズ
演出:アンソニー・ミンゲラ
演出・振付:キャロリン・チョイ
人形:ブラインド・サミット・シアター


蝶々夫人:パトリシア・ラセット
ピンカートン:マルチェロ・ジョルダーニ
シャープレス:ドゥウェイン・クロフト
スズキ:マリア・ジフチャク
ゴロー:グレッグ・フェダリー
ケート・ピンカートン:エディタ・クルチャク
ヤマドリ:デーヴィッド・ウォン
僧侶:ディーン・パターソン
神官:キース・ミラー


「テレビでイタリア語」
今月は「オペラの楽しみ方」プッチーニ特集
今週はちょうど「蝶々夫人」でした。
う~ん、いいタイミング♪


演出は、イングリッシュ・ペイシェントの監督アンソニー・ミンゲラ。
シンプルな舞台装置で
固定なのは奥の階段のみ。
場面場面で障子や提灯なんかが出てきて
黒子さんが実に効果的にそれらを操る。
演出の力ってすごいっ(◎o◎)
単純に感動デス。


パトリシア・ラセット、私をあんまり泣かせないで(ToT)

最初、パトリシア・ラセットが花嫁姿で登場して
「15才」と言った時には、
(-.-;)
さあ、おいらの妄想力の出番だわっ(≧ヘ≦)
と気色ばんだものの。
なんのなんの!

結婚式の後、親戚からキリスト教への改宗を責められ縁を切られる蝶々さん。
目にうっすら涙を浮かべ
「誰もいなくなったけど私は幸せよ」と
ピンカートンに微笑む姿は
可憐な15才の少女にしか見えません!
余りのいじらしさにもう泣けてしかたのないdolce-vita(;_;)

そこからはもう細かい反応ひとつをとってみても
恥じらい、一途に愛し信じる女の子そのもの。

地味だけど所作も細かい!
着物を着て歩くときはちゃんと摺り足なの(゜∀゜;ノ)ノ

もちろん歌唱も圧倒的です。
ラセット、Bravissima!

第1幕ラストの二重唱
「愛らしい目をした魅力的な乙女よ」
歌唱の美しさのみならず
演出の幻想的なこと!
息を飲みました(゜∇゜)

第2幕第1部
ラセット歌いっぱなし!おいら泣きっぱなし…
こんなに可愛らしく、しかも強靭な「ある晴れた日に」は初めてです。

スズキと花の二重唱「桜の枝を揺すって」
再び花嫁衣装を身にまとう蝶々さん。
最初、日本人には違和感を否めなかった衣装も
センスよく美しく思えるから不思議♪

第2幕第2部
スズキ~(;_;)

そして最後の最後まで
パトリシア・ラセットは完璧な「蝶々さん」でした(ρ_;)


後、dolce-vita的にツボだったのが
息子役のお人形。
文楽さながらに(左右が逆だけど)
主遣い、左遣い(これが右遣いだった)、足遣いの3人が
息を合わせて人形に魂を吹き込む。
そしてそこには無邪気に笑ったり全身で母に甘える男の子がいた。
このアイデアはすごいっ(^O^)

挙げればホントきりがないけど
このプロダクションは最強だね!(b^ー°)

ミンゲラ&チョイ夫妻に最大級の賞賛と感謝を!

すんごい芸術を見せてくれてありがとうヽ(^o^)丿

たぶん見落としたり気が付かなかったものがたくさんありそうなので
ぜひ何度か観たいプロダクションです。

いや~、すごかった(*^o^*)