Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング850. 小説:小樽の翠759. 独り寝

2024年03月06日 | field work

 大雪警報が出ているから飛行機が欠航しがちだ。
今日はアチキが名古屋の仕事場から戻るんだけど、帰れるだろうか。
翠がスマホをつついていた。
なんか飛行機は欠航だよ。そうアチキにチャットを送ったらリプライがきた。鉄道で青森まで来たけど、函館北斗から先の列車が動いていない。だからリュウ君の家に泊まって明日帰るだって。
なんだリュウ君の家で宴会しているのかな。
そう言ったら、寒いから当然酒だって。
何食べてるのって尋ねたら、生のホタテに貝柱でしょ。あとは大間のウニでしょ!。白子でしょ!。それにねぶた漬け!、だって。
青森の人気メニューばっかりじゃん。
翠「当然雪がつもっているよね?。」
「家の一階が埋まっているよ。二階から出入りしている。」
翠「なんか大丈夫?。無理しなくていいからね。」
「明日は雪の下かもな。そしたらしばらく動けない。」
翠「危ないからそうしなよ。」
「リュウ君が指を立てて大丈夫だって。青森は除雪機能が優れているから朝になれば通行できるんだって。だって遠くで大きな除雪車の音がしているもん。奥の酸ヶ湯にゆくと4mの積雪だよ。でも道は除雪してあるから温泉までゆくことができるんだって。ここの除雪能力はすごいよ!。」
翠「帰れなかったら温泉にゆきなよ。問題はその先だよな・・・。」
「リュウ君が小樽に来るコースで帰れるって!。八戸から苫小牧までフェリーが頻繁に出ているから。海の上は雪が積もらないからだってさ。(*^▽^*)」
・・・
翠「そんな元気な声を聞くと、独り寝の寂しさも少し緩和される。明日には帰るだろう。何があっても帰ってくる人だから・・・。」
男は何があっても嫁の元に返るというド根性がある。それが夫婦の絆なんだろう。
・・・
そろそろ雪もやんで欲しい雪の小樽だ。
コメント
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