Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak244. 続・那覇市桶川

2019年01月13日 | Okinawa

 昨年末に、朝4時半に起き6時10分のリムジンバスで関空に向かい一番便で那覇に来た。モノレールの1日券(24時間券)を使って、首里、桶川、牧志と歩こうというわけだ。

  モノレール安里駅から西へ道なりを1kmほど進み右折すると桶川(ひかわ)へ通じる急坂道がある。那覇にこんな急坂道があったか。あがりきると沖縄の空が大きくに見えて、古い民家がわずかに残っている。前回訪れた時と比べると台風の被害で、補修の後が目立っている。沖縄を終日停電に追い込むほどの大型台風だった。

 今回は、ニコンF3+MD4にカラーフィルムを詰めている。フィルム時代はリバーサルはフィルムしか使わなかったのでカラーフィルムは黙殺していたが、使い出してみると面白そうだ。フィルムを現像しデジタルデュープをすると、あとはphotoshop次第ということもあるが、フィルムのラチチュードが広いので、デジタル機材ではだしにくい色を容易に出してくれるのではないか。

 もちろんこんな手間のかかることをするというのも、ニコンF3+MD4のウィーンという巻き上げ時の感触、巻き上げた後のボディに金属音の残渣が響いたりと、そんなメカニカルな感触にはまっているからだが。それに米軍統治時代の残渣が微かに残る沖縄の町には、緑系の色が残るカラーフィルム固有の色の方が似合うのではないかとする思い入れもある。しばらくこれで撮り続けてみよう。

 今はこの大仰なシステム一式が中古で3万円程度で調達できて、スタンダードな小さなデジカメ以下の価格である。それでもメカニカルな感触とフィルムの固有の色はデジタル機材にはない仕様だ。4枚目の画像をみていると、これってカール・ツァィスの色かと思ってしまう。

 つまりフィルム画像をデュープしたデジタル画像は、photoshopで、トーン、コントラストは自動補正、カラーはケースバイケースで補正し、トーンカーブでグンとメリハリをつけている。そんなわけでネガフィルムはphotoshopとコラボレーションすると、結構面白い色の画像になりそうだ。

 

沖縄県那覇市 2018年12月27日

NikonF3+MD4,AiAF Nikkor35mm/F2.0,FUJI PRO400H 

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