那覇市内の海岸通りへゆくと若狭公園がある。現代の海岸沿いだからもちろんといっては失礼だが、海は見えない。公園よりは道路を設けることを優先した結果なのだろう。
そんな珍奇な都市開発は最近海外でも少ないが、沖縄では今も行われている。都市機能がよくなるのだから、海が見えなくてもしょうがないじゃん、それに台風の時の風よけになるしさ(ホントか?)・・・、といってつくられたのかもしれないが、道路のために私達の生活がカットされるのは、つまらないなぁーというのが私の感じ方だ。
そんなわけで、朝早くから珈琲が飲める水辺のお店もなく、人のいない公園を空しく通り過ぎる。正面が空港道路であり、港も無いのに門柱がわりの大きなシーサが朝の曇天の空にそびえている。そんな空しい光景を撮ってもねぇー、つまらない。こりゃあかんですね。まあLightroomで色でも反転させてしまおう。
さて時折アクセスされたページで過去ログ、それもネガから複写した画像のブログがひっかかっている。それでなんだったかとあけてみる。そうだモノクロネガ画像の魅力にはまっていたのだということを思い出させてくれる。モノクロネガ画像で都市の混沌を撮りたいと考えていたのだ。さてその混沌とした街は今どこにあるのだろうか。
確かに関西にも超混沌とした街はあるけど、そこは混沌どころか社会的に危ない街ですから、カメラなんかガチャガチャと振り回せるところではない。やはり物事のついでにというのが一番良い撮影機会なのだが、東京へゆく機会がない。むしろ今はどこもかしこも街が整然とされているから、これは期待薄かな。
昨日は、梅田のニコンに出かけ、大阪の午後の街を少しだけ徘徊していた。綺麗な積乱雲は、やがて夕立に変わり、あらもう梅雨明けか。関東では梅雨が明けたと報じられていたが、今年は本格的な夏が早く来るのかもしれない。そうなるともう、暑いだけですね。
那覇市若狭公園
SONYα6000,Ziess Vario-Tessar E F4/16-70mm ZA OSS、ISO125,焦点距離50mm,露出補正+1,f/13,1/80