Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編372.  時間つぶしのグッズ

2018年07月19日 | Photographic Equipment

 今回の沖縄は、予め台風が通過することがわかっていたので、ダイビングができないときの時間つぶしのグッズを持参していた。1つは哲学書だし、もう1つはフィルム機材モータードライブ付きのニコンF3である。もちろん沖縄の街の撮影に持ち出した。

 モータードライブを付けたニコンF3はオート巻き上げになるのでデジタル機材の感覚と同じであり、適度にズシリとくる重さが心地よいし、予想通り巻き上げ時のウィーーンという感触にはまりそうだ。撮影後機材の後ろ側をみてモニターはなかったんだという習性には我ながら笑えた。

 Google mapで道路の形状が不規則なところは土地区画整理事業などがおこなわれていないので、多分古い建築は残っているだろうと予測し、那覇市内の桶川あたりを徘徊していた。その画像は、フィルム現像をしてからですね(笑)。

 那覇の街は、結構区画整理事業などが行われているので、実は古い街区は大変少ない。最近では、農連市場があっというまに建て変わり、戦後の風景はなくなったといってもよいだろう。開発の進展が激しい沖縄である。そうなると断片的に残っている昔の記憶も、新しい街の中で浮いているようにもみえる。桜坂などがその例である。

 市内を歩いていて面白いと感じたのはRC造の民家である。台風が来るから家は堅固にというのが沖縄建築であるが、そのRC造の少し破綻した姿が結構眼につく。それも工務店が創意工夫してつくっているが、どこか外れたデザインなのである。そして人が住まなくなると草木で家全体がすみやかに埋没してゆく。それも沖縄の風景だろう。

 といってそれらの混沌とした風景を残したいという意識は私にはない。たまたま通りかかり、たまたま撮影し、人が住まなくなれば草木に埋没するか区画整理されてなくなる風景だ。沖縄の時間の流れのなかですれ違った風景といえよう。

 そんな街をニコンF3で少しだけ撮影していた。妙に古い街に似合う機材である。さてもう1つのグッズである哲学書はどうしたか。サッカーワールドカップの録画をみていて結局読まなかった。重たいだけだったな。沖縄に哲学書は似合わないと私は判断した。

 さて今日の京都も、もう1週間以上続く最高気温38度の予報。こんなに長く高い気温が続くことも10年住んでいる間では経験したこがない。対策は朝とびきり早く起きて仕事をすること(30度以下の気温は午前0時〜7時の間)、昼間はエアコンを効かせ午睡でやりすごすことだが、それでも昼間都市が動いているのにはあきれる。

 

iPhone7S

ISO25,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/30 

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