goo blog サービス終了のお知らせ 

Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ヴァーチャルアイランド・プログラム5.

2009年01月07日 | Design&3DCG
 グリフィンリゾートアイランドの客室をみてみよう。リゾートホテルだから、なんといってもプライベートなテラスライフを充実させたい。適度に樹木で囲われたプライパシーの高いテラスでは、すこぶる良好な見晴らしが享受でき、また十分広いスペースは、夕方になれば、ビジター達を集めてパーティーが開かれるだろう。そして清々しい朝の一時のモーニングタイムを、エンジョイできるだろうし、疲れたら屋外の東屋で、寝転がってすごすことだってできる。私と地中海の風景以外には、なにもない。 そんなイメージやストーリーで制作したCGがこれ。
 こうしたCGを作る上で一番重要なのが、魅力ある、そしてだれしもが、「ああ!入ってみたい」と思わせられる、イメージやストーリーをつくれるかどうかがポイントである。このことは、ヴァーチャルアイランドに限らず、どんなデザイン制作においても重要なポイントになる。
 本学で、私が教えてきた範囲でいえば、最近こうしたイメージやストーリーが描けない学生が多い。いつもイメージというと、貧しい図面がてできたり、なぐりがきの粗雑なスケッチを見せられたりする。私としては、愕然とするほかない。つまり、本学の学生は、イメージやストーリーづくりが苦手な学生が多く、そしてアイデアに欠落している。
 私は、いつも不思議に思うのだが、これだけの情報化社会だから、いくらでも海外情報は入手できる。そんな情報を集めて、眺めながら、いってみたいなといいう、モチベーションがわかないのだろうか。それこそがデザインの第一歩なのである。要は、本学の学生に限っていうと、外の世界にあまり関心がないというべきだろう。関心があるのはコピーできたり真似られる部分だけである。それでは著作権を無視した犯罪に近いが。このような傾向は、私のように幾つかの大学で教えてくると、名古屋人特有の気質、あるいは工学的気質だとおもわれる。それじゃあ、デザインはできないよ。

制作:2006年
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする