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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ヴァーチャルアイランド・プログラム3.

2009年01月03日 | Design&3DCG
 入江の古城・要塞跡を、リゾート・ホテルに再生するストーリーを続けよう。風光明媚な入江に写真下左の古城・要塞跡があったとしよう。そこで、この歴史資産を活用したリゾート・ホテル「グリフィン・リゾート・アイランド」を計画することにした。写真下右にあげたのは、このリゾート・ホテルのシンボルマークである。SUD CAPRIを訳せば南カプリ島ということになる。そう、あの地中海のリゾート地CAPRI島の南に、このヴァーチャルアイランドを設定したのだった。
 さてリゾート・ホテルの再生計画案を示したのが、写真上である。リゾート地に相応しく、海に向かってゆったりとしたテラスを持った客室を有し、カジノやスパや教会、そして海を眺めるテラスレストランや野外劇場を併設している。建物は、古城・要塞の意匠に合わせ、伝統主義を基調とし、複数の小さな建築群によるヒューマンスケールの風景をつくりだすことを意図した。このヴァーチャルアイランドの中心となる施設だ。
 そんなストーリーを踏まえてstrata studio3.9でグリフィン・リゾートホテルを制作した。3DCG上でボリュームオブジェクトを配置しながらエスキースしていった。そしたら、こんなデザインになった。3DCGがエスキースを兼ねていたようだ。だから最初に頭の中にあったのは、空間ではなく、むしろ利用イメージやストーリーだったのだ。ホテルとしての機能や動線は、後づけではめ込めるだろう。こうした計画の跡を見せないデザインは、3DCG固有の方法であり、従来の建築デザインのそれとは異なっているだろう。
そしてリゾートホテルを、Vue4に持ってゆき、入江に設定したのだった。それが昨日のブログ写真なのだ。

制作:2006年
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