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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ヴァーチャルアイランド・プログラム

2009年01月01日 | Design&3DCG
 新年あけましておめでとう。
 現在私の大学の芸術工学実習の課題として、ヴァーチャルアイランド・プログラムを行っている。この課題は、約10年前の学部開設時に、新学部に相応しくコンピュータ・グラフィックスを多用し、地域の環境デザインを学ぶことが目的としている。約5年ぐらいの出題の中で試行錯誤を経て、3年前に現在の課題内容に落ち着いている。この課題は、出題と課題の考え方、成果物のまとめ方を記した参考作品例、課題を基にした展開作品、そしてCGソフトの課題に即した使い方の概説、といった具合にテキストにまとめており、受講者にPDFデータで渡される。すこしこの課題について紹介しながら、「設計がうまくなる方法」の続編をメモしておきたい。ここにあげた写真は、公式ホームページの冒頭にもアップさせてある。また課題の考え方などの教育的意味合いについては、本学の「芸術工学への誘い」[注]に詳しく紹介している。
 この課題の特徴の一つは、ランドスケープソフトVueを用いて、バーチャル環境上に架空の島をつくることから始まる。そして任意の緯度と経度を設定する。そこから地球上の特定の地域の風土という計画前提条件を考慮せざるを得ない環境に変わってゆく。そして環境デザインが始まってゆくのである。
 ついでVueで制作したアイランドを、shadeやstrataといった3DCG系に書き出し、等高線の入った地形図を制作する。そして冒険者になった気分で、風土条件を踏まえて人間はどこに棲むのだろうか、どういうところに集落はできるのだろうか、どうやって生業を営むのであろうか、といった人間の暮らしの基本を考えさせることである。そして次第に課題の対象とする現状の地形図が受講者自らの思考によってつくられてゆくのである。

注:名古屋市立大学芸術工学研究科編:芸術工学への誘い11.岐阜新聞社,2007.p273-309、環境デザインのイマジニアリング.

制作:2006年.
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新年あけましておめでとう 2009年

2009年01月01日 | Kyoto city
 今年から京都でお正月を迎えることになった。大晦日から冬の気候になってきたようだ。寒くなりつつある。昨夜夜半に、八坂神社の「おけら火」と、知恩院を徘徊した。家に戻ると眼前の寺院で、近所の人々が鐘をついていた。この日ばかりは、夜遅くまで街のなかに人々の気配が多々感じられる。やはり、お正月なんだなとおもいつつ夜がふけてゆく。
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