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「奈良漬」と「粕漬」の違い☆

2014年11月02日 07時59分40秒 | 漬物あれこれ
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

11月2日(日)の山形県酒田市は、雨でどんよりとした空が一面に広がっています。

風もほとんどなく、朝の最低気温は15度とこの時期にしては高い気温です。

今日は1日雨で、最高気温は21度の予報です。

先日、漬物の梨屋本舗にご来店頂いたお客様が、こんなことを呟きました。

「奈良漬」って粕漬なんだ!」

そのお客様は、「奈良漬」を知らなかったようです。


漬物の梨屋「奈良漬(胡瓜・堅瓜)」



「奈良漬」は、奈良時代に起源を持つ漬物であることからその名が付けられました。

日本でもっとも古い漬物の記録として残っているのが、「奈良漬」です。

1980年代に、奈良市内の長屋王(天武天皇の孫)邸宅跡地から発見された木簡のひとつに、「加須津毛蓏」(瓜の粕漬)と記載されたものがあり、これが日本最古の漬物の記録となっています。

それでは、「奈良漬」と「粕漬」の違いはなんでしょうか?

現在の漬物表示においては、「奈良漬」は2回以上漬け換えを行って仕上げた「粕漬」のことを言います。

仕上げ時点で酒粕を塗したものは、「奈良漬」とは呼べず、「粕漬」となります。

漬物の梨屋の製品では、「切大根(大根粕漬)」は「粕漬」であり、その他の「粕漬」製品はすべて「奈良漬」となります。

漬物の豆知識として、覚えて置くと良いと思います。



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