[用例研究 195] 〈關係副詞の省略; where〉
(BLONDIE By Dean Young & Stan Drake © 2002 King Features Syndicate Inc.)
1 Blondie, I cut my finger! Where do we keep the Band-Aids?
1 Why don’t husbands ever know anything about their own homes?
2 They’re in the same place they’ve always been ... in the odds and ends drawer.
3 Where do we keep the odds and ends drawer?
[解説]
1
・Band-Aid: 商標名に由來しますので大文字表記にしてゐます。
・husbands / their own homes: それぞれ複數形にしてゐますから、Dagwood を含め夫一般を對象にした物言ひと解し、[意味把握チェック]では「夫といふのは」としてみました。
2
・They’re in the same place they’ve always been: 制限用法で、先行詞に place が使はれてゐると、關係副詞 where(もしくは that )が省略されることがあります。誤解が生ずる餘地がないからでせう。續く説明の they’ve always been では場所を示す副詞句がブランクになつてゐますので、聞き手の意識が先行詞につながります。「バンドエイドは、いつもの(同じ)場所にあるわよ」と傳へてゐます。
□參考例文: where (または that )が省略されてゐる例です。
193.1 The place I live is close to the ocean.
私が住んでゐる場所は海の近くです。
・odds and ends: =various small things that have little value(あまり値打の無いさまざまな小物)
・drawer: [發音注意] 「抽斗」の意味では [drɔ:r] 。
[意味把握チェック]
1 「Blondie、指を切つたんだ。バンドエイドはどこに置いてあるんだい」
1 「夫といふのは、どうして自分(自身)の家庭について何も知らないの」
2 「バンドエイドはいつも置いてある同じ場所にあるわよ...小物類の抽斗にね」
3 「小物類の抽斗はどこに置いてあるんだい」
[笑ひのポイント]
・夫たちが自分の家庭について何も知らない、といふ Blondie の嘆きを Dagwood が3コマめの問ひにより實證してしまつたところで共感を呼ぶと共に笑ひを誘ひます。