英文讀解自修室

  - in the historical Japanese kana/kanji orthography

・123.7 It’s the single most famous …

2017-12-25 | 出題英文讀解

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     “I’d bet that there isn’t a single highly successful person who hasn’t depended on grit,” says Angela Duckworth, a psychologist at the University of Pennsylvania who helped pioneer the study of grit.  “Nobody is (    )(    ) not to (    ) to (    ) hard, and that’s (    ) grit (    ) you to do.”

 

問4 本文中の空欄①~⑥に入れるのに適切な語を、次の(ア)~(カ)から選び、記号で答えなさい。ただし、同じものを重複して選んではいけません。

(ア) what   (イ) have   (ウ) work   (エ) enough   (オ) talented   (カ) allows

 

【解答・解説】

[番號付英文]

7.1  “I’d bet that there isn’t a single highly successful person who hasn’t depended on grit,” says Angela Duckworth, a psychologist at the University of Pennsylvania who helped pioneer the study of grit.

7.2  “Nobody is talented enough not to have to work hard, and that’s what grit allows you to do.”

 

[設問]

問4 本文中の空欄①~⑥に入れるのに適切な語を、次の(ア)~(カ)から選び、記号で答えなさい。ただし、同じものを重複して選んではいけません。

(ア) what   (イ) have   (ウ) work   (エ) enough   (オ) talented   (カ) allows

 

[正答へのアプロウチ]

  文の構成力(や文脈の把握)を觀る問題ですが、これを解くには文の構造や語法についての基礎知識が必要です。必要な知識や例文を擧げてみますと、

 

1. <形容詞+enough to-不定詞>のかたち(※語順)

□參考例文

    The problem is easy enough for me to solve.

    その問題は私が解けるほどに易しい。

2. 不定詞の否定のかたち

  不定詞を否定する not や never は直前に置きます。不定詞の意味上の主語がある場合は<不定詞の意味上の主語+否定語+不定詞>の順番になります。

3. 關係代名詞 what

□參考例文

    He’s ill.  At any rate, that’s what his wife told me.

    彼は病氣だ。とにかく彼の奧さんがさう言つたのだ。

  關係代名詞 what がbe動詞に續くかたちは2012年5月30日に紹介した “One Boy” の歌詞にもありました。

    One day you’ll find out this is what life is all about.

    ある日あなたは氣づくでせう、人生はかういふものなんだつてことに。

4. allow の語法(直前の6.3、直後の8.1にも同じかたちで出てきます)

 

  ①には talented が、④には work が入りさうだと見當がつきます。逆に入りさうにない語の見當もつくかもしれません。これらは多少のヒントにはなるでせうが、それだけで正答に到るのは難しいでせう。やはり上述のやうな基礎知識が必要だと思ひます。

  加へて、おほよそでもかまひませんが、文の趣旨や流れを把握しておく必要もあります。この部分の意味内容の豫想まではなかなか難しいと思ひますが、趣旨に明らかに矛楯する文を作つては正答になりません。

 

[解答]

①  オ

②  エ

③  イ

④  ウ

⑤  ア

⑥  カ

 

[語句・構文等]

7.1  假定法由來の婉曲表現(I’d bet): I(’ll) bet (that) S V(~) は會話表現で「きつと~だ」といつた確信を傳へます。ここでは will を would としてやや控へ目な表現にしてゐます。(※ I would が I’d と縮約形になつてゐます)

7.1  強い否定(not a single): not と a single を一緒に用ゐると「ひとつだつて無い」「まつたく無い」など強い否定を表はします。

7.1       depend on ~                ~をあてにする / ~にかかつてゐる

7.2  不定詞の否定: [正答へのアプロウチ]第2項參照。

7.2  that が何を指すかがわかりにくいのですが、前半の言明に續いて、(「だから誰もが努力しなくてはならない」)と補ひ、後半の「グリットのはたらき」につなげると良いでせう。

7.2       allow ~ to-不定詞()       ~が…させてくれる/~がするのを許す

 

[意味把握チェック]

7.1 「グリットをあてにすることなく大成功を收めた人なんてきつと一人もゐませんよ」と、グリット研究立上げに助力したペンシルヴェニア大學の心理學者 Angela Duckworth は述べる。

7.2 「頑張らなくてもいいほど才能のある人なんてゐませんし、それ(頑張ること)が、グリットが可能にしてくれることなんです(/頑張れるのはグリットによつて、なんです)。」