RZをコントロールする。


DRM(DAYTONA REST&MOD) Sports Steering Wheel by Bond(ボンド) - フェアレディZ RZ34
デビューから既に1年以上が経過していますが、なかなか納車が進まないRZ34。
それでも「納車されたら速攻でモディファイだ!」との勢いで、車より先にDRM Sports Steeringのご注文を頂戴しました。


センターストライプ仕様の特注モデルで、ステッチとリングはイエローに合わせています。
ステアリンググリップは細すぎず太すぎず、日本人男性の手でちょうど握りやすいレベルで調整を行っており、フラットボトム部に関しても370mmx355mm程度になるよう自然な形状で仕上げています。

また、RZ34に関してはコア(下取り)は不要で、全て新品ステアリングより制作を行い、当然ながらクルーズコントロールやオーディオSWに関しても全て新品となっています。

気をつける だけでは防げない。 夏のトラブル 完結。


組み込んだエンジンを車載しました。
とは言え、この時代のエンジンには非常に沢山のバキュームホースやカプラーを接続してゆく必要があり、それら1本1本をつなぎ合わせていくことは容易では有りません。
また、全て接続したからと言って100%の能力で始動しないのもVG30の嫌な特徴です。


すべて接続が終えエンジンを始動しましたが、どこか不調。
検査の結果、インジェクターが2本ほど噴射量が多いと判明。 きっとオーバーヒートの影響がココにも出たのでしょう。
今後のことも考え、6本全てを新品へと交換することにしました。


オーバーヒートでエンジンが停止し、半分もう駄目かと諦めていたZ32は息を吹き返しました。
完璧な整備とセッティング。新車のように・・・とまでは言いませんが、正確なクリアランスとトルクで作り上げた手組みのエンジンは、現在で言うなら匠のエンジンです。

さあ、何処へドライブへ行こうか? とオーナー氏が声をかける様子が目に浮かびます。 

様々な思いは確かにあるが、それでも前進あるのみ。

ふんだりけったり【踏んだり蹴ったり】
不運や災難などが続き、さんざんな目にあうことにいう語。ふんだりけたり。「―の目にあう」(参照 広辞苑)

本当に、次から次へと予想だにもしないハプニングが3つも4つも重なり、踏むの蹴るの以前にお手上げ状態です。
ここに書けること、書けないことがありますが、いま書けることでの最大の事件はコレ


我が愛犬のミニチュア ダックスフンドの”ボンド”
つい2週間前の様子ですが、今までの12年間 大きな病気や怪我もなく、本当にスクスクと育ってくれて、いい子でしたが、、、
先週の木曜日
いつものように夕方の散歩へ出かけるも、足取りが重く様子が何時もと異なります。
何が起きているのか判断が出来ませんでしたが、とにかく様子が違うのだけは気が付きましたので、何時も診てもらってるクリニックへ連絡し、すぐに連れていきました。
ドクターが診察室を歩かせると、ボンドはコロンっとコケてしまいました。 そう、Mダックスに多いヘルニアを発症してしまったのです。


今まで、それなりに気をつけてはいましたし、今朝までは元気だったボンドが痛々しく歩く姿になろうとは、正直なところ全くの想定外でした。
それからというものの、朝晩になると寒いのか、もしくは寒さから痛みがあるのか、小さな身体は小刻みに震えています。 と同時に、何ともしてあげれない辛さが僕の心を痛めつけます。
しかしながら、飼い犬には僕が居ないと生きていくことは出来ません。
ここで僕が弱気になっては駄目だ!と、自分を奮い立たせてみたり、反面 僕自身がいくつかのトラブルも抱えていますので心が折れそうになってみたり。
そんなこんなで、発症から1週間が過ぎようとしています。
今現在は、走ったり、遊んだりは出来ないものの、腰をへの字になりながら食事も排出もしてくれるので、暫くは通院し経過を見守るしか無いようです。


今回の件で周りからは「申し訳ないけど、犬の事より心配している貴方のほうが可哀想だ」等と言われる始末で、『なんだと!犬にもしものことがあったら承知しないからな!』と僕のやり場の無い感情からくる八つ当たりに耐えてくれた家族や友人には苦労をかけました。
そして、思いつきではあるものの、愛犬と居る空間を少しでも明るくしようと、日曜日にお花を買ってきました。 
キレイなお花を見て、そして熱々のコーヒーを淹れ心を落ち着かせ、いま僕は愛犬の回復を心から願っています。







飛び石からも、紫外線からも、守ってみせる。 頼もしい味方。


前回に引き続き、今回もフロントガラスへのP-SHIELDプロテクションフィルム施工をスカイラインへ行いました。


プロテクション・インストーラーは、今年もコンクール出場を行うほど自信のある確かな技術の持ち主で、細部にわたり繊細なカットを行い違和感のない仕上がりを提供しています。


P-SHIELDは、4層から構成される特殊フィルムで、改造銃程度なら跳ね返す硬度を持っています。
更に表面被膜がたいへん固く、飛び石はもちろんのことワイパー傷も生じにくく、撥水性やUVカット効果も高いため、ほぼ無防備に近いフロントウインドーを確実にプロテクトしてくれる優れものなのです。

そのような理由により、高速道をぶっ飛んでいくオーナーさんを中心に、アツい支持を頂いています。

気をつける だけでは防げない。 夏のトラブル3。




各部修正、洗浄が終えたパーツ群は、新品ガスケットやシール類と組み合わせアッセンブルしてゆきます。
NVTCアクチュエータは、熱がこもりやすいバックル側に位置していますので、ほぼ全車がシールが溶けオイルリークが生じていますが、
DAYTONAにはVTCリペアキットがありますので、部分的に純正ではどうしても弱い箇所をアップグレードしながらエンジンを組み立てていきます。


特にエンジン冷却水が滞留するバイパスホースは腐食が生じやすい箇所ですので、同じくアップグレードは必須としています。
NA/TURBOやパワーを問わず、スポット的には十分でも今後の経年までをも考えると純正品では対応しきれない部品というのは少なからず存在します。


同じようにエンジンマウントは、エンジンを降ろした際には必ず交換をしています。
ほとんどのケースで、純正マウントは中心部から水平に切れており、マウントの上にマウントが載っているだけというケースを見てきました。
DAYTONAでは、純正エンジンマウント形状のリプレイス品の販売を開始しています。

Z32がデビューした1989年には無かったアイデアや、製造コストの観点から採用したくても出来なかったであろうと想像の出来る箇所を強くしてゆく。
それがDAYTONAの考えるレストモッドです。


さあ、エンジンを載せる最終段階までやってきました。
エンジン室で組み立てたVG30は、補機類の取り付けを行い最終確認を行います。
すべての補機類を装着し、車載工程へと移動します。

見えるピラー。 魅せるカーボン。


DRM(DAYTONA REST & MOD) │ CFRPカーボン Aピラー インテリア アップグレード
ダッシュボードや操作パネルを中心としたカーボンパネルは以前から様々用意していましたが、Aピラーのカーボン化はDAYTONAで初の試みとなりました。


以前よりAピラーのピラーのカーボン化には興味があり、当初は純正トリムに被せるパネルを検討していましたが、万が一サイドエアバックが作動したときにはAピラーが外れる仕組みとなっているため、パネルが飛んで2次被害を誘発する危険性があるために却下としました。
多少のコスト増は安全と品質には変えられませんので、カーボンステアリングの製造パートナーであるCarboTech社の協力の下に、純正トリムをベースにカーボン処理を行っています。
結果として、安全性の担保は保たれ、取り付けフィッティングも純正品がベースですから申し分なく、非常に品質の高いカーボンインテリアが完成しました。
また、フロントウインドウへの反射を抑えるために、あえてマット仕上げとしている点もポイントです。


Aピラーのアイデアは、僕が大好きなマクラーレンよりヒントを得ています。
マクラーレンの場合は、これはパネルでもカバーでもなく"モノコックの一部が見えているだけ"ではありますが、明らかに魅せるピラーです。
ドライバーからも、ウインドウ越しに見るギャラリーからも、このカーボンAピラーは、車の大きな象徴となっていることに違い有りません。

その感動をRZ34/Z34でも実現したいと、僕はそう考えて製作を行いました。

気をつける だけでは防げない。 夏のトラブル2。





徹底して分解を行い、その後洗浄。
とても地味で気の遠くなる作業ですが、エンジンオーバーホールの入り口となる工程で、合わせて計測等も実施し再使用できる/出来ないの判定も同時に行ってゆきます。



今回オーバーヒートにより大きなダメージを負ったシリンダーヘッド。
歪代は基準値を僅かに超えていましたので、理想は新品ヘッドへの交換です。
ですが、両バンクで40万円を超える部品代は、オーナー氏が捻出できる予算から逆算すると交換は一時断念しました。


幸い、DAYTONA Factory2では面研を自社で行うことが出来る設備が整っています。
ですので、使用できる範囲内で歪が取れるまで研磨を行い水平を出すことにしました。


研磨後
100%とまでは言えませんが、限界まで削りを行い、あとはヘッドガスケットで調整を行います。


シリンダーブロックはオイルストーンで面取りを行いシリンダーヘッドとの密着度を上げます。


ピストン及びコンロッドは消耗品のみ交換を行い、全て再使用です。

オーバーヒートでダメージを追った追わないに関わらず、エンジンオーバーホールの理想で言えば全て新品交換。
ですが、20年前は40万円ほどで購入できた日産工機VG30ベアエンジンは現在入手できず、また各種部品の値段も当時とは比較にならないほど上がっています。
DAYTONAでは、オーバーホールの際に主要部品に対し3段階のランクで識別を行うようにしています。
新品交換 /再利用/機械工程
の3パートで分別を行っています。
もちろん、すべての検査が自社で行うことの出来る機材の充実さや、これまでに組み上げた実績から行うことが出来るのであり、これらを大きな強みとしています。

清々しい時間。


2011-2012年 SUPER GT GT500のシリーズチャンピオンでもあり、現 nismoドライビングアカデミーの副校長でもある"柳田 真孝"さんが、
前日まで行われていたS-GT 第7戦オートポリスの帰りにDAYTONAへ遊びに来てくれました。

先日のAJFMで初めてお目にかかり、実のところイベントでの大半は柳田さんとの雑談でした。
僕にとっては、nismoを中心とするレース界の話を聞くことが出来るのは未知の世界でもあり大変刺激的でも有り、逆に柳田さんとしては今年7月より就任した株式会社セントラル(セントラル20)
を経営する立場でもありますが、同じくフェアレディZを中心とするDAYTONA山本のショップ/メーカー業としての話はとても興味深い様子でした。

もちろん、僕の考えや立ち位置が決して正解ということではなく、事業を行う上で1つの考え方や何かの刺激になってくれたら良いなと 純粋にそう思い、今回もお話をさせていただきました。
業界をリードする素晴らしく若いリーダーと共に切磋琢磨し、市場へより良いサービスや製品を提供することの出来るように、僕達DAYTONAも今後も努力してゆきます。

気をつける だけでは防げない。 夏のトラブル。


いつもご依頼してくださるGCZ32オーナーさんより、オーバーヒートで走行できない旨の連絡をいただきました。
積載車で入庫いただいたときには、エンジン始動も大変なレベルで、ようやく始動したかと思えば数発は爆発していない様子。
また、ご覧のように白煙も上がっている状況ですので、これは大きな問題を抱えていることは瞬時に判断できました。


コンプレッションテストでは3気筒ほどが基準値を下回っていましたから、オーバーヒートによる歪が生じていますので、早速エンジンを降ろし確認作業を行いました。




平成初期から今まで走り続け、これまでにもエンジンを分解したことはありません。
30年近くも軽メンテナンスのみで動き続けているVG30には改めて驚かされると同時に、やはり時間を感じるスラッジや至る所に付着している汚れ。
一旦、エンジンの構成部品をすべて分解/洗浄を行い、今回のオーバーヒートで生じたダメージがどの程度であるかを確認してゆきます。


また、樹脂サイドタンクであるラジエターは、熱と圧力に耐えきれずクラックと破損が発生していました。
何もかもを破壊していくオーバーヒートは、エンジンにとってもオーナー氏にとっても深刻なダメージを与えるのです。

さり気なくアップデートを楽しみたい。


■藤壺技研工業 レガリスR
随分と腐食が進行した純正マフラーの代替えとして、藤壺技研工業のレガリスRの装着を行いました。
時代的に、Z32向けのエキゾーストは大口径2本出しテールが多い中、比較的純正に近い94mm x 4本のテールパイプを採用したモデルになります。


メインパイプは60.5mmと、3.0L NA向けにしては程よい口径で、軽く重低音は響くものの音量も程々に抑えられており、全体的にバランスの取れた1本となっています。
また、材質は耐腐食に強いステンレススチールということも有り、今後長年使用したとしても劣化が生じにくく、非常に安定した製品となっています。

オールジャパンフェアレディミーティング 閉幕


金曜日の夜
門司港(北九州)から大阪南港行きのフェリーへ乗り、静岡へ向かいました。


土曜日は、オールジャパンフェアレディミーティングの会場でもある"つま恋”へ宿泊。
僕は初めて"つま恋”へいきました。
膨大な敷地の中に、ホテルやゴルフ場、温浴施設などが併設されており、土地まるごとがアトラクションのような施設でした。


早朝4時にはゲートオープンとなり、歴代Zがズラリと並ぶさまはいつ見ても圧巻です。


IMSA300ZX GTSもゲスト出演。
現在のオーナー氏と、IMSA300ZXGTSについて熱くお話をさせていただきました。


DAYTONAが出展させていただいたコーナーも、全社顔見知りの中ですので、対業者というよりも仲間のように思え、
DAYTONAブースへ来てくださったZオーナーさんたちも同じで、久しぶりに再開した友人のようにさえ錯覚してしまうほどです。
僕の立ち位置として、お客さん(Zオーナーさん)を喜ばせることは責務かもしれませんが、今日は失礼ながら我を忘れ自分が楽しむことに多くの時間を割いてしまった事は、
もしかしたら反省すべき点かもしれませんが、それほどまでにミーティングが楽しかったと言うことでご勘弁いただきたいです。
また、その楽しさを増加させた原因として、大阪から静岡までの350kmを、素晴らしく扱いやすくて速く、またガードレールやトンネルからの反響で確実に聞こえる高周波サウンド
DRMスポーツエキゾーストが、僕の心をワクワクさせてしまったこと。 それほどまでに、操るものを魅了するRZ34なのでした。


また皆様にお目にかかれる日を楽しみにしています。
DSCC会長 大浦さんをはじめ、本日会場へご来場してくださったオーナー様 また出店業者の皆さまへ、大いなる感謝をいたします。
ありがとうございました!