見えないパーツが走りを楽しくする!!  300ZX




見えないパーツが走りを楽しくする!先日Z34に機械式LSDを装着して得ることが出来る楽しさをBLOGで書いたばかりですが、今回はZ32twinturboへ機械式LSDの装着です。

とは言え、このZ32twinturboに搭載されるR230Vと言う形状のLSD 
何とビックリ、日産では一番大きなデフなのです。 しかもZ32twinturbo専用設計でして、日産車では一般的なR200(R200V)形状とは異なり、まったく他車種の流用等が出来ない何ともSPLなバブル絶頂時代のデフなんです。
そう言う事ですので、Z32twinturbo専用のR230V対応 機械式LSDの存在自体が大変珍しく、クスコのRSかMZ 若しくはATSのCARBONかメタル チョット変わり種ではTOMEIのTRAX Z32twinturboに装着する機械式LSDと言えば大体この辺りではないでしょうか?

本来でしたら「ATS CARBON LSD DAYTONA仕様でオーダー!」と行きたいところですが、何とビックリ定価36万円
通常のCARBONLSDの2倍以上の価格で簡単には手が届きません。 
CARBONは諦め、メタルLSD仕様でも街乗りでも苦にならずソフトに使えるようにするには・・・ 
考えていくとクスコType-RSをカスタムオーダーして、イニシャルトルクやディスクプレート、カム角度の組み合わせをDAYTONA独自カスタムして装着するのがBESTでは?とオーナーさんに提案させてもらいました。

クスコType-RSは同社LSD Type-MZからの進化versionで、低イニシャル、高レスポンスが売りの、比較的大人しい? 
街中~サーキットまで使うことが出来る、一般的な機械式LSDよりも扱いやすい位置付けです。
とは言え、マダマダとんがった性格の機械式LSDと言うことには変わりはなく「製品版」のLSDではチョット街乗りし難いかな?と僕は感じていますので、クスコ担当エンジニアと相談をして今回のType-RS改をオーナーさんの為に特別に造ってもらいました。

「CARBON LSDのように、まったく違和感なく乗る事が出来る!」
と言えばウソになります。 
だけど、設計上イニシャルトルクも殆ど落とす事も出来ず、効きを強める方向に強いType-RSを、ここまでソフトに持ってくる事が出来たと言うことは大成功でしょう!
乗った感じとしては、低速で斜めに進むようなシーンでは、少し「コリコリコリッ」って作動音は出てしまいますけど、走り出すとアクセルONでズバッとトラクションが後輪にかかる感じはメタル式ならではの立ち上がりの良さが最高です。
しかもZ32twinturboはパワーもありますので、路面状況等によりどうしても挙動が乱れやすいシーンが多々あります。
Type-RSではアクセルを踏みっぱなしの直線でも2つのタイヤが確実に路面を蹴飛ばして走っているのが手に取るように伝わってきます。 
角度が“キツイ”コーナーでも、とにかく前へ!前へ!! あの重たいZ32がタイヤを「キュッ キュッキュッ♪」と僅かにタイヤを鳴かせながら面白いように曲がっていきます。

「ありがとう 何にも用事がなくても遊びに来ても良いかな?」


目をキラキラさせながら話をしているオーナーさん  楽しい愛車の存在を 歓びを 僕も一緒に共有させてもらいました。

■クスコ Type-RS 1.5WAY DAYTONAカスタム 




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