第 5159回の「メガソーラーに木製架台」で日本の山をもう一度見直すことになれば良いのにと書 きましたが、もしかしたら、少し動き出したのかなと期待させる記事がありました。
今度は大手の住宅メーカーが木製架台を採用したそうです。
住友林業より ニュースリリース 2013年11月1日
茨 城県鹿嶋市に太陽光発電施設「住友林業鹿島ソーラー発電所」が完成~ 自社企画の木製架台を採用 ~
住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は、茨城県鹿嶋市の当社遊休地に太陽光発電施設「住友林業鹿島ソーラー発電所」を設置 し、11月6日から稼動を開始しますので、お知らせいたします。当社は 2012年度の経済産業省の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(全量買取制度)の設備認定を受けて おり、本件は認定を利用した当社グループ初の太陽光発電施設となります。
本施設は、木質系住宅 関連部材および住宅設備機器の製造販売を行う住友林業クレスト株式会社(当社100%出資)の鹿島工場に隣接し た当社遊休地に建設しました。発電容量は876kWで、年間発電量は約90万kWhとなる見込です。 本施設 は、木質系住宅関連部材および住宅設備機器の製造販売を行う住友林業クレスト株式会 社(当社100%出資)の鹿島工場に隣接した当社遊休地に建設しました。発電容量は876kWで、 年間発電量は約90万kWhとなる見込です。
また、本施設で使用 するソーラーパネルの架台には、当社が進める木化事業の一環として、自社で企画・設計・施工した木製架台を一部 採用しており、一般流通材、主に国産のスギ材を用いています。この木製架台はシンプルな構成で必要強度を満たす 架構を有し、それにより合理化された施工を実現しています。また施設ごとに構造計算を行うことで敷地条件に応じ た設計を可能としています。木化営業部は、当社の木材・建材流通事業がもつ調達能力を活かし、地域材の有効活用 も視野に入れて木製架台の事業化を図っていく方針です。
当社は本年4月、再 生可能でクリーンなエネルギーを供給することで、豊かで安定した住生活を可能にする社会基盤の構築に貢献するこ とを目指して、環境エネルギーグループを山林環境本部に新設しました。太陽光発電事業は、年間発電量の長期安定 的な収益確保が見込めることから、バイオマス発電事業に続く環境エネルギー事業として取り組んでまいります。当 社グループの遊休地の有効活用を検討するほか、当社が保有する山林事業や緑化事業のノウハウを活かした施設提案 を行っていく方針です。
木の架台の話題がこんなに出て来るようになるとは思っていなかっただけに何となく期待したくなります。
第 1882回の「林業」や第 3056回の「紙のリサイクル」でも書いて来たように、日本が昔の良さを取り戻すのに山林の活 用が欠かせないのは間違いないと思うのですが、外材の単価に押されて林業が廃れてしまったので山に手を入れ ることができず荒れ放題になってしまっている。
これも、人件費の安さを求めて海外に出ていく企業の為に、日本で雇用が無くなっているのと同じ原因で しょう。
80年以後の自分の利益しか考えない経営者が目覚めて、日本の国の将来を考えた企業経営に取りかからな い限り日本の再生は難しい。
それだけに、こうした日本の木材をもう一度使う様な風潮が広がり、それが日本の再生のきっかけになって くれれば有難い。
そんな期待は 無理でしょうか!