第 4760回「鎖国のすすめ」などで書いたように、人件費の安いところへ進出して、現地の人達を 安い賃金でこき使って生産したものを先進国で売って儲けると言いう今の企業帝国主義がどうにも納得が行きま せん。
我々の先人が大東亜戦争で命を削って戦ったことにより勝ち取った帝国主義国からの独立を冒涜するものと 言えば言い過ぎでしょうか。
何か良い方法はないのだ ろうかと考えていたころ知ったのが、第3401回で取り上げた「フェアト レード」でした。
とは言いながらも、ほんの始まりであり、この精神が全ての企業に受け入れられるのは何時の事やらと思わ れます。
久しぶりに、そんなフェアトレードに真剣に取り組んでいる企業の話題がありました。
greenz.jp グリーンズより 2013.10.25
世 界一 “楽しく、正しい” プレミアムアイスクリーム「BEN&JERRY’S」の創業に隠されたストーリーとは?
チョコレートやクッキーなどの“チャ ンク”が大きくゴロゴロと入った『BEN&JERRY’S』の アイスクリーム。世界35カ国で商品を展開して愛され、2012年春には、表参道ヒルズに日本第1号店が オープンして話題になりました(みなさん、もう食べましたか?)。
このBEN&JERRY’S、アイスクリームの味が気になるのはもちろんですが、今 年の参議院議員選挙では、Facebookで投 票宣言をした人にアイスクリームを1個無料でプレゼントするという「選挙に行ってアイスをもらおう」キャン ペーンを展開したことでも注目を集め、greenz.jp読者のみなさんにとっては、 「BEN&JERRY’Sって、どんな会社なの?」と、ちょっと気になる存在なはず。
というわけで、今回、このちょっと気 になるBEN&JERRY’Sさんを訪ねました!
…中略
彼らが考えるアイスクリームをつく る“最高のカタチ”とは、どんな形なのでしょう。
それは、アイスクリームをつくる人た ちと楽しんでもらうファンと「共存共栄」できる形。BEN&JERRY’S のアイスクリームはそのフレーバーごとに、世界じゅうのたくさんの生産者さんに支えられています。
僕たちは、良質な原料を選び、かつ適 正な価格で継続的に取り引きをしたいと考えているのです。メキシコのコーヒー農家さんやアフリカのバニラ農家さ んなど、直接取り引きを行っています。そうすることで、確実な“フェアトレード”を行う。味わいのあるすばらし い豆を提供してくれているメキシコのコーヒー農家とは、もう約22年の お付き合いです。
それから、アフガニスタンの農家さん には、フルーツとナッツをつくってもらっている。アヘンの原料植物であるケシをつくっていた彼らが変わっていく ために、みんなで応援しながらね。ただ、応援したいという思いがあるとは言え、僕たちが納得できるクオリティ じゃないともちろん取り引きはできない。そこで、あとひと息というところでは、時に他者の力も借りて、より原料 の価値を磨くこともある。つまり、一緒に歩むことができる方法も、二人三脚で考えるのです。
使いたいのは、“Happy Cows”の牛乳
「共存共栄」のために取り組むのは、 フェアトレードだけではありません。どんなふうにつくられた原料を選ぶかにとことんこだわるため、たとえば、 スーパープレミアムアイスクリームの原料の多くを占める牛乳の選び方にも明確な基準があるのだそう。
使いたいのは、健康ないわば“Happy Cows(幸せな牛たち)”の牛乳。何千頭もの牛を一度に育てている大規模な農家より、小さくても一頭ずつの面倒を丁寧にみている農家がいい。
こだわっているのは、成長ホルモン剤 を使われていない牛の牛乳であること。搾乳量を多くするためにホルモン剤を利用する農家が多くなりましたが、ホ ルモン剤を利用すると牛は病気にかかりやすくなるのです。しかし、ホルモン剤を使わずに人道的に牛を飼育すると コストもかかりどうしても値がはることになる。だからこそ、僕たちには、この値のはる部分をきちんと支払い継続 的に取り引きをする責任があると考えています。
正しいと思う形を提案し、しっかりと 取り引きを行うことで農家に還元し、生活を支えていく。きっと、多くの企業がそうありたいと思う考え方でありな がらも、激しい競争のなかで目の前の収益力や効率の向上を第一に追求しがちな現代では、難しいこと。
大事なのは、「これが僕たちの進むべ き道なんだ」と示すこと。どんなに大変でもホルモン剤の使用をしないでほしい、より良い品質を求めて作り続けて ほしいということをサプライヤーにも理解してほしい。
だから、僕たちは、すべての製品を フェアトレード製品に切り替えることを決めた際には、サプライヤーみんなを集めて、フェアトレードについての理 解を深めてもらうための場をつくりました。
そして、そこで僕たち自身もこの取り 組みの意義と継続性を強く伝えるのです。そんなふうにこの道を進む仲間を増やしていく。BEN&JERRY’Sのそういう地道な取り組みが、僕は好きですね。
ブラウニーを作るために人を雇うので はなく、
人を雇うためにブラウニー を作るのだから
原料や素材にこだわってきたBEN&JERRY’Sの歴史を振り返ると次々と出て来そうな苦労のストー リー。しかし、そんなストーリーをピーターさんはなつかしそうに笑いながら語ります。…以下略
何時の間にかこんな企業が出来ていたんですね。やはり若い人達の起業でないとこうした考えは定着しないのか もしれません。
特に、先人の努力をないがしろにして儲けることしか頭にないような日本の今の経営者達にこうした考えを 持てと言ってもきちがい扱いされそうです。
せめて、戦後も80年代以前、本田宗一郎さんなど戦前の精神を持った経営者を見習ってほしいものです。
帝国主義打倒の為に戦って亡くなった先人が目指した人種差別のない平等な世界をつくるという崇高な目的 に恥じないような経営を目指さないとあまりにも恥ずかしいのじゃないでしょうか。
又、笑われそ う!
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