中国が金にあかせて建設した鬼城・新幹線などの国内の形象物や一帯一路で手をつけた多くのものの耐用年数は、どう考えても日本の構造物の何分の一しか無いでしょう。
きっと、20年もすれば殆どが崩れ落ちて修理も出来ない程になるような気がします。と言うことは、放っておいてもあの国が存続できる訳はないでしょう。
とは言いながらも、日本の経済界のようなバカが延命に力を貸す恐れもあるのが何とも情け無いですね。
そんな素晴らしい中国の建造物の例を完成前に見ることが出来るようです。それは、香港にあるようです。
何時もの宮崎さんが書いてくれています。
宮崎正弘の 国際ニュース・ 早読みより 平成30年(2018年)8月24日(金曜日) 通巻第5805号
中国最大 の橋梁「港珠奧大橋」は開通している筈だったが???
トンネル工事未完成、人工島でテトラポット沈下、浸水
世紀の大工事、難工事。「夢の大橋」。
なにしろ海に橋が架かって香港―珠海―マカオ(55キロ)が繋がるのだ。習近平が破顔大笑して喜びそうな壮大なプロジェクト は2011年に起工され、とうの昔に開通式が行われている筈だった。
これは東京湾に橋を架けて海底をくぐり抜け、千葉と繋がったように、これまでマカオや広東省の珠海、中山などの工業地帯へ行 くにはフェリーしかなかった。新しい「港珠奧大橋」は、香港のランタオ島(国際空港がある)から沖合に高架橋がのびて、人工 島(海ほたる)からトンネル部分へ入り、中国側の「人工島」までくぐり抜ける。
二つの人工島の広さは10万平方メートル。すでに建物も出来上がっている。
海底トンネルは長さ6・7キロ。最深部は47メートル、再び中国側の人工島へあがって、珠海の高速道路に繋がる。つまり従来 からある高速に繋がるわけだからマカオからも車で香港へ行ける。香港のランタオ島から香港の中心部まではおよそ一時間。
総工費76億4000万ドル(8400億円)と見積もられたが、ぶくぶくと追加費用がかかっている。最終的に幾らになるの か。開通式が二度も延期され、いつになるか分からない。
たぶん2020年開通が希望的観測だと香港の『東方日報』が予測している。
延期になろうが、大橋の維持費がかかる。一日14万5000ドル)1600万円)。管理ならびにスタッフの給与である。
▲完成しても元は取れないだろう
想定された通行料は一台につき、250元(4250円)。予定されている公共バスは運賃が100元(1700円)、これで元 を取るには何十年かかるのだろうか?
なにしろ2016年開通予定が、いまのところ最速で2020年にずれこむ。東京五輪の時期になる。三年の遅れの維持費だけで も175億円になる計算だ。
遅延理由は、第一にトンネル部分が完成していない。ほぼ完成しかけた時期にメディアを招待したが、トンネル部分には入れても らえず撮影も許可されなかった。推測では海底トンネルに浸水があるという。
第二に人工島を固めたテトラポットの沈下が顕著に始まっていて、香港マスコミも写真入りで報じた。人工島全体が沈み、しかも 一部区間に浸水がある。台風の備えが十分ではないことも判明した。
世界に手を広げたシルクロードは各地で頓挫、蹉跌し、中止、中断、延期が続いているが、国内シルクロードの目玉も、こんな惨 状という実相が判明した。
いや、ひょっとして、各地のゴーストタウンのように、この大橋梁はゴースト・ブリッジになるかも。
こうした中国の建造物が10年もすればあちこちで見ることが出来るのでしょうね。何と言う壮大な無駄使いでしょう。
その金を有効に使っていれば、今頃は庶民にとっても住み易い世界でも有数の国が出来あがっていたのじゃないでしょうか。
勿体無いですね!