トランプさんが選挙資金獲得で苦戦しているようです。と言うか、獲得はうまくいっているが、裏で民主党が邪魔をしているようです。やはり、民主党は何をするかわからないですね。
宮崎さんがとりあげてくれています。それにしても、民主党はこれからも何をするか分からないだけに不気味です。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和六年(2024)4月9日(火曜日)
通巻第8207号 <前日発行>
トランプの選挙資金獲得キャンペーンに異常事態
『オバイデン』の二倍を集めたが、キャッシュが足りない
全米の左翼人士でお金持ち、セレブたちがNYCに一堂に会して、そこにはオバマもクリントンも駆けつけ、民主党は一大集金大会を開いた。
バイデン大統領の選挙資金は一晩で2500万ドルも集まり民主党陣営は怪気炎を上げた。これはオバマの支援があったからとされ、またワシントンではバイデン政権を『オバイデン』と呼ぶ向きがある。
バイデン献金集会から1週間後、4月4日にトランプ前大統領は、バイデンの二倍に相当する5050万ドルを集めた。「これは政治史上最大かつ最も成功した資金集めイベントの一つになる可能性が高い」(ブライアン・バラード上院議員)。
フロリダでの献金大会では、25万ドルから81万4,000ドルが「入場券」で、トランプの45分間の演説を聞いた。120人のゲストが招かれた。しかし 民主党陣営の執拗な『トランプ資金枯渇作戦』によって裁判費用が天文学的になり、キャッシュ保有という文脈ではバイデンのほうが有利である。
バイデン選対は1億9,200万の現金をもち、トランプの約2倍である。
トランプに献金しないことで、注目されたのが、イスラエル支援のユダヤ人、ミリアム・アデルソン(2016年にトランプ最大の寄付を為したシェルドン・アデルソン未亡人)だ。最大のスポンサーだった億万長者が、まだ1ドルも寄付していない。
アデルソン一家は挙げてイスラエル支持である。その安定した財政的、軍事的、政治的支援を確保し、ワシントンの政策をイスラエル路線に乗せることが最大目標であり、アデルソンは生前、ネタニヤフ首相と緊密に連携してきた。未亡人も緊密なイスラエル政府との繋がりがある。
2020年にはトランプ陣営に9000万ドルを寄付した。その前後に米国大使館のテルアビブからエルサレムへの移転、イラン核合意離脱、ゴラン高原に対するイスラエルの主権の承認などがあったからだ。
ハマスの奇襲とイスラエル軍のガザ攻撃で事態が激変した。
トランプはネタニヤフを「約束を守らない」と批判しはじめ、ガザ戦争へのイスラエルの対応を非難した。
トランプ派「私はユダヤ人ではない。それでも、私にとってイスラエルは非常に重要だ」と付け加えたが、アデルソンは1ドルも献金しないことで、トランプの冷水を浴びせていることになる。
トランプさん大丈夫でしょうか。もしトランプさんが復帰できないなんてことになるとアメリカは本当に終わるのじゃないでしょうか。
それでも、アメリカはトランプさんを選ばないのでしょうか。