第423回の 「日本人が好きになりたい」 でも書いたように、日本の自虐史観のおかしさに気が付くきっかけになった拉致 問題ですが、安倍さんを信じて任すしかないと書きましたが、どうも一筋縄では 行かないようです。
ネットにいろんな情報が飛び交っています。どれが、どこまで本当なのかは私には判断が付きませんが、みんなありそう に思えるものばかりです。
まずは、西村眞悟さんから。
西 村眞悟の時事通信より 平成26年 7月 4日金曜日
外 務省による日朝協議について
本日七月四日、政府は日朝合意に基づく対北朝鮮制裁を一部解除する。それに際し、拉致議連は役員会を開き、この度交 渉に当たった伊原純一外務省アジア大洋州局長から交渉の内容を聴取した。
そして、失望した。以下、思ったことを列挙する。
第一に、
外務省の目的は、平和外交即ち日朝国交樹立である。
従って、外務省にとっては、拉致被害者救出は、国交樹立の「障害」という位置づけである。
そこで、何が起こるか。
それは外務省の北朝鮮と宥和しよう宥和しようとする対応になって現れてくる。
外務省は十一年前の小泉訪朝の時、北朝鮮の出してきた五名生存八名死亡という嘘の表明を信じて、国内の家族に、北朝鮮 に言われた通りに、「死亡宣告」を行って拉致問題を終結させようとした。
この度もその体質は同じである。
北京での交渉で北朝鮮が読み上げた「調査委員会」の構成と人員を、疑うことなく一生懸命にメモして持ち帰り我々にその メモを配った。
読み上げられたメモであるから、委員長や責任者の名前は、全てカタカナで表記しており漢字ではない。極端に言えば、実 在する人物かどうかも分からない。
外務省はこのメモを持ち帰り官邸で総理に説明して本日の制裁解除に至るのであるが、この無邪気さ、無防備さ、無責任さ は、十一年前の「死亡宣告」を信じて帰ってきたときと変わらない。
議連から、北朝鮮から中途半端な調査結果しか出てこないならば、制裁を元に戻すか、さらにきつくするということだな、 と念を押しても、外務省の目的は相手の感情を害しない宥和であるから、局長は、制裁を元に戻すことがあり得るとは一切言 わなかった。
これでは、相手は、いつものように安心して嘘をついてくるではないか。
次に、外務省は、この特別調査委員会が北朝鮮の最高指導機関である国防委員会から特別な権限を与えられていること、 つまり、国防委員会の直轄調査会であるから「評価できる」と説明する。
そうであろうか。反対ではないか。
これでは、国防委員会委員長つまり首領様の意に反する調査結果は出せないということではないか。
その首領様の親父の首領様は、拉致問題は「五人生存、八名死亡」で解決したと言っていたのである。
つまり、国防委員会直轄、これは、評価して制裁を解除する理由にならない。
以上、要するに、制裁の解除は、北朝鮮が拉致被害者を出してきたのを現に見てからであり、北朝鮮から特別調査委委員 会の概要を読み上げられて、それをメモして持って帰った現段階では、制裁解除の理由は見いだせない。
外務省では駄目だ。
国家主権の回復、犯罪捜査の、観点から対北朝鮮交渉を組み立て直さなければ駄目だ。
犯罪捜査の観点に立てば、犯人に「自分のしたことを特別委員会を造って調査します」と言われれば、どうするか。犯人の 誠意を評価して、自宅にお帰り頂く のか。これは、あり得ない。「馬鹿野郎、つべこべ言うな、早く被害者を出さなければ、さらに拘留を続けるぞ」と対応す る。
以上、先ほどの局長の説明に関して、思ったことを書き留めた次第だ。
今こそ、全国民的関心が拉致被害者・同胞救出に高まり、
全日本国民が、腹の底から怒っているぞということを北朝鮮に分からせなければならないもっとも大事な局面に達した時 だ!
外務省はまだこんな程度の覚悟しかないのでしょうか。というか、小和田氏が裏で指令しているのかも。
産経新聞には北朝鮮はもっとしたたかと脱北者の方が書いています。外務省の弱腰で対抗できるのでしょうか。やはり、 心配です。
MSN産経ニュース 2014.7.5
【張真晟氏特別寄稿】
「特 別委」は目くらまし 犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行
北朝鮮の特別調査委員会の構成を見て、私は目を疑った。日本人拉致事件の主犯は対 南工作部署なのに、国内政治監察組織の国家安全保衛部副部長が委員長として登場したからだ。
きちんとした調査委にするなら、保衛部も一般人を監視する人民保安部も最初から外 すべきなのだ。なぜなら、拉致を行い、今でも被害者を直接管理している朝鮮労働党対南工作部署は、保衛部や人民保安 部の管轄領域の外にある特殊機関だからだ。
閉鎖社会である北朝鮮では、労働党の課長以上の幹部と対南工作部署の要員を別途、 蒼光保衛部と蒼光保安部 が監視、管理している。「蒼光」とは中央党庁舎と幹部社宅が密集する平壌市内の通りの名前で、蒼光保衛部と蒼光保安 部は、労働党の最高権力を握る組織指導 部の直属である。
日本人拉致被害者は対南工作部署に所属しているので、蒼光保衛部、蒼光保安部の 「管理人物登録台帳」(名簿)に含まれている。ところが北朝鮮は、行方不明者について「人民保安部による(一般人を 対象にした)住民登録台帳」で調べると説明した。
北朝鮮は初めから嘘をついているのだ。
国防委「特別な権限」嘘
北朝鮮の計略はこれだけではない。特別調査委員会から、拉致の主犯である朝鮮労働 党の対南工作部署を外 し、国家安全保衛部や人民保安部、国土環境保護省、保健省、朝鮮赤十字会などを調査委に含めた。拉致調査は対南工作 部署で十分なのに、調査を全国規模に拡 大したことにも大きな企(たくら)みが潜む。
国防委員会は「特別な権限」を持っているという前提も嘘だ。なぜなら国防委は北朝 鮮の先軍政治を強調するための象徴的な機構にすぎない。北朝鮮で国防委員の任命から解任までできる特権を持っている のは党組織指導部である。
国防委の特別権限ですべての機関、人物を調査する-などと強調しているのは、日本 の要求を満たしたように見せかける戦略で、北朝鮮の欺瞞(ぎまん)だ。
今回、北朝鮮側には4つの目的がある。(1)再調査の形式を膨らませて、対南工作 部署の犯罪性への追及を 回避するとともに、工作機関のある平壌の3号庁舎から北朝鮮全域に関心をそらし、時間を稼ぐ(2)対南工作部署の外 部にいた拉致被害者を1人か2人、象徴 的に帰還させた後(今後を見なければならないが)、会談の議題を拉致問題から遺骨送還に変質させる(3)調査規模を 最大限にして人件費や労力を注ぎ込み、 大きな成果がない場合、安倍政権に“請求書”を出す(4)拉致問題の会談が失敗した場合は日本政府に責任を転嫁する -の4点だ。
北朝鮮はなぜ日本との対話を再開したのか? 理由は核廃棄への中国の圧力のため だ。張成沢(チャン・ソンテク)処刑で中朝関係は明らかに変わった。北朝鮮がロシアとの関係強化を望むのも、張成沢 処刑に対する中国の怒りが党組織指導部への潜在的威嚇になっているからだ。
こうした環境で日本側は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)本部を競売に掛け、政治 的、心理的に優位にあっ た。ところが、拉致被害再調査という時間と弁解の機会を北朝鮮側に提供し、日本自らがこれに拘束されるという誤りを 犯した。一言でいえば、犯罪者に自分の 犯罪の再調査を求めるという世にもまれな特別免罪符を与えてしまった。
日本は、対南工作部署を交渉に引き出して直接対話を行う方式を取るべきだったの だ。それでこそ議題を最初から、全員帰還か否かという攻撃的な次元で主導することができた。
北朝鮮は犯罪の代価を要求している。この間の拉致被害者家族の皆さんの心情を思う と、この文を書く私の心は重い。
【プロフィル】張真晟 チャン・ジンソン 北朝鮮・金日成総合大学卒。元朝鮮労働党 統一戦線部(対南工作部 門)幹部で2004年に脱北。北朝鮮の権力実態に詳しいウオッチャーとして注目されている。日本人拉致問題にも関心 を寄せ、「救う会」のセミナーに参加し 被害者家族との交流もある。
これも、どこまで当たっているかは分かりませんが、何にも知らない日本を手玉に取 るのは簡単でしょうね。
もっと、衝撃的な話を青山さんが暴露しています。これは、ありそうですね。
青山繁晴が暴露する十年以上闇に隠れ ていた売国奴!日本人を冒涜し続けた元総理大臣とは!
あの小泉・竹中コンビなら日本を売ることに何のためらいも無いのでしょう。それに しても、恐ろしい総理を選んだものです。尤も、その後にはもっと酷そうな民主党の3人がいました。日本は本当に腐り 切っています。
安倍さんもこれを解決しなかったら政権が持たないことは分かっていて取り組んでいるはずですから、今度こそ国民をだ ますことなく解決に結び付けて欲しいものです。兎に角、見守るしかない。