日本中でメガソーラーがブームになり ましたが、早くもおかしな雲行きになってきているところもあるようです。
中国 新聞より 5/23
大規模太陽光発電所(メガソー ラー)の新たな設置計画の件数が、2013年度に入って足踏みしている。12 年度は中国地方で239件が国の認定を受けたが、4月以降は1件にとどまる。太陽光の電力の買い取り価格が 下がり、急ブレーキがかかった形だ。
中国経済産業局によると、本年度のメ ガソーラーの建設申請は、岡山県内の1件だけ。5月に認定した。申請を代行した福岡市の建設コンサルタント会社 は「買い取り価格が1割減ったので、努力して施工費を1割落とす」と説明する。8、9年での投資回収を見込む。
経産局の担当者は「4月以降は、問い 合わせもほとんどない」と説明する。太陽光の買い取り価格は12年度末 までの1キロワット時当たり42円が、13年度は37・8円に引き下げられた。「企業の遊休地や工場屋根へ の計画は既に出尽くした感がある。今後は、地価の安い山間部の未利用地が中心となりそう」とみる。
固定価格買い取り制度が始まった昨年 7月以降、今月22日までに経産局が認定したメガソーラー計画は、 240件に上った。県別では岡山が最多の75件で、山口の72件、広島の59件が続く。島根、鳥取の両県は いずれも17件と少なく、日照時間が長い瀬戸内海沿いが目立つ。計画地は中国地方の107市町村のうち、7 割近い71市町に広がっている。
中国電力は第 4774回の「思わぬ落とし穴」などで取り上げたように買い取りの為の送電線の容量が足りない という問題が何度か記事になったところですが、それが影響したのでしょうか。というか、目論見どおりかもし れませんね。なんてったて、電力さんは太陽光発電を汚い電気と言って嫌っているようですから。私も、坂出の メガソーラーではこの容量が足りないということで1メガで諦めたという苦い経験があるので、この問題は根本 的に解決する必要があると思ってました。しかし、方向はやはり電力さんの思惑の方に行っているようですね。
その一番顕著なのか北海道のようです。
MSN 産経ニュース 2013.5.26
メ ガソーラー暗雲 売電申請の7割、門前払いも(1/3ページ)
電力会社「容量オーバー」/事業者「商 売敵の排除だ」
太陽光など再生可能エネルギーで作っ た電力を電力会社が固定価格で買い取る制度がスタートして約11カ月。異業種の参入が相次いだ大規模太陽光発電 所(メガソーラー)事業が曲がり角を迎えている。建設計画が集中する北海道では、ソフトバンクなど事業者による 売電申請の7割以上が門前払いされる可能性が出てきた。北海道電力の送電網に接続できる容量に限界があるためだ が、高めの買い取り価格の設定で売電申請の殺到を招いた制度上の問題を指摘する声もある。
ここは孫さんところが進出をあきら めると言っているようなので、それは良いことだと思いますが、本来の意味の再生エネルギーをどうするかの根本的 な方針を国として打ち出さないと、気がついたときには熱が冷めてしまって、やっぱり原発と火力に頼ることになる のじゃないでしょうか。買い取り価格の問題もあるので、早急に国としての方針を出すべきじゃないでしょうか。
どうなること やら!