DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

川浦、逆転TKOで初の王座獲得(WBOアジア太平洋スーパーフライ級)

2024年08月21日 05時02分03秒 | 世界ボクシング

先週13日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦:
挑戦者川浦 龍生(三迫)TKO11回2分5秒 王者大橋 哲朗(真正)

*より柔軟なボクシングで試合をリードしていた大橋。しかし終盤戦に入り、バタッとペースダウン。リードを奪われていた挑戦者がその機を逃さず一気に逆転に成功。昨年6月に出場した日本王座戦に続いての2度目のチャンスで、念願の初タイトル奪取に成功しています。

アジア圏の地域王座でチャンピオンの交代劇が起こったスーパーフライ級戦線。2024年8月21日現在の、同級の王者たちは下記のようになります。

WBA(レギュラー):フェルナンド マルティネス(亜/防衛回数0)
WBA(暫定):デビット ヒメネス(コスタリカ/0)
WBC:ジェシー ロドリゲス(米/0)
WBC(暫定):ペドロ ゲバラ(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/3)
WBO:田中 恒成(畑中/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:川浦 龍生(三迫/0)
日本:高山 涼深(ワタナベ/2)

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あの試合から30年(IBFジュニアフェザー級:1994年8月20日)

2024年08月20日 05時21分13秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の今日にあたる1994年8月20日、南アフリカで行われた試合結果です。
IBFジュニアフェザー級戦(現スーパーバンタム級):
挑戦者ブヤ二 ブング(南ア)判定3対0(117-111、116-112x2)王者ケネディー マッキニー(米)

(リング中央で対峙するマッキニー(赤)とブング)/ Photo: Youtube

1994年8月20日時点での同級の世界王者たちは下記のような面々でした。

WBA:ウィルフレド バスケス(プエルトリコ/防衛回数7)
WBC:トレーシー パターソン(米/4)
IBF:ケネディー マッキニー(米/5)
WBO:ダニエル ヒメネス(プエルトリコ/4)

当時のジュニアフェザー級には、ウィルフレド バスケス(プエルトリコ)やダニエル サラゴサ(メキシコ)など、日本人選手の壁になった選手たちが世界王座、もしくは世界のトップ戦線に君臨しており、彼らの対抗王者マッキニーも、気になる存在でした。他の選手を圧倒的に凌駕する実力者が不在だった30年前のジュニアフェザー戦線。バスケスとパターソンもそれなりの実力者として知られていました。しかし「安定度ではマッキニー」と言うのが当時の一般的な評価でした。

(安定政権を築きつつあったマッキニー)/ Photo: Ring Magazine

ちなみにWBOはまだまだマイナー団体として扱われていました。そのマイナー王座に君臨していたヒメネスの実力は、同時のWBOにそれ相応のもの。メジャー団体の王座を獲得する実力は無かったでしょう。驚くことにWBAとWBCは、統括団体として非常に整っており、専門家からも世間一般からも非常に評価されていました。現在では考えられないことです。

1988年のソウル五輪に出場し、バンタム級で金メダルを獲得したマッキニー。プライベートでは、ドラックや未成年の女性に手を出そうとするなど、色々な問題を抱えていましたが、プロ転向から4年目の1992年師走に、世界王座奪取に成功。その後防衛記録を5にまで伸ばしています。

安定王者としての地位を固めつつあったマッキニーに立ちはだかったのが、マッキニーに王座を明け渡したウェルカム ヌシタ(南ア)の同胞ブング。24勝(17KO)2敗と好戦績の持ち主ではありましたが、マッキニーにとり比較的危険度の少ない挑戦者と思われていました。その「安全パイ」が、予想外の実力者でマッキニーを、そして世界中のボクシングファンを驚かせることになりました。ビースト(野獣)というニックネームを持つブングでしたが、世界戦で勝利を重ねていくうちに、日本のファンからは「南アフリカのファイティング原田」とまで言われるようになりました。

ブングのスタイルはその日本のニックネームから連想出来るように、とにかく手数があります。試合開始のゴングと同時に、上体を振りながらパンチの雨あられを相手に見舞います。その突進力は回が重なっていっても衰える事はありません。ただ単にパンチを放ちながら前進するのではなく、確かな防御がそのボクシングを支えています。しかし何といってもその左ジャブが光りました。マッキニーは左ジャブの名手として知られていましたが、ブングは左ジャブのみでも米国人を上回りました。実力者マッキニーも易々とブングに飲み込まれたわけではありません。時折シャープなパンチでライバルをぐらつかせます。しかしそれらの反撃はブングの圧倒的なパンチの量の前では焼け石に水。結局は数字以上の試合内容で、南アフリカから新王者が誕生する事になりました。

見事なボクシングで強豪マッキニーを世界王座から引きずり降ろしたブング。番狂わせの主人公になったことは驚きでしたが、その後5年もに渡り王座を守り続けたことも驚きです。

(マッキニーに代わり、長期政権を築くことになったブング)/ Photo: Goldern Gloves Boxing

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畑中2世、王座を守れず(WBOアジア太平洋フライ級)

2024年08月19日 05時21分26秒 | 世界ボクシング

先週12日、名古屋国際会議場で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋フライ級戦:
挑戦者タナンチャイ チャルンパック(タイ)判定2対0(116-112、115-113、114-114)王者畑中 健人(畑中)

*自身の負傷もあり、昨年9月以来の実戦となった畑中。26戦目にして初のタイ国外での試合となったタナンチャイが、予想以上の強敵だったということもあり、終始押される展開に。一人のジャッジはイーブンとした12ラウンドでしたが、タイ人の勝利は疑うところなしといったところ。WBCのアジア地区王者でもあるが、自身2つ目の王座を獲得しています。

地域王座でタイトルの移動があったフライ級。下記は2024年8月19日現在の、同級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数1)
WBC:空位
IBF:アンヘル アヤラ(メキシコ/0)
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/0)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:タナンチャイ チャルンパック(タイ/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/2)

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超ベテラン対決が実現、などなど(色々:08‐18‐24)

2024年08月18日 05時47分50秒 | 世界ボクシング

最近(2024年8月18日ごろ)のニュースです。

1)苦労人、出田 裕一(三迫)が10月8日、後楽園ホールのリングに登場。加藤 寿(熊谷コサカ)を迎え、保持する日本スーパーウェルター級王座の3度目の防衛戦を行います。この試合が行われる時点で、40歳となっている出田。加藤も39歳と超ベテランの域に達している選手です。

2)軽量級の苦労人高田 勇仁(ライオンズ)がこれまで保持していた日本ミニマム級王座を返上。今後はアジア地区の地域王座獲得を目指していくとの事。高田には世界のリングに上がるまで、日本王座を保持していてほしかったです。

3)高田が返上した王座決定戦が来月25日に後楽園ホールで行われます。この試合に出場するのは森 且貴(大橋)と松本 流星(帝拳)。

4)OPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級王者で、17戦全勝(13KO)という素晴らしい戦績を持つKJ カタハラ(比)が今週末24日、日本のリングに初登場。大阪市吹田市の大和アリーナで、健文 トーレス(TMK)と無冠戦10回戦で対戦します。

5)スーパーウェルター級王座を獲得し、世界4階級制覇に成功したテレンス クロフォード(米)。それに伴い、これまで保持していたWBOウェルター級王座を返上。同暫定王者だったブライアン ノーマン(米)が唯一王者に昇格しています。

6)昨年11月にWBCクルーザー級王座を獲得したノエア ミカエルヤン(アルメニア)。来月28日にライアン ロジッキ(カナダ)を相手に、保持する王座の初防衛戦に臨みます。このロジッキは2021年10月に、WBCの18番目の階級の初代王座決定戦に出場し、判定負けを喫しています。

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今週末の試合予定

2024年08月17日 05時52分58秒 | 世界ボクシング

2024年8月第三週末の主な試合予定です(2024年8月17日から8月23日まで)。

17日 土曜日
カナダ
スーパーミドル級戦(10回戦):
クリスチャン エンビリ(カナダ)
対 セルゲイ デレイビャンチェンコ(ウクライナ)

*この試合にはエンビリが保持するWBC米大陸と、WBAインターナショナルの王座が争われます。

 

22日 木曜日
後楽園ホール
WBOアジア太平洋スーパーフェザー級戦(王座決定戦):
鈴木 稔弘(志成)対 渡邊 海(ライオンズ)

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バレンスエラ、殊勲の王座奪取、などなど(WBAスーパーライト級ほか)

2024年08月16日 05時48分34秒 | 世界ボクシング

今月3日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAスーパーライト級戦:
挑戦者ホセ バレンスエラ(米)判定2対1(116-112x2、113-115)王者アイザック クルス(メキシコ)

*重圧なボクシングで世界のベルトを腰に巻いたクルス。そのボクシングは健在だったのですが、178センチと長身のバレンスエラとの対格差が顕著に出てしまいました(クルスは163センチ)。結局、クルスのボクシングが機能したのは接近戦のみ。長身のバレンスエラが、割れた判定ながらも明白な勝利を収め、クルスを世界王座から引きずり下ろしました。

暫定王者を含め、実力拮抗者が世界王座に並立している現在のスーパーライト級戦線。下記は2024年8月16日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:ホセ バレンスエラ(米/防衛回数0)
WBA(暫定):イスマイル バロス(ベネズエラ/0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
WBC(暫定):アルベルト プエジョ(ドミニカ/0)
IBF:リアム パロ(豪/0)
WBO:テオフィモ ロペス(米/2)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/1)
WBOアジア太平洋:永田 大士(三迫/1)
日本:李 健太(帝拳/0)

 

WBAライトヘビー級戦(レギュラー王座決定戦):
WBAスーパーミドル級レギュラー王者デビット モレル(キューバ)判定3対0(118-110、117-111x2)ラディボイェ カラジッチ(米)

*これまで主戦場としてきたスーパーミドル級でのビックマッチ出場が中々決まらないモレル。減量苦もあり、ライトヘビー級に進出してきました。新たな階級でのデビュー戦で、アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ)への挑戦経験がある中堅選手カラジッチに無難に勝利。スーパーミドル級に続き、同級でもWBAの第2のベルトを獲得しています。

アルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)と、ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)に加え、デビット べナビデス(米)という超強豪が世界王座に就いているライトヘビー級。下記は2024年8月16日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:ドミトリー ビボル(キルギスタン・露/防衛回数14)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/0)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/5)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/0)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/8)
WBO:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ジェローム パンペロン(ニュージーランド/英)

 

IBFインターナショナル・ライト級戦:
王者/東京五輪金メダリスト・アンディ クルス(キューバ)KO7回2分59秒 挑戦者アントニオ モーラン(メキシコ)

*3年前に、東京の国技館で金メダルを獲得しているクルス。今から13ヶ月前の2023年7月にプロデビューを果たしています。そのデビュー戦で現在も保持しているIBFインターナショナル王座を奪取しているクルス。プロ4戦目に、経験豊富な善戦マンモーランと拳を交えました。

特に前半戦は、長身モーランの善戦が光った一戦。しかし中盤7回、クルスが一瞬のスキをつき一気に勝利。保持する王座の防衛に成功すると同時に、戦績を4戦全勝(2KO)に伸ばしています。

強豪に競り勝ち、プロでの白星をまた一つ加えたクルス。下記は2024年8月16日現在の、クルスが主戦場としているライト級の王者たちとなります。

WBA:ジャルボンテ デービス(米/防衛回数4)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/1)
IBF:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/0)
WBO:デニス ベリンチュク(ウクライナ/0)
OPBF(東洋太平洋):宇津木 秀(ワタナベ/0)
WBOアジア太平洋:保田 克也(大橋/3)
日本:三代 大訓(ワタナベ/0)

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オルティス、暫定ながらも世界の頂点に(WBCスーパーウェルター級:暫定王座)

2024年08月15日 05時18分40秒 | 世界ボクシング

先週末10日・土曜日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーウェルター級戦(暫定王座):
挑戦者バージル オルティス(米)判定2対0(114-112x2、113-113)王者イセルヒイ ボハチュク(ウクライナ)

*24勝(23KO)1敗のボハチュクに、21戦全勝全KOのオルティスが挑戦するという注目の一戦が実現しました。両者の戦績が反映されるかのように、ボハチュクとオルティスが36分間を通し打ち続けるという超打撃戦が繰り広げられました。

初回、8回と王者がダウンを奪うも、その都度挑戦者が打ち返すというファンが大喜びする展開が続きます。ウクライナ人がシャープなパンチでポイントを奪ったと思いきや、米国人はパワフルなボディー攻撃で反撃。採点が非常に難しいラウンドが続いていきます。

オルティスにとり、10回以降は未知数のラウンドとなりましたが、終盤戦でも攻撃力が衰える事はありませんでした。結局は試合終了のゴングを聞いたこの戦い。挑戦者が2度のダウンを跳ね返し、僅差ながらも勝利。初の判定勝利を経験すると同時に、暫定ながらも世界のベルトを腰に巻くことに成功しました。

 

下記は2024年8月15日現在の、スーパーウェルター級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:テレンス クロフォード(米/防衛回数0)
WBC:セバスチャン フンドラ(米/0)
WBC(暫定):バージル オルティス(米/0)
IBF:バフラム ムルタザリエフ(露/0)
WBO:セバスチャン フンドラ(米/0)
WBO(暫定):テレンス クロフォード(/0)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/1)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/3)
日本:出田 祐一(三迫/2)

*超がつくほどの大激戦を演じたボハチュクとオルティス。こんなすごい試合を見せられると、テレンス クロフォード(米)は同級では役不足に、前WBO王者ティム チュー(豪)は、遅かれ早かれ王座から転落していただろうと思えてしまいます。今回の一戦は、年間最高試合候補の一つと言って過言ではないでしょう。

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WBAとBoxRec(雑談:08‐14‐24)

2024年08月14日 17時00分49秒 | ボクシングネタ、その他雑談

先ほど(2024年8月14日午後)気が付いたのですが、BoxRecはWBAの名を冠するタイトルを、そのレコードから消したようです。どうやら数日前からこのようになったようです。

WBAのタイトル保持者たちの戦績は、WBA戦の表記を取り除いた状態で記載されています。これが一時的なものか、永久的に続くかは、皆目見当がつきません。

 

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タノムサク、第2の本拠地でV2(OPBFライトフライ級)

2024年08月14日 05時40分35秒 | 世界ボクシング

今月4日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)ライトフライ級戦:
王者タノムサク シムシー(タイ)TKO5回2分52秒 挑戦者ジョン ポール ガブニラス(比)

*グリーンツダジムと契約を結ぶタノムサクが大阪のリングに登場。その強打で挑戦者を圧倒し、中盤にストップ。4ヶ月前に同じ会場で獲得した王座の初防衛に成功しています。

驚異的な戦績を35勝(32KO)1敗(1KO負け)に伸ばしたタノムサク。その一敗は、元WBC王者矢吹 正道(LUSH緑)に喫したものです。

下記は2024年8月14日現在の、ライトフライ級の王者たちとなります。

WBA:空位
WBC:空位
IBF:シベナティ ノンティンガ(南ア/防衛回数0)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):タノムサク シムシー(タイ/1)
WBOアジア太平洋:ジェイソン バイソン(比/1)
日本
川満 俊輝(三迫/1)

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左フック一閃!レオが2階級制覇(IBFフェザー級)

2024年08月13日 05時12分15秒 | 世界ボクシング

先週末10日・土曜日、米国ニューメキシコ州で行われた試合結果です。
IBFフェザー級戦:
挑戦者アンジェロ レオ(米)KO10回1分16秒 王者ルイス アルベルト ロペス(メキシコ)

*最近では珍しいプロ叩き上げのロペスが、一階級下の元WBO王者レオの地元であるニューメキシコ州の州都アルバカーキのリングに登場。王座の防衛が濃厚だと思われていましたが、終盤戦に地元ロペスにワンパンチでKOされてしまいました。

その豪快で、変則的なボクシングで白星を重ねてきたロペス。日本の同級戦線を代表する阿部 麗也(KG大和)も、そのボクシングに飲み込まれてしまいました。しつこい手数を身上とするレオは、ロペスに対し真っ向から打ち合いを臨んでいきます。大振りなメキシカンのパンチを空転させ、ロペスの低いガードをつき好打を連発。ロペスに流れを渡すことなくシーソーゲームを展開していきます。

リングの中央で打ち合いを繰り広げる両雄。最後は10回、ロペスの左ジャブの打ち終わりをレオが左フック一発で仕留めゲームセット。見事なワンパンチで王座奪取、2階級制覇に成功しています。

牽引車と思われたロペスが王座から陥落したフェザー級。下記は2024年8月13日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:ニック ボール(英/0)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/1)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/1)
IBF
:アンジェロ レオ(米/0)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/1)
日本:松本 圭佑(大橋/3)

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