今月3日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAスーパーライト級戦:
挑戦者ホセ バレンスエラ(米)判定2対1(116-112x2、113-115)王者アイザック クルス(メキシコ)
*重圧なボクシングで世界のベルトを腰に巻いたクルス。そのボクシングは健在だったのですが、178センチと長身のバレンスエラとの対格差が顕著に出てしまいました(クルスは163センチ)。結局、クルスのボクシングが機能したのは接近戦のみ。長身のバレンスエラが、割れた判定ながらも明白な勝利を収め、クルスを世界王座から引きずり下ろしました。
暫定王者を含め、実力拮抗者が世界王座に並立している現在のスーパーライト級戦線。下記は2024年8月16日現在の、同級の王者たちとなります。
WBA:ホセ バレンスエラ(米/防衛回数0)
WBA(暫定):イスマイル バロス(ベネズエラ/0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
WBC(暫定):アルベルト プエジョ(ドミニカ/0)
IBF:リアム パロ(豪/0)
WBO:テオフィモ ロペス(米/2)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/1)
WBOアジア太平洋:永田 大士(三迫/1)
日本:李 健太(帝拳/0)
WBAライトヘビー級戦(レギュラー王座決定戦):
WBAスーパーミドル級レギュラー王者デビット モレル(キューバ)判定3対0(118-110、117-111x2)ラディボイェ カラジッチ(米)
*これまで主戦場としてきたスーパーミドル級でのビックマッチ出場が中々決まらないモレル。減量苦もあり、ライトヘビー級に進出してきました。新たな階級でのデビュー戦で、アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ)への挑戦経験がある中堅選手カラジッチに無難に勝利。スーパーミドル級に続き、同級でもWBAの第2のベルトを獲得しています。
アルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)と、ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)に加え、デビット べナビデス(米)という超強豪が世界王座に就いているライトヘビー級。下記は2024年8月16日現在の、同級の王者たちとなります。
WBA:ドミトリー ビボル(キルギスタン・露/防衛回数14)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/0)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/5)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/0)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/8)
WBO:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ジェローム パンペロン(ニュージーランド/英)
IBFインターナショナル・ライト級戦:
王者/東京五輪金メダリスト・アンディ クルス(キューバ)KO7回2分59秒 挑戦者アントニオ モーラン(メキシコ)
*3年前に、東京の国技館で金メダルを獲得しているクルス。今から13ヶ月前の2023年7月にプロデビューを果たしています。そのデビュー戦で現在も保持しているIBFインターナショナル王座を奪取しているクルス。プロ4戦目に、経験豊富な善戦マンモーランと拳を交えました。
特に前半戦は、長身モーランの善戦が光った一戦。しかし中盤7回、クルスが一瞬のスキをつき一気に勝利。保持する王座の防衛に成功すると同時に、戦績を4戦全勝(2KO)に伸ばしています。
強豪に競り勝ち、プロでの白星をまた一つ加えたクルス。下記は2024年8月16日現在の、クルスが主戦場としているライト級の王者たちとなります。
WBA:ジャルボンテ デービス(米/防衛回数4)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/1)
IBF:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/0)
WBO:デニス ベリンチュク(ウクライナ/0)
OPBF(東洋太平洋):宇津木 秀(ワタナベ/0)
WBOアジア太平洋:保田 克也(大橋/3)
日本:三代 大訓(ワタナベ/0)