先月末29日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCバンタム級戦:
挑戦者ノニト ドネア(比)TKO4回1分52秒 王者ノルディ ウーバーリ(仏)
*コロナウィルスの影響で、2019年11月7日に埼玉のリングに登場して以来の試合となった両選手。最初の6分間は、緊張感あふれる攻防を展開していきました。
自身のアピールのためか、普段より積極的なボクシングを見せていたウーバーリ。3回、それが裏目となりドネアの左フックの餌食となる形に。その回に同じパンチで2度のダウンを奪われたフランス人は万事休す。3回終了のゴングと同時に奪われたダウン後、自分のコーナーが分からないほどの大ダメージを被ってしまいました。
50戦近いキャリアを誇るドネアがそんなチャンスを見逃す筈もなく、次の回にはきっちりと試合を終わらせています。プロデビューから20年。まだまだ世界一線級の実力者である事を誇示すると同時に、世界王座へ返り咲いたドネア。同胞で、元WBCスーパーフライ級、WBOバンタム級王者ジェリー ペニャロサが持っていた、同級史上最年長での王座奪取の記録を更新する事にも成功しています。
18戦目にして初の黒星を喫すると共に、初のダウン(しかも3度)を経験したウーバーリ。今後どのような巻き返しをするのでしょうか。
ドネアがこれまでに獲得した世界王座をまとめてみました。その数何と10。驚異的な数ですね。
ドネアが獲得した世界王座(獲得した順):
IBFフライ級:2007年7月7日獲得(防衛回数3)
WBAスーパーフライ級(暫定):2009年8月15日(1)
WBCバンタム級:2011年2月19日(1)
WBOバンタム級:2011年2月19日(1)
WBOスーパーバンタム級:2012年2月4日(3)
IBFスーパーバンタム級:2012年7月7日(0)
WBAフェザー級(スーパー):2014年5月31日(0)
WBOスーパーバンタム級:2015年12月11日(1)
WBAバンタム級(スーパー):2018年11月3日(1)
WBCバンタム級:2021年5月29日(0)
下記がドネアを含めた2021年6月6日現在の、バンタム級王者たちとなります。
WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数3)
WBA(レギュラー):ギレルモ リゴンドー(キューバ/0)
WBC:ノニト ドネア(比/2)
WBC(暫定):レイマート カバリョ(比/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/2)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/2)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/0)
日本:空位
*ドネアの目標は井上との再戦、そして雪辱になるでしょうが、彼はリゴンドーにも苦杯を喫しています。