防衛記録、更新ならず

日本ミニマム級戦:
挑戦者/前WBC王者高山 勝成（グリーンツダ）9回負傷判定（3ー0:87ー86、87ー85x2）王者 小熊坂 諭（新日本木村）

同王座7連続防衛中だった小熊坂。ロッキー リン（ロッキー）の記録に並ぶことは出来ても、記録更新ならず。ちょっと残念。世界王座返り咲き＋王座防衛に燃える高山。年内に世界奪回のチャンスあり？

ソムサク、敵地で王座奪取

WBAスーパーバンタム級戦:
挑戦者PABA王者＋1位ソムサク シスチャチャワン（タイ）TKO10回 王者マヤル モンシプール（仏）

モンシプールの地元、フランスはパリで行われた一戦。
一昔に比べると、アジア圏外で活躍するアジア選手が増えた気がします。
ソムサク、暫定王者との統一戦の前に日本上陸か？試合ごとに評価を下げていく西岡 利晃（帝拳）。ここらで勝負をかけると意外な結果が生まれるかも（ちょうど辰吉がシリモンコンに挑戦した時のように。ですよねSpaさん!!）。

トニー、再び４階級制覇ならず

WBCヘビー級戦：
王者ハシム ラクマン 引き分け（1ー0:114-114x2.117-111）挑戦者 ジェームス トニー（共に米）

トニー、昨年4月の幻のWBA王座獲得（無効に）に続き、またしてもヘビー級制覇ならず。正規王座昇格後の初防衛に成功したラクマン。次戦は指名挑戦者オレグ マスカエフ（カザフスタン）の挑戦を受ける見通し。
来月のウラジミール クリチコ（ウクライナ）、大丈夫かな？

今週末の試合予定

注目試合が行われる3月第3週末の試合予定です。

米国アトランティック シティー
WBCヘビー級戦：
王者ハシム ラクマン対 挑戦者3階級制覇王ジェームス トニー（共に米）
トニーの王座奪取に期待。前半戦を乗り切れば可能性大。久しぶりのアトランティック シティーでの世界ヘビー級戦では？

フランス パリ
WBAスーパーバンタム級戦：
王者マヤル モンシプール（仏）対 挑戦者PABA王者ソムサク シスチャチャワン（タイ）
日本でもお馴染みのモンシプール登場。

東京後楽園ホール
日本ミニマム級戦：
王者小熊坂 諭（新日本木村）対 挑戦者前WBC同級王者高山 勝成（グリーンツダ）
注目の国内同級最強決定戦。小熊坂防衛成功の場合、ロッキー リン（ロッキー）の打ち立てた同王座連続防衛記録更新に。予想はかなり噛み合わなさそう。僅差判定で王者の防衛か？

寂しいライトフライ

各階級2005年の復習+2006年の予習。最後の2つめは、下から数えて2つめのライトフライ級。

老舗のWBAそしてWBCに魅力的若手王者が誕生。
かつてのボクシング大国パナマの牽引車的存在のWBA王者ロベルト バスケス。強豪ベビス メンドサ（コロンビア）に打ち勝って手に入れた王座を早くも2度防衛。
これまたかつてのボクシング中心地だったハワイ。久しぶりに同島に世界王座をもたらしたのがWBC王者ブライアン ビロリア。

それに引き換えてのIBFとWBO。IBF王者ウリセス ソリス、WBO王者ウーゴ カサレス（共にメキシコ）共に軽量級、層の薄い階級+団体ならではの幸運な王座獲得。今年も忘れられた存在として定着しそう。

本来なら日本のリングから好選手がたくさんいてもよさそうなライトフライ。日本王者増田 信晃（駿河）がこんなにランキングが上でいいのかな？

バスケス、ビロリアとも将来性のある選手。しかし減量苦のため、あと1年同級に留まれば上出来。亀田 興輝（協栄）が同階級で王座奪取しても同じ事が言えそう。

週末の試合結果

先々週末（3月4日）のその他の試合結果です（えらい遅いな．．．）。

WBUクルーザー級戦:
エンゾ マッカリネッリ 判定（3ー0:114ー113x2、116ー112）マーク ホブソン（共に英）

カルザゲ対レイシー戦の前座で行われた一戦。本来この日、エンゾはWBO王者ジョニー ネルソン（英）に挑戦予定。ネルソンが怪我のために防衛戦を行えず、急遽マイナー王座防衛戦へ変更。

USBAスーパーライト級戦：ディメトルイス ホプキンス（米）王座獲得。
NABOウェルター級戦：ラリー モズレー（米）は引き分けで王座獲得ならず。

好感、ダルチニアン

IBFフライ級戦：
王者ビック ダルチニアン（豪）8回TKO 2分42秒 挑戦者ディオサド ガビ（比）

これまた3月4日、先々週末の試合結果。いや、この試合は3日金曜日か。
これでダルチニアン、3度目の防衛に成功。何が好感か？スタイルはどうであれ、こうやって定期的に防衛戦をこなす王者のことです（元スーパーミドル級王者スベン オットケ（独）が好例）。
一昨年12月にイレネ パチェコ（コロンビア）から王座を奪取したダルチニアン。本場アメリカでの世界戦もこれで2度目になります。WBC暫定王者ホルヘ アルセ（メキシコ）、ライトフライでの世界戦も視野に入れている亀田 興輝（協栄）と共に、フライ級の軸になりつつあります。

スーパー王者が２人に？

IBFミドル級戦：
王者アーサー アブラハム（独）3ー0（120ー107x2、120ー106）挑戦者シャノン テーラー（豪）

3月4日、先々週末の試合結果です。スコアの通り一方的以上の結果。日本のリングに登場すれば、この辺りのクラスの日本人をバッタバッタ倒せる実力者テーラー。そのテーラーでさえ、世界との開きは大きいようです。
先日、フェリックス シュトルムがレギュラーWBAミドル級王座を獲得。そう、シュトルム、そしてアブラハムともドイツを主戦場にしている新生ミドル級世界王者。さっそくこの両雄の対決が噂されています。8月が有力とか。
でも待てよ。確か同階級では、ジャーメーン テーラー（米）がWBC、WBOそしてWBAのスーパー王者に認定されていたよな？もしアブラハム対シュトルム実現の場合、勝者が第2のWBAスーパー王者に昇格するのかな？

シュトルム、王座奪回!!

元WBOミドル級王者フェリックス シュトルム（独）が世界王座奪回に成功。レギュラーWBA王者マセリノ マスー（ニュージーランド）を3ー0（117ー111x2、115ー113）の判定で破り、ミドル級トップ戦線に再浮上。

前座ではWBAバンタム級王者ウラジミール シドレンコ（ウクライナ）が大苦戦の防衛。リカルド コルドバ（パナマ）に1ー0（118ー110、114ー114x2）の引き分け防衛。2度目の防衛に成功。

そのシドレンコを標的にしている福島 学（JBスポーツ）が後楽園ホールに登場。福島もタイ国バンタム級王者カオナー クロンバジョンに苦戦。3ー0（97ー95、97ー94、99ー94）の判定勝利。世界再挑戦実現は？

今週末の試合予定

先週、先々週と注目カードが集中したために、今週末（3月第2週）は一息。つぎの試合が予定されています。

11日土曜日
ドイツ:
WBAミドル級戦:王者マセリノ マスー（ニュージーランド）対 挑戦者フェリックス シュトルム（独）
予想は元WBO王者シュトルムの圧倒的有利。しかし約2年ぶりに試合を行うマスーの強打には要注意。

WBAバンタム級戦:王者ウラジミール シドレンコ（ウクライナ）対 挑戦者リカルド コルドバ（パナマ）


東京後楽園ホール:
福島 学（JBスポーツ）対タイ国バンタム級王者カオナー クロンバジョン
シドレンコに標準を定める福島の出来に注目。

トラッシュ 中沼（国際）対 フィリピンフライ級9位クリストファー テボラ
14ヶ月ぶりの再起戦に望む中沼。標的は「闘拳」？