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今年もやってるやってる~

注目の一戦は痛み分け(スーパーバンタム級ほか)

2023年10月26日 05時19分02秒 | 世界ボクシング

今月12日、有明アリーナで行われた試合結果です。
スーパーバンタム級戦(10回戦):
ジョンリエル カシメロ(比)負傷引き分け4回27秒 
小國 以載(角海老宝石)

*井上 尚弥(大橋)との対戦を熱望するカシメロが日本のリングに初登場。元IBFスーパーバンタム級王者小國と好ファイトを行いますが、4回早々にバッティングにより小國がおでこの左上を大きくカット。その傷による出血があまりにもひどく、残念ながら試合はストップ。両者痛み分けという結果になってしまいました。

ビックファイト出場にはアピール不足となってしまったカシメロ。試合を行うごとに、井上との対戦が遠のいているような感があります。昨年5月の栗原 慶太(一力)戦同様、4回負傷引き分けを経験してしまった小國。最後に勝利を収めたのは、2019年5月まで遡る事になります。

カシメロ、小國が主戦場とするスーパーバンタム級の、2023年10月26日時点での王者たちを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):マーロン タパレス(比/防衛回数0)
WBC:井上 尚弥(大橋/0)
IBF:マーロン タパレス(比/0)
WBO:井上 尚弥(大橋/0)
OPBF(東洋太平洋):武居 由樹(大橋/1)
WBOアジア太平洋:TJ ドヘニー(豪/0)
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/0)

 

OPBF(東洋太平洋)バンタム級戦:
挑戦者フローイラン サルダール(比)TKO初回60秒 王者栗原 慶太(一力)

*勝ち負け問わず、これまで行ってきた25戦の8割をKO/TKOという結果で終わらせてきた栗原。3月に3度目のOPBF王座を獲得し、今度こそは世界王座への挑戦を目指していました。そんな矢先、下の階級から転向してきた、実績のある元世界挑戦者に秒殺されてしまいました。

すべては試合開始早々にサルダールが放ったワン・ツー(左ジャブからの右ストレート)で決着がついたといっていいでしょう。そのパンチでグラついてしまった栗原は、その後の連打からのショートアッパーでダウン。試合再開直後、再び右パンチでキャンバスに送られ万事休す。再び比国人の攻勢に見舞われた栗原は、レフィリーに救い出されるのがやっと。

僅か60秒で勝者と敗者の明暗を分けた一戦。短い試合時間でしたが、見応えのある一戦でした。

地域王座で王者交代劇が行われたバンタム級。下記は2023年10月26日現在の同級のタイトル保持者たちとなります。またこの試合が行われた後に、エマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)がIBF王座を返上すると同時に、現役からの引退を発表しています。

WBA:井上 拓真(大橋/防衛回数0)
WBC:アレクサンドロ サンティアゴ(メキシコ/0)
IBF:空位
WBO:ジェイソン マロニー(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/3)
日本:堤 聖也(角海老宝石/3)

 

WBOアジア太平洋スーパーウェルター級戦:
王者井上 岳志(ワールドスポーツ)TKO6回2分2秒 挑戦者サエンガナン シッサイトーン(タイ)

*5月に比国に渡り、3度目の同王座の初防衛戦に臨んだ井上。しかしその時は引き分け防衛という苦い経験をしています。

出直しを図る一戦を迎えた井上は、安定したボクシングを披露し中盤でTKO勝利。次戦には2度目の世界王座挑戦に向け、世界ランカーとの対戦が計画されているようです。

下記は2023年10月26日現在の、スーパーウェルター級の王者たちとなります。

WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):ブライアン メンドサ(米/0)
IBF:ジャーメル チャーロ(米/2)
WBO:ティム チュー(豪/2)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/2)
日本:出田 祐一(三迫/1)


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