DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

「気になったボクサー」(マニー パッキャオ)

2021年10月12日 05時17分19秒 | ボクシングネタ、その他雑談

以前、2014年7月24日から2020年5月25日の間に、「この階級、この選手」というものを下記のポリシーに従い書いていました。

「1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。」

今回から始まる「気になったボクサー」というのは、「この階級、この選手」に類似したものになります。ただ、階級やその選手の活躍した時代にとらわれず、記事を投降した時点で「気になったボクサー」を載せていきます。

新たな企画の第一弾に登場するのは、先日現役からの引退を表明したアジアが世界に誇る主砲マニー パッキャオ(比)。ボクシング界に残した功績があまりにも凄く、また、とてつもなく有名な選手のため、そのプロフィールを説明する必要はないとは思いますが、一応確認のために。

パッキャオの通算戦績は62勝(39KO)8敗(3KO負け)2引き分け。世界王座はフライ級からスーパーウェルター級の間の6階級で獲得しました。

パッキャオの何が凄かったかというと、全てが凄かったと言っても過言でもないでしょう。しかし何と言っても階級差など関係なく戦っていったことではないでしょうか。1995年1月に、日本では高校1年生の時にライトフライ級でプロデビューを果たしたパッキャオ。その時は48.08キロ(106ポンド)の体重で試合を行っています。2013年11月にWBCスーパーウェルター級王座を獲得した試合では、自身最重量の65.54キロ(144.5ポンド)の体重で前日計量を終えています。その差なんと17.5キロ(38.58ポンド)。凄い事は凄いのですが、どうやったらそれほど体重を上げる事が出来るのでしょうかね?怪物以外の何物でもありません。

その間、パッキャオが獲得した世界王座をまとめてみました。

パッキャオが獲得した世界王座(獲得した順):
WBCフライ級:1998年12月4日獲得(防衛回数1)
IBFスーパーバンタム級:2001年6月23日(4)
WBCスーパーフェザー級:2008年3月15日(0)
WBCライト級:2008年6月28日(0)
WBOウェルター級:2009年11月14日(3)
WBCスーパーウェルター級:2010年11月13日(0)
WBOウェルター級:2014年4月12日(2度目)(1)
WBOウェルター級:2016年11月5日(3度目)(0)
WBAウェルター級(レギュラー王座>>>後にスーパー王座):2018年7月15日(2)

そしてパッキャオが獲得した地域王座やマイナータイトルなど、主要4団体の世界王座以外のタイトルをまとめてみました。

パッキャオが獲得した世界王座以外のタイトル(獲得した順):
OPBF(東洋太平洋)フライ級:1997年6月26日獲得(防衛回数1)
WBCインターナショナル・スーパーバンタム級:1999年12月18日(5)
WBCインターナショナル・スーパーフェザー級:2005年9月10日(5)
IBOスーパーライト級:2009年5月2日(0)
WBOインターナショナル・ウェルター級:2013年11月24日(0)
WBOインターナショナル・ウェルター級(2度目):2016年4月9日(0)

上記の数々のタイトルを獲得した過程で、マルコ アントニオ バレラ(メキシコ)、エリック モラレス(メキシコ)、ファン マヌエル マルケス(メキシコ)、オスカー デラホーヤ(米)、リッキー ハットン(英)、ミゲル コット(プエルトリコ)、シェーン モズレー(米)、フロイド メイウェザー(米)、そしてその他多数。数々の名選手たちと拳を交えたパッキャオ。対戦したライバルの質も異常なぐらいに高かったですね。

パッキャオはその長く太いキャリアの中で8敗を喫しています。その8敗の内、3つの黒星がKO/TKO負け。1つ目はキャリア前半に喫したもの。2つ目は、減量苦から5度の計量に失敗した挙句、最初のタイトルであるWBCフライ級王座を失ったもの。最後は天敵ファン マヌエル マルケス(メキシコ)の一撃に沈んだもの。残りの敗戦は、エリック モラレス(メキシコ)とフロイド メイウェザー(米)に喫したものを除き、キャリア後半に喫した衰えの結果からもの。166センチと小柄な体格で完敗というものがほとんどないというのは、それだけ防御技術がしっかりしていたからでしょう。

よくもまあ、こんなボクサーが出現したものです。パッキャオの活躍が始まる以前は、アジア人ボクサーの世界的評価というのは、悲しいぐらい低いものでした。しかしノニト ドネア(比)や井上 尚弥(大橋)を代表格として、パッキャオに続けと世界を舞台にアジア人ボクサーの活躍が目立っています。数年、数十年経つと、彼はもっともっと評価されている存在になるんでしょうな。しかし、もし比国の大統領に選ばれたら、ボクサー歴が薄まってしまうかもしれません!

(パッキャオ大統領誕生はなるのでしょうか!?)


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