DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

高山、6つ目の王座獲得(WBOミニマム級)

2016年08月24日 01時41分57秒 | 世界ボクシング
先週末20日・土曜日、兵庫県三田市駒ケ谷体育館で行われた試合結果です。
WBOミニマム級王座決定戦:
高山 勝成(仲里)負傷判定6回(3対0:59—56、59—55、58—56)加納 陸(大成)

*試合を振り返ってみると、世界戦出場数が加納の全キャリアよいも多い高山の経験勝ちの一言に尽きるのではないでしょうか。

毎試合のように目の周りを負傷してしまうという欠点を持つ高山。しかし常に好コンディションで試合に臨むという非常に高いプロ根性が感じられる好選手です。5月に33歳の誕生日を迎えていますが、まだまだそのボクシングには衰えが見えません。逆に身体的コンディションは、まだまだ子供のそれから完全に抜けきっていない加納を上回っていました。

右構えの高山と、サウスポー(左構え)の加納の対戦。右対左の場合、両選手の頭の位置が近くなるためにどうしてもバッティングが多くなってしまいます。試合前からその事が心配されていましたが案の定3回、偶然のバッティングで高山が負傷してしまいます。しかしそこから高山が本領を発揮していきます。それまではやや強引な攻めのみで若いライバルを圧倒しようとしていた高山。バッティング以降その強引なボクシングに加え、得意の出入りの激しいボクシングも展開していきます。それに加えて多彩な左右のパンチを上下に散らしていった高山。加納はそんな圧倒的なボクシングに回を追うごとに追い詰められていきます。結局は6回の2度目のドクターチェックで試合はストップされてしまいましたが、試合が継続されれば高山がダウンを奪うか、TKO勝利が見られたかもしれませんね。

   

これまでにWBC、WBA暫定、IBF、IBFとWBOの統一王座と5つの世界王座を獲得してきた高山。試合の終わり方自体は消化不良でしたが、内容自体は快勝劇を演じ6つ目の世界王座を手にする事に成功しました。次戦は大晦日に、宿敵IBFホセ アルグメド(メキシコ)との再戦になるのでしょうか?



デビュー以来の敗戦を喫し、戦績を10勝(5KO)2敗1引き分けとした加納。試合後、自分の力のなさを責めていましたが、その能力を随所に見せていた事も事実です。今後キャリアを積んでいけば世界再挑戦の機会も遅からず訪れることでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする