DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

レベデフ、陥落

2013年05月20日 22時50分44秒 | 世界ボクシング
先週17日金曜日、ロシアで行われた試合結果です。
WBAクルーザ級王座統一戦:
休養王者ギレルモ ジョーンズ(パナマ)TKO11回1分54秒 正規王者デニス レベデフ(露)

*一試合毎に勢い、安定感を増していたレベデフと試合間隔が開き過ぎていたため休養王者に昇格(?)していたジョーンズの対戦。試合前の予想は、私も含めレベデフの快勝でした。しかしいざ蓋を開けていると激しい消耗戦が繰り広げたれていきます。

まずオーソドックス(右構え)のパナマ人対サウスポー(左構え)のロシア人によるジャブの打ち合いを制したのはジョーンズ。初回終了時にはすでにレベデフの右目は大きく腫上がってしまいました。

短身のレベデフはジョーンズの顔面を被弾したいためどうしても上体が立ってしまいます。そんなレベデフに対し、ジョーンズは左ジャブに加え右アッパー、右ボディーを当てていきます。

接近戦で不利を感じたレベデフはアウトボクシングに切り替え、上下左右にパンチを散らしポイントをリードして行きます。しかし4回終了時にはすでに右目は塞がっている状態に。その負傷に対し、11回にこの試合を通じて唯一のドクターチェックが入りますが試合は継続されます。あれだけの負傷に対し何ら対処しなかったレフェリーの措置には首を捻りたくなります。

中盤戦終了時までにポイント、ペースを奪われたジョーンズは9回からサウスポーにスイッチ。距離感のないレベデフはその変化に対処できずに9回、10回とポイントを奪われていきます。そして11回、ジョーンズに細かいパンチをまとめられたところでギブアップ。41歳のベテランに大金星を献上しています。ちなみに10回終了時までの採点は、3対0(97-93、96-94x2)でレベデフがリードしていました。私(Corleone)は95対95のイーブンでした。

2011年11月以来の試合で勝利を収めたジョーンズ。どこかのサイトで「以前スーパーウェルター級の王座を獲得した」とありますがそれは間違い。ジョーンズは1998年にWBAのスーパーウェルター級王座に2度挑戦していますが王座獲得はなりませんでした。

敗れたレベデフ、右目が心配です。




WBAヘビー級戦(レギュラー王座):
王者アレクサンデル ポベトキン(露)TKO3回2分33秒 挑戦者アンジェイ ワウルジク(ポーランド)

*世界ヘビー級戦ながらもクルーザー級戦の露払いの一戦となったこの試合。ポベトキンは苦もなくポーランド人を仕留め、4連続防衛に成功しています。

10月5日にはいよいよウラジミール クリチコ(ウクライナ)対ポベトキン戦が行われる予定です。

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