キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

明治の野毛、平成の関内

2014年11月20日 | Weblog
サミュエルとは結局一軒で終わらず、鳥伊勢本店に移動して、先日キープしておいた芋焼酎を湯割りで飲み、やっぱり日本のウイスキーも飲みたいとスーパーニッカをキープして、ソーダで割って飲んだ。
さらに他の日本のウイスキーも飲んでみようということになり、駅を超えて関内のバーまで歩き、余市、山崎を飲んだ。
先日チリのガヴィンも飲みたがったが、フランスでもかように日本のウイスキーの人気が高い。
野毛から福富町、関内と足が痛いのに良く歩いたもんだが、飲みたいものがあると痛みもものとせずに遥か彼方まで歩くのだから、週末に平塚茅ヶ崎辻堂藤沢とバー巡りをしたら、日に20キロは優に歩くことになり身体に良いだろう。

朝は酒が残っていたのか寝起きが悪く、起床は6時を過ぎてしまった。
朝飯を作る時間が無かったので、朝風呂にさっと入ってから、肉まんを蒸し器で蒸し二個喰い、「おがわ」のどら焼きを一個喰った。
日曜日に漬けた白菜が食べ頃になっていたが、らっきょうの匂いが付いていた。
二三度漬けたら消えるだろう。

昼になるとやっぱり腹が空くもので、「天富」の海老天丼を喰いに行った。
店に入ったのが13時少し前で、ものすごく込み合っていた。
それでも間をおかずに天婦羅が揚がり、女将がそれにタレに浸けて天丼を作って出してくれた。
天丼を喰いだし数分もしないでお客が引き、あれほどいた客が全て居なくなったのには驚いた。

芳林堂で、池上彰・佐藤優「新・戦争論」文春新書、古川緑波「ロッパ食談 完全版」河出文庫を購入す。

近頃、佐藤優の本を好んで読んでいるが、読書家で勉強家で実務家だ。
抒情を好み実生活の知識に欠ける身としては、遅まきながらの読書ではある。

ロッパの食談は、幾つか持っているので9月に出たとき買わなかったが、在り処を探して引っ張り出すのが大変なので、読んだら誰かにあげても良いやと買い求めた。

夜、イタリアへ旅立つ友人の送別を利休庵で行う。
前回もここでやって帰国祝いは野毛で梯子した。
最後の夜と最初の夜を日本的なところで過ごしたいというのが一般的な日本人の心情だ。
昔、ハワイから帰ってくると二宮駅前にあった「末広」へ飛び込んで、喰えるだけの鮨を喰ったものだが、帰国時にはやっぱり鮨や蕎麦が恋しい。

明治の頃、洋行するには野毛の牛鍋屋や割烹で送別会を開き、大桟橋から出港したものだが、平成の今、羽田からの国際便が増えたので、関内でたっぷり飲み、YCATから羽田へ向かい、深夜便で出かけることが出来るようになった。
横浜が世界の窓口に返り咲いたような気がして嬉しい。





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あっという間の30年

2014年11月19日 | Weblog
先日、夜中に二宮駅で同級生と会った。
一瞬本人かどうか見間違ったのは、前に会った時より随分と痩せていたからで、顔に皺がより随分と老けた感じがした。
100キロから72キロに落としたそうだが、本人も皮膚に張りが無くなったことを自覚しているようで、もう還暦だぞ仕方ないじゃないかと話していた。

それを思い出したわけでは無いが、伊勢佐木町を随分先まで歩き「かつ半」でロースカツを喰った。
揚げ物は命取りといわれて久しいが、とんかつは日本人が考え出した料理の傑作の一つだから、身体に悪いぐらいで食するのを諦めるわけには行かない。

大岡川から伊勢佐木町に出る途中、「小川」を覗いたら親父がうろちょろしていたので顔を出した。
元気でいてくれてほっとしたが、随分疲れているそうで、あんなもんには出るもんじゃないね、と散々は目にあったようだ。
どら焼きを家に五個、友人に二個購った。

「かつ半」の帰りにはBOに寄ることになっている。
福田和也「山下奉文」文春文庫 2008年、小島信夫「しゃれた言葉」講談社文庫 昭和59年、宇野千代「或る男の断面」中公文庫 2011年を買う。

「山下奉文」は何時も目に付くのだが今まで何故か買わなかった。
「しゃれた言葉」は多分持っているが、この人の本は中々無いので演芸好きの友人に差し上げてもいいと購入した。
「或る男の断面」も多分持っていて読了した記憶があるが、面白いので若い人にあげようと思って買った。
愛書家によっては同じ本を二三冊書棚に並べる贅沢を大いに楽しんでいるようだが、私にもその性向がある。

夕方、久し振りにアルマニャックから、最も古い取引先で友人のサミュエルがやってきた。
はじめて会ってから30年にはなるだろう。
和食を所望したので福家へ連れて行って飲んだが、積もる話が多く尽きなかった。
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飲んで喰って読む

2014年11月18日 | Weblog
辛酸なめ子を読んいるが、まだどのような人なのか良くわからない。
たまたま買い求めて読んだ本は、社会現象をフィールドワークして漫画で表現するスタイルだが、もう10年近く前の社会現象に、ああそんなことがあったのかと啓蒙されている。
人間というのは興味の無いことには無関心で、無かったことと同じなのかもしれない。

西村賢太の「一私小説書きの日乗」を三週間ぐらい前から時々読んでいるが、深夜の宝焼酎と缶詰、チーカマ、カップヌードルの生活で良くぞ健康を保っているもんだと感心する。
芥川賞をとってから仕事がめちゃくちゃ増えたようだが、前の年の年収が400万円であり小説家は厳しい生業だと感じる。
坪内祐三は私小説が好きで、川崎長太郎、木山捷平、小沼丹などをよく引き合いに出しているが、西村健太とも行き来が有るようだ。
西村健太も川崎長太郎の直筆原稿などを買っているから興味を持っているのだろう。

昼、井桁に行き珍しくにぎりを食べる。
珍しいわねと女将から言われる。
うす曇の空の下を関内駅前ビルまで歩き、4Fの芳林堂を覗く。

新書で新刊が出ていたので、片岡義男「歌謡曲が聴こえる」新潮新書、ドナルド・キーン/堤清二「うるわしき戦後日本」PHP新書を買う。

片岡義男の似たような単行本を古書でつい最近買ったような気がするが、取り上げられている歌謡曲を見ると違う本のような気がする。
やはり近頃誰かの本で、片岡義男はもっと評価されてしかるべき作家ではないかという文章を読んだ。
「スローなブギにしてくれ」を若い頃から知っているが、いかなる著作もまだ読んだことが無い。

ドナルド・キーンは三島由紀夫からたどり着いた作家で、数十年を経て四五年前に熱中して読んだ。
堤清二は家が近所に在るので親近感があったのだろうか、しかし本人を見たことは無い。
多分本人が乗っているヘリコプターを、二宮海岸でルアーを投げながら眺めたことがある。
80年代を席巻した西武文化の印象が強い。

先週大阪からの帰りに高槻の客先により、遅い昼食を京都でとったが、伊勢丹の上階で北山を眺めながらすき焼きを食べた。
鍋の上にザラメを撒く独特のもので美味かった。
それをまた喰いたくなって渚亭の女将に頼んで準備してもらった。
湘南の風景を眺めながらワインと共に食べてみたが、中々美味かった。


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甘酢らっきょうと白菜漬け

2014年11月17日 | Weblog
午前中は下の息子と国府まで散歩し、馬場公園で紅葉を愛でた。

昼、饂飩を食べ、叔父が大量に持って来てくれた果物の中からパパイヤを選び、カボスをかけてデザートにした。
ハワイにいた頃は毎日のように食べたが、あの頃を思い出した。
もう33年前のことだ。

昨日漬けたらっきょうの甘酢が程好く漬かっていて美味かった。
そのらっきょうを昨日まで塩漬けしていた桶に白菜を漬ける。
桶に一晩水を入れて匂いを取ったが、らっきょうの匂いは取れていなかった。
昨年も同じことをして新しい桶を買わなきゃと思っていたのに、今年も買わなかった。


午後選挙に行き、そのまま東海道線で平塚まで行く。
BOで米原万里「他諺の空似」光文社 2006年、丸谷才一「男もの女もの」文春文庫 2001年、川崎洋「ことばの力」岩波ジュニア新書 1981年1刷 2002年32刷、「辛酸なめ子の現代社会学」幻冬舎 2011年、邱永漢「食は広州に在り」中公文庫 1975年初版 1996年改版を買う。

オネエサンのところでチーズ胡桃パン、餡パン、牡丹餅を買う。
痩せたと言われたが、本当にそうであれば嬉しい。

茅ヶ崎まで再び東海道線で行く。
まずはイトーヨーカ堂で靴下5五足を買う。
今まで数年間五本指をはいていたが、足に負担がかかると言うので、前日西友で普通のを三足を買って、この日穿いてみたが、確かに力の掛かるところが違い左足の裏がつった。
さて靴下を換えて100mを9秒台ではしれるだろうか。
この説を唱えている人は気流選手のトレーナーをしている。

セブンプレミアム有機むき甘栗も買う。

BOで、安岡章太郎「果てもない道中記」上下1995年1刷 1996年5刷、池田昌子「人生は愉快だ」毎日新聞社 2008年、嵐山光三郎「西行と清盛」中公文庫 2012年を買った。

夜、鰻丼、蒸し茄子、冬野菜煮、ウルメ鰯煮、牛筋シチューを食べる。
シチューには甘酢ラッキョウが良くあった。
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鎌倉古道

2014年11月16日 | Weblog
小春日和のいい天気が続いている。
きりっと締まった空気の、冬の風情の海岸を散歩してもいいし、山に昇って紅葉を観ながら鮮やかな富士を眺めても気分がいい。
初冬の穏やかな天気は天の恵みだなあと毎年つくづく思う。

夜長の読書もいい、昨夜は川本三郎の東京を舞台にしたミステリーについて書かれたものを読んだ。
特に東東京について掛かれたものは、なぜか懐かしく胸に沁みる。
これは土地が持っている時間から来るものなのであろう。
トポスについて最近言われなくなったが、地霊、歌枕は土地の重層的な時間が生み出したかけがえのないものなのである。

裏山から鎌倉古道を通って大磯国府へ、初秋の風景を愉しみながら散策に出ようと思う。
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どら焼きが幻となった

2014年11月15日 | Weblog
昨日は久し振りに関内ランチを食べた。
食べたのは相も変らぬ「駒」のちらしではあるが、美味いから飽きもせずに喰っているのだろう。
小田原の「だるま」のちらしを毎日食っていた川崎長太郎は、女中に"ちらさん"とあだ名され蔑まれたが、当時ちらしは下等な食い物であったのだろうか。

12月の花とき会定例会を「駒」でやりたいとの要望が会員から強くあり、馴染がある私が交渉役となり、二階が空いている師走の日を聞いて、会員の皆様の御都合を聞いてもらうことになっている。
バブル期の寿司屋は11月半ばには、暮れのほとんどの日が埋まっていたが、今は比較的空いている日があり、ある程度はこちらの都合通りの日が取れそうである。

めしの後、桜木町まで出て紀伊国屋書店で欲しい本を探したが、在るには在ったが状態が悪くて買う気になれず、有隣堂へ回るつもりで桜木町駅を横切って大岡川に出た。
久し振りにどら焼きを買おうと「おがわ」を覗いたら、引き戸が雨戸で締まって、どうやら商いをしていないらしい。
数週間前に覗いたら、ガラス戸が締まり、どら焼きは3時に焼きあがりますとの張り紙があったが、アド街に出て以来、オーダーが多くて参ってしまったような気がする。
やっとのことで、どら焼きを焼いて生きていたじいさんが、いっぺんに人気店になったんじゃたまらない。
TVというのは罪なことをするもんだ。
こっちにとっても大迷惑で、有名どころのどら焼きには無い、手作りの味わい深いのが手に入らなくなってしまったわけで、ぼちぼち焼いていれば後数年は出来たかもしれないのに、春に喰ったのが喰い収めになってしまったかもしれない。

福富町の裏通りを横切り、伊勢佐木町へ出て、有隣堂本店を覗いたが求めていた本は無かった。


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出張から帰って

2014年11月14日 | Weblog
三日出張をして帰ってきたら疲れていた。
帰りの新幹線でも寝たのにテレビを観ていたら居眠りをした。
それでも酵母菌と真鯛のテンヤ釣りを観たのだが、どちらも面白かった。

小田原の三省堂で東海道線への待ち時間に、荒俣宏「江戸の幽明」朝日新書を買った。
関東人は江戸・東京が好きだ。
これが題名にあると、つい手が伸びる。
500ページの大分な新書で、荒俣宏の江戸の集大成であり、外すわけにはいかないだろう。
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ダニエル国へ帰る

2014年11月13日 | Weblog
商談が済み倉敷へ向かい、美観地区を見せ、多幸半で刺身でも喰おうかと思ったが、ダニエルが目ざとく岡山牛のステーキの広告を見つけレストランに入った。
しかし頼んだのはステーキでは無く、海老とホタテのフライだった。やつの問題点は肉ディープフライしか喰わないことで、二日も一緒にいると病気になる。

もう一つの問題は買い物魔であることで、美観地区の入り口でタクシーを降り、倉敷駅まで歩く間に15軒ほどの店を覗き、5軒ほどで実際に買い物をした。
買い物の多くは娘への土産で、子供が小さい頃は、私も海外に行くと手当たり次第店を覗いては何かを買っていたので、ダニエルの気持ちが分からぬでもない。

ダニエルの最後の買い物を叶えるために、倉敷のJRの案内窓口のオネエサンに、つかぬことをお聞きするがと断って、倉敷か岡山の駅の近くでUNIQLOはないかと尋ねた。
美人は親切ですね、丁寧に近在のUNIQLOの在りかを教えてくれたが、残念なことに駅側に店は無かった。

ダニエルの悄気たこと、わざわざ日本のUNIQLOで買わなくともスペインに帰ってZaraで買えば良いのにと思うのだが…。

岡山に帰って、時間が余ったのでグランヴィアのティールームでアールグレーを飲んだが、お運びの女の子川上さんが、島根県益田の出身で、うちに浜田高校出身のおじさんがいるよと話したらすごく喜んで、長く話し込んでしまった。

新大阪へ着くと、UNIQLOの看板が目に入り、商談場所には目もくれずUNIQLOに走った。

それでも目的のものを買い、無事月刊誌のインタヴューを終え、一時間速い電車で帰っていった。

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ワインは偏食を正す

2014年11月12日 | Weblog
ダニエルと一緒に岡山に来ている。
昨日岡山に入り、取引先の問屋の展示会に出てひと働きし、夕刻からは業務卸のスタッフの皆さんに試飲セミナーを行った。
その後カスターニョをお取り扱いのワインバーとスナックを回り帰ってきたが、タイプの違う客先でタイプの違う仕事をしたので、ダニエルはまごついていたかもしれない。


ワインバーは屋台村の中にあり、ダニエルの好きな肉、鶏のセセリ、もも、鴨肉を塩焼きにして向かいの屋台から取り寄せ、しかもお代わりをして食べたので満足していた。
野菜を全く喰わないでどうにか生きているのは、ワインを飲むからなのだろう。

今日はスーパーマーケットのバイヤーに会い、マスコミにインタビューを受け、夜の便で関空からスペインへ向けて変える予定だ。


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2014年11月12日 | Weblog
だにえるといssy
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