キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

飲んで喰って読む

2014年11月18日 | Weblog
辛酸なめ子を読んいるが、まだどのような人なのか良くわからない。
たまたま買い求めて読んだ本は、社会現象をフィールドワークして漫画で表現するスタイルだが、もう10年近く前の社会現象に、ああそんなことがあったのかと啓蒙されている。
人間というのは興味の無いことには無関心で、無かったことと同じなのかもしれない。

西村賢太の「一私小説書きの日乗」を三週間ぐらい前から時々読んでいるが、深夜の宝焼酎と缶詰、チーカマ、カップヌードルの生活で良くぞ健康を保っているもんだと感心する。
芥川賞をとってから仕事がめちゃくちゃ増えたようだが、前の年の年収が400万円であり小説家は厳しい生業だと感じる。
坪内祐三は私小説が好きで、川崎長太郎、木山捷平、小沼丹などをよく引き合いに出しているが、西村健太とも行き来が有るようだ。
西村健太も川崎長太郎の直筆原稿などを買っているから興味を持っているのだろう。

昼、井桁に行き珍しくにぎりを食べる。
珍しいわねと女将から言われる。
うす曇の空の下を関内駅前ビルまで歩き、4Fの芳林堂を覗く。

新書で新刊が出ていたので、片岡義男「歌謡曲が聴こえる」新潮新書、ドナルド・キーン/堤清二「うるわしき戦後日本」PHP新書を買う。

片岡義男の似たような単行本を古書でつい最近買ったような気がするが、取り上げられている歌謡曲を見ると違う本のような気がする。
やはり近頃誰かの本で、片岡義男はもっと評価されてしかるべき作家ではないかという文章を読んだ。
「スローなブギにしてくれ」を若い頃から知っているが、いかなる著作もまだ読んだことが無い。

ドナルド・キーンは三島由紀夫からたどり着いた作家で、数十年を経て四五年前に熱中して読んだ。
堤清二は家が近所に在るので親近感があったのだろうか、しかし本人を見たことは無い。
多分本人が乗っているヘリコプターを、二宮海岸でルアーを投げながら眺めたことがある。
80年代を席巻した西武文化の印象が強い。

先週大阪からの帰りに高槻の客先により、遅い昼食を京都でとったが、伊勢丹の上階で北山を眺めながらすき焼きを食べた。
鍋の上にザラメを撒く独特のもので美味かった。
それをまた喰いたくなって渚亭の女将に頼んで準備してもらった。
湘南の風景を眺めながらワインと共に食べてみたが、中々美味かった。


コメント
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