キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

蘆江怪談集 

2009年10月28日 | Weblog
この本は蘆江の「東京おぼえ帳」を出しているウェッジ文庫から何気無く出されておりますが、この文庫のセレクションは大変素晴らしいです。岩本素白、内田魯庵などがリストされていますし、何しろ駅のKISKの売店で当たり前に並んでいるところが凄いです。出版不況とかで若い人の本離れが進んでいるようで、中高年の読者を獲得するため文庫本の文字を大きく改版したり、高い年代好みの作家のものを出版したりと、ターゲットにされている年代に属している老生にとっては、まことにありがたい現象がここ5年ほど続いていて、新刊本より文庫本の購入頻度が俄然高くなっております。持ち運びが簡単ですから、通勤途上、散歩の途中、旅の間に読むのに適していますし、寝転がって読むときにもいいサイズで重さです。そして何より収納にかさばらず、部屋にやさしい。  

怪談集の旬は夏ですが、この「蘆江怪談集」は先日出たばかりですので、秋の夜長、コニャックなどをちびりながら、恐る恐る読み耽っております。空気がぴんと締まった夜に、コニャックで温まりながら読む怪談というのは、確かに季節外れではありますが、なかなか乙なもんでございます。
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