キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

寒い日

2016年12月13日 | Weblog
やけに寒い一日となった。
朝、何となく厚いコートを着て出たが手が寒くてかじかんだ。
ズボンも夏物を間違えて穿いてしまったのかとスースーして寒くて感じた。
この冬初めての事でいよいよ本格的な冬だなと感じた。

昼、何時もなら鮨なんだが、寒くて喰う気がせず、中屋へ行きたぬき蕎麦を食べた。
中屋へは久し振りで、調理場に新人の男が入っていて女将とお運びの女性に煽られていた。
とにかくここは女将の元気が良く、ゴム長靴にゴムの前掛け姿で、蕎麦を茹で、天麩羅を揚げ、中の仕事を一人で切り盛りている。
威勢がいい蕎麦屋で、しかも何でもてんこ盛りで気前がいいので繁盛している。
親方が亡くなって一時味が落ちたが、女将が元の味に戻したから偉い。
たぬき蕎麦は体が温まって実に美味い。

ベイスター通りを駅に向かって歩き、芳林堂へ向かう。
ウイリアム・フォークナー作 諏訪部浩一訳「八月の光 下」岩波文庫 1,020円、立川志の輔「志の輔の背丈」毎日新聞社 1,500円を購入する。

「八月の光」は上を買ってるんで、下を買わないわけには行かないでしょう。
人生の最終コーナーに来て、人生初めのときに読んだウイリアム・フォークナーを読もうって気になったのに、上が何処にあるのかさえ分らない。
困ったモンです。
まあ、ここのところ本の大量購入をしているが、お小遣いがふんだんにある時に買っておくのは、生活者の基本原則です。
しかし、4月からやることが多くて、果たしてじっくりと積読本を片っ端から読破出来るかどうか、はなはだ妖しいですな。
本を買うより、書棚を買えと家族からやんやと云われておりますが、果たして本棚を購入してしまったら、納戸の中での身動きが出来なくなるんじゃないかなあ。

「志の輔の背丈」は、8月頃に出ているのですが、なぜか今買う気になりました。
この日と落語を聴くと声が潰れていて、巧いのに惜しいなあと思うのですが、声が潰れるまで稽古をしたのか、声が悪かったから稽古をしたのかは定かではありませんが、落語の腕はとにかく稽古の賜物でありましょう。

昨日、庭の赤い椿と白で雄蕊が黄色の「窓の月」の花が咲いていて、春も近いなと感じ、散歩の途中の花壇で菜の花の蕾がやや黄色になっていたので、来週には開花かと密かに喜んだのだが、一転して寒くなった。
菜の花は、ジベレリン濃度が上がり、葉が縮れて厚なっているので冬支度ではある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする