キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ワインの売り方教えます

2014年06月19日 | Weblog
梅雨寒の昨日、中屋で久し振りにたぬき蕎麦を食べた。
多くの人がもり、ざるなどの冷たい蕎麦を食していたが、俺は温かいそばもかなり好きだ。
桜並木の道を関内駅に向かい、セルテ4階の芳林堂へ入り、何時ものように買うべき本を物色した。

昨日は幾つかの文庫と新書が新刊に替わっていて、パヴィーゼ「月と篝火」岩波文庫、「丸谷才一 書物の達人」集英社文庫を購入した。

パヴェーゼという人は全く知らないが、立ち読みしていたらイタリアのブドウ畑が出てきたりしているので興味を持った。
調べてみると、チョーザレ・パヴェーゼは1908年ランゲ丘陵に生まれ、トリノで教育を受け、1950年に服毒自殺している。
やっぱり出自がワインの産地のランゲであった。
悲惨な話らしいが、美しいとも帯の惹句に謳ってあるので気が向いたら読んでみよう。

丸谷才一のほうは、川本二郎や鹿島茂などが、丸谷才一について行った講演を文字に起こしたものらしい。
多分面白いだろう。

夜、茅ヶ崎の渚亭で今が旬の相模湾の鯵を楽しもうとのお誘いがあり、こういった誘いに抗うだけの理性や決断力を持ち合わせない俺は、財布の重さを形成するだけの紙製万能券が無いにもかかわらず、出かけてしまった。
お誘いをいただいたときには、寸秒の間に快楽物質が脳全体を覆っていた。

ワインを売るのにも苦労はいらない、同じ手口が通用する。
一口のワインで脳全体を快楽物質で覆ってしまえば、その脳の持ち主はワインの誘惑を拒絶することなど出来なくなるのだ。


コメント
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