キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

イタリア通信Ⅳ

2010年02月25日 | Weblog
我々バイヤーが宿泊しているホテルはアドリア海を望むダービーホテルですが、生憎部屋からは海が見えません。朝飯を取るレストランは、リゾートホテルらしくサンルームが付いていて海が望めます。こちらに来てからずっと海が荒れていたのですが、今朝の海は凪いでいて、ルアーを投げれば平目が釣れそうな感じでした。今回のホテルが海に面していることは、日本出発前から分かっていたので、コンパクト・ロッドとリール、ルアーを持って来て、時差で眠れない早朝にロッドを振って運動しようかと思っていたのですが、出掛けの慌しさで忘れてしまいました。おかげで眠れない払暁を手持ち無沙汰に過しています。







まあ、実際今回のワークショップが何処で行われて、どのようなメーカーが来るのかを知ったのは、出発当日成田エクスプレスの中だったくらいですから、旅支度は前夜、パスポートを確認し、10日分の着替えを用意するだけでした。カードかお金さえあれば着替えさえ出先で調達可能ですから、前日の夜にスーツケースを出してきて、取りあえず気がついた物を放り込むだけになっています。周到な準備がなされるわけがありません。

しかし、昨日までデワークショップは終了し、セッティングされた16社とのミーティングを行い、合間に会場のブースを30社ほど廻りましたので、随分イタリアに対する蒙が啓かれました。耳寄りな情報は、ピエモンテのメーカーから聞いたのですが、イタリアのワイン情勢もこの二年で劇的に様子が変わり、かつて主流だった赤ワインがその地位を去り、今では70%が白ワインになっているとのこと、この話が正確であるかどうかは分かりません。しかし、ベッペの話などからも、もうかつての濃縮された構成の大きいワインは時代遅れとなり、スマートでスタイリッシュなワインがイタリアでも求められていることが伺われます。

今日はこれからそのS&Sな、アルバーニャ・ディ・ロマーニャとサンジョベーゼ・ディ・ロマーニャを造っているメーカー見学に出掛けます。一寸ブルゴーニュを連想させるスタイルで中々のワインです。時代が要求する良い白を見つけ出すことが、ワイン業界での生き残りに必要のようですし、軽くてテイスティーな赤も、ボツボツその価値を認められてもいいんじゃないのかなあと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする