キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ギリシャ食品展示商談会

2007年06月27日 | Weblog
昨日霧雨の降る中ギリシャ物産商談会に行ってきました。昔の全日空ホテルがインターコンチネンタルに代っていてまごつきましたが、どうにかたどり着きオリーブオイルとワインを少し試飲してまいりました。メーカーがブースを持っていて、一応アポの時間を決めてはあるのですが、有名無実の時間割でアポの申し込みをしたメーカーと空いた時間に商談をするということになっておりました。コーヒーやジュースなどの飲み物がふんだんに用意され、待っている間のテーブルと椅子も充分あり、地中海の海を思い起こさせるようなゆったりとしたギリシャ的な商談会ではありました。

オリーブオイルのメーカーとは二社商談できました。始めの会社はオーナーと娘さんがいらっしゃっていて、個人企業の野菜やオリーブの缶瓶詰め会社でカラマタの塩漬けが美味かったですね。オリーブオイルも持っていてこれも美味でした。二つ目の会社はクレタ島のメーカーでBIOのオリーブオイルを造っており、我が社にうってつけの製品でした。現在シチリアのBIOのオリーブオイルを取り扱いしておりますが、これが美味いので世界各地から同様の製品を開発しようと試みております。

ワインは案内では幾つかのメーカーが来ているような事を書いてあったのですが、実際は二社の物を商工会議所のオッサンが持ってきて紹介するというスタイルでした。ワインの説明を軽くして「どうだい?」といういたって官僚的なやり方で、個人企業の方たちとは全く違い日本に来るのが目的のような感じでした。こちらも商売できているんだから話を聞いただけじゃ分からない、ここに飾ってあるワインを開けろと騒いだ所、やむなく了承していただき、気の好いオッサンの気が変わらないうちに佐和さんが鞄に潜ませていたソムリエナイフで素早く3本のコルクを抜きました。当然ワイングラスは用意されておらず、待合室にあったジュース用のグラスを持ってきての試飲でしたが、一つだけ素晴らしいワインが在りました。オウグスティアティスという土着品種を有機栽培で造った赤ですが、色が薄く味わいがピノノワールを彷彿させる洗練優雅のスタイルで、こんなのがあるんだなあと感動的なワインでした。価格表を眺めますと小売価格が¥3,000くらいになり、実売価格でも¥2,500というところに大いなる悩みを感じました。ギリシャワインでこの価格だと孤軍奮闘が予想されますものね。

日本までわざわざ高い費用を使い来られるようなメーカーは、基本的にお金持ちで、お金持ちの人は大概皆さん鷹揚で、気持ちのいい商談会になります。メーカーとスイングする商談は、この鷹揚さがシヴィアな話し合いの中で重要な要素を〆ており、今までの経験でいうと長い良い付き合いになる場合にも、商品の質の高さに加えてこの鷹揚さというものが大きな要因になって来たような気がいたします。
コメント
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