キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

色街でシャブリ

2007年05月25日 | Weblog
来週は月曜日と火曜日オリヴィエと金沢に出かけてシャブリ・プルミエの販促活動を行ないますが、彼にとっては初めての裏日本(裏とか言っちゃいけない事に最近なったらしいですが、なんていったら良いんでしょうね)、何か記憶に残る事をしてあげたいと思うのですが、あ奴は何に感応するのかなあと考えております。

17歳の夏湘南の我が家からママチャリでヨイコラサエンヤコラサと山中湖諏訪湖塩尻峠白馬を通って糸魚川に出たときに見た日本海は輝いていました。思い起こせばあれが私の裏日本初体験でありました。毛布一枚を荷台に括りつけ、バス停橋の下神社の縁の下を塒に苦難の後にたどり着いたため、感激も大きく思わず日本海の海水を両手で掬い喝采いたしました。湘南の海を毎日眺めて育ったせいか、よその海にも大いなる親愛があります。大西洋地中海インド洋でも思わず海の水を掬い感激したものです。

シャブリは内陸だからなあ、海を見せても反応しないだろうな。兼六園なんかも風情の分からないあ奴には駄目だろうしね。ほかに金沢と言ったら、泉鏡花しか思い出さないなあ、鏡花の挿絵を描いたのが鏑木清方、清方とくれば美人画、とくに玄人筋の芸者を描かせたら秀逸、色街かあ、金沢の色街といったら、ひがし、にし、主計の三茶屋街となりますよね。そこいら辺りで芸者をよんで、「おひとついかが」とか何とかいわれて冷えたシャブリを姐さんがグラスに注いでくれる、ぐーと飲み干し「きみもどうだい」とかいって、洗杯して姐さんに渡すと「お流れちょうだい」と姐さんもぐーと飲み干す。日頃飲まないワインに玄人の姐さんも頬がぽーと桜色。「ごへんぱい」と差し出すグラスに添えた袖口から見えるほんのり赤らんだ腕の艶っぽさ、注いで注がれているうちにだんだん調子が高くなってきて、仕舞には飲めや歌えの大散財。そうなればオリビエの奴も必ずや金沢が記憶に残るんだがなあ。
コメント
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