キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

キリギリスの苦悩

2007年05月27日 | Weblog
今朝の湘南は南陽気、潮騒と西湘バイバスを行く車のエンジン音が南風に乗って聞こえてまいります。目を庭に向けると、金木犀、姫紗羅、椎、梅、椿、檜、モチノキなどが盛大に新梢を伸ばしており、下草取りの道遥かにして参ったなあと溜息です。

昨年までは父がリハビリを兼ねて草取りをやってくれていたため、私は庭木の剪定のみで済んでいたのですが、その父も腰を痛めてそれどころでは無くなり、今年初めて草取りをやってみるとこれが大変な荒業、最初の内は五分ともたず足腰が痛くなり、多少慣れたいまでさえ十分が限度という体たらく。こういう仕事を30年以上の長きに渡り人任せにしていたため人類の基本動作に必要な筋肉が無くなっているとしか思えません。うさぎ跳びが膝を痛めると今では消えてしまい、巨人の星を気取る少年を見ることもなくなりましたが、あれに使っていた筋肉が草取りには一番必要なように感じます。

この苦行からいかに逃れるか、どうやったら草取りをやらずに過ごすかを日夜考え続けておりましたが、来年に向けての戦略が決まりました。「雑草でない草で庭を覆ってしまい、雑草が出てくる余地を無くしてしまう事」、選ばれた草が見た目が良く、出来れば食べられて、その上虫除けになれば最高です。そこで先週植えたモヒート用ペパーミントとペニーロイヤルミントに加え、昨日はスペアミントとスイートバジルを植えました。今年の夏、ソバ科とシソ科の戦士達が雑草と戦ってくれて勝利を収めれば、来年の春先からは楽ができるというわけです。夏の戦いを有利にするためには、ハーブティーやモヒート、バジルソースなんかを封印する必要があるかも知れません。さてこの夏の快楽をあきらめて将来の安楽を求めるべきなのかどうか、キリギリスの苦悩が始りそうです。
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