ときどき森へ・・・sora日和

~ by 凪 ~
ハンドルネーム変えました。

本・一雫ライオン 「二人の噓」

2023-02-15 07:13:35 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「十年に一人の逸材」と言われる女性判事と、
哀しき偽証で真実を隠し通した元服役囚。
恋で終われば、
この悲劇は起きなかった。

これほどの純愛を、人は醜聞という––。

「--まさか、誰かをかばっている?」    
男が法廷で隠し通した哀しい真実とは?     

女性判事・片陵礼子のキャリアには、微塵の汚点もなかった。最高裁判事になることが確実視されてもいた。そんな礼子は、ある男のことが気になって仕方ない。かつて彼女が懲役刑に処した元服役囚。近頃、裁判所の前に佇んでいるのだという。判決への不服申し立てなのか? 過去の公判資料を見返した礼子は、ある違和感を覚えて男のことを調べ始める。それによって二人の運命が思わぬ形で交わることになるとも知らずに……。


               

 読書備忘録 

そんなことって・・・と思いながら読んでいたけれど、そういう親に育てられてはいないから知らない世界。

婚家でしていた近所のお屋敷に不自由なく暮らす親に食事を届けることなど、まぁ、びっくり!お家柄がよいのならお手伝いさんに来てもらえばいいじゃないね!と思ったけれど、なんと、いやらしい考えがあったりで、なんでこんな人と結婚したのかしら?結婚の動機もわかって来た時に、なんとなく蛭間に惹かれたのもわかり、蛭間はきっといなくなる!そんな危うさに、あ、ダメ!などと思っても止まらなかったのね。

なんかとっても切ないです。自白したとはいっても、冤罪でしょ?

最後に見損ないましたとメールが入ったのは、入れた本人がやるせなかったのかもしれない・・・

★★★★☆